+ | 【 組織とPCの関係 】 |
【 組織とPCの関係 】
PCが属する組織は異界化を秩序を乱す邪魔者として危険視し積極的に介入を行います。そしてあわよくば霊脈の支配権や霊能者の抱え込みを目論みます。そこには善悪の区別なく、秩序維持のため、ひいては組織に役あれば対象の人格は問わず、そして手段は問わないという混沌を許容します。組織は舞台となる地域を裏から統括しており、情報操作や事件隠蔽を行えるほどに組織力は強固となっています。
PCは様々な事情によって組織に身を委ねる事となった「サマナー」や「異能者」あるいは「悪魔」となります。組織はPCに対して普段はそれほど厳しい成約を課すわけではなく、むしろ好き勝手に自由にさせています。しかし組織から与えられる任務は絶対であり、機密保持のために組織からの足抜けは許されず、脱退時は追手が差し向けられます。
組織は原作において「ファントムソサエティ」と名を持っています。
ファントムソサエティは表の事業として門倉社長率いるアルゴン社の次世代インターネット事業「パラダイムX」に強く協力しています。パラダイムXはそれ自体が安定した異界であり、パラダイムXにアクセスした者は魂が電脳世界と直結します。この電脳世界で魂が悪魔に囚われると現実の人間は廃人となり活動不能となります。この電脳世界を脅かす霊的存在の排除もPCの任務として与えられ、その際には電脳世界への橋渡しを可能とするエージェントが派遣されます。
PCは組織支部となるビルを拠点としており、任務伝達は基本的にエージェントによって行われますが、任務内容が重要であれば、政府高官であり組織幹部でもある「西」次官など、組織の重鎮が密会を申し込む事もあります。ファントムソサエティは世界規模の組織であり、ゲーム原作に出てくる幹部はそれで全員ではないとし、GMはオリジナルの幹部やエージェントを設定し登場させる事ができます。
組織はPCをあくまでエージェントとして扱うものの信用しきっているわけではありません。またPC達所属サマナーも組織を正しい善良なる組織として盲信する者もそうそういません。基本的に所属サマナーは組織の事を政府と密接な協力関係にある危険なオカルトマフィアと認識しています。
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+ | 【 異界とターミナル 】 |
【 異界とターミナル 】
PCが赴く危険な現場は基本的に「異界」となります。
異界とは、民家・ビルなどの建造物・施設に何かしらの要因で魔界につながる門『ターミナル』が展開され、それを通じて悪魔が出現し、その悪魔の志向に沿って異界化した空間を指します。異界は空間を捻じ曲げており、外部から見た建造物の大きさと実際の内部の広さは異なっている場合が大半です(ただし外から見て巨大な建物の内部が狭くなるという事は稀のようです)。異界を消し去るには『ターミナル』の破壊が必要であり、その際には異界の基礎となっている悪魔の討伐が必須となります。
異界の基礎となる悪魔は『ターミナル』がなくば自らの肉体を維持する『マグネタイト』が大量に失われ魔界に強制的送還されるために『ターミナル』を守護しています。この悪魔は配下となる使い魔やトラップを生み出し、異界への侵入者の始末や戦力損耗を行います。使い魔は自我はなく交渉は不可能です。稀に自我を有したはぐれ悪魔が異界に入ってくる事もありますが、そうした悪魔も異物と扱われ、『ターミナル』を守護する悪魔とその使い魔とは敵対関係となるのが基本です。
異界の基礎となる悪魔を討伐すると異界の空間は縮小をはじめ、『ターミナル』が非常に不安定となり、やがて自然消滅します。ただしその間に『ターミナル』から悪魔が新たに現れ異界を再構築する事もあるため、サマナーはその場で『ターミナル』の完全な消滅のための儀式を行う必要があります。この儀式はここまで事を成し遂げた者たちであれば種族問わずそれぞれの技術で可能です。『ターミナル』と異界が完全に消滅すると通常の空間へと戻り、異界にいた存在は座標が修正され構造物に押しつぶされる事なく帰還できます。
『ターミナル』を発生させる要因として「悪魔を封印していた封印の弱体化」「呪具」「デジタルな悪魔召喚プログラム」「アナログな悪魔召喚の儀式」などがあり、超常的な媒体があげられます。人間が持つ恨みなどの強い感情はいくら積もってもそれ自体が『ターミナル』を展開する事はありませんが、その感情は媒体にはならずとも触媒として『ターミナル』の展開を強固にする、顕現していた悪魔を呼び寄せるなどあり決して無害ではなく、当事者が『ターミナル』を展開する儀式を行う事も珍しくはないなど重要な要素となります。しかし悪魔と渡り合う経験に乏しい人間が『ターミナル』を展開させる事が出来た場合、その感情は悪魔に利用され、傀儡として使い捨てられてしまうか、あるいは自身が呼び出した悪魔にそのまま食われてしまうでしょう。
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+ | 【 即席ボス悪魔作成 】 |
【 即席悪魔作成 】
以下はシナリオボスとなる悪魔を即席作成するためのルールです。戦闘バランスの基準は参加PCの戦闘力が基準となるため、GMは作成前に参加PCの戦闘データを把握する事が重要になります。PLはボス作成を行うGMの負担軽減のため、「PCの最大火力・火力の属性・防護力・HP」の事前提示を推奨します。
ボス悪魔に指定する悪魔は以下の外部サイト「ソウルハッカーズ攻略WIKI」を参考にしてください。
http://dssh084.wiki.fc2.com/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E4%B8%80%E8%A6%A7
悪魔は様々な種族に別れ、かつ種族内に様々な個体があり、大まかに「幽鬼:ガキ」や「邪鬼:オーク」などのように分類されますが、これらの名詞を有する悪魔種の個体データは普遍的に統一される事はなく、悪魔がどれほど驚異となるかはその出自よりも具体的にどれほど現世でマグネタイトを得ているかによって変化します。これにより、たとえ魔王であってもマグネタイトの枯渇状態にあれば、逆にマグネナイトを豊富に得た低級の妖魔に敗北する事もありえます。
悪魔の力の源たるマグネタイトは生きた人間の魂をどれほど食うか、あるいは霊地の霊脈をどれほど独占できるかなどによって得られる総量が変化します。神とされる悪魔は信仰を得ており、その信仰をもって「魂を食らう」と扱われるために、顕現すれば生半可な悪魔では相手にならない強さをもつでしょう。また神聖な土地などのパワースポットの霊脈を支配する土地神も人からの信仰は乏しくとも強力な力をもって顕現します。基本的に人の信仰を得るならば狡猾な知恵を持っており、霊脈を支配するならば知能は劣っても単純に強い力を持っているでしょう。強力な暴力の行使により人に恐怖から崇められる祟り神は、霊脈と信仰を同時に支配している事が多く、その顕現は災厄にほかなりません。ただし、それもあくまでマグネタイトを多く得る手段を持っているが故であり、その手段を失った悪魔はいずれ人に劣るほど儚い存在となり、やがて消滅し、魔界に縛られます。
悪魔には「怪異」という種族があり、代表悪魔として「トイレの花子さん」や「カシマレイコ」「クチサケ女」「赤マント」などが存在します。これは都市伝説によって誕生した若い妖怪の類ですが、その危険度は旧来の悪魔と何ら変わるところはありません。これはつまり、ゲーム原作に存在する悪魔だけにGMが縛られる必要はなく、GMは独自にオリジナル悪魔を設定してもよいという事です。これは種族「怪異」である必要もありません。たとえば「破壊神:スパゲッティ・モンスター」などを登場させてもかまいません。こうした悪魔の出自は「妖魔夜行」本来の妖怪の作成を指針としてもよいでしょう。
こうした経緯から、GMはボスとなる悪魔を作成する際はシナリオに参加するPCの戦力に沿った強さの悪魔・GMが自由に設定した悪魔を用意する事が設定として容易となっています。
以下のデータはボス悪魔の戦闘能力基本となります。
HP:30+戦闘担当PC1人につき20 防護_無:5 防護_全:5
移動:10 行動値:8 避け:8 受け:10 攻撃《武器》命中15/距離2/ダメージ5D6_叩き(-2D6:刺し/-1D6:切り) 妖術《射撃》精度Lv15 属性:エネルギー 威力:5D6_叩き 強化: 瞬間+無差別範囲(半径4M) 妖術《射撃》精度Lv15 属性:エネルギー 威力:5D6_切り 強化: 瞬間+射程短縮 特徴:『我慢強い』『暗視』
悪魔の通常攻撃の威力などは「妖力:武器の手」を参考にしてください。その際の威力は使用可能な妖術の威力と同程度がよいでしょう。攻撃手段の威力や防御力、HPの具体的な数値基準はどれほどがよいかについては「エネミーデータ作成指針」を参考にしてください。
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+ | 【 悪魔の分霊 】 |
【 悪魔の分霊 】
全ての悪魔は、現世に顕現した個体はその後に出現した個体と同一体であるとは限らず、また必ず別個体であるという事もありません。以前遭遇した悪魔と同一であるかどうかはGM次第となります。これにより以前遭遇した悪魔と今遭遇している悪魔とでは記憶に差異が発生する事は珍しくはありません(別個体なので当然ですが)。
明確な固有名詞を有する悪魔(女神アマテラスや魔神オーディンなど)についても同様ですが、力ある悪魔は別個体の記憶や感情を引き継ぐ事もあり、時には性格が極端に変質したりもします。こうした悪魔の別個体は「分霊」と扱われます。分霊は同時に存在可能で、分霊どうしで互いを認識する事もできます。ただし分霊どうしが遭遇する機会は稀であり、また別の場所に分霊が存在する場合、存在する数だけ力が分割されてもいます。
この分霊の性質のため、温厚な神が邪神として顕現した自身の分霊の討伐を依頼してくる、一度倒した固有の悪魔がまたそしらぬ顔で分霊として再出現する、魔王ベルゼブブが被討伐時に記憶を引き継ぐ分霊を新たに生み出し顕現を繰り返してくるなど、「一度倒してそれでおわり。他のGMも倒された悪魔を出してはいけない」という展開にGMが縛られる事はなくなっています。同時にPCの悪魔とボスである悪魔が同じ種である事も可能となっています。
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+ | 【 簡易魔法一覧 】 |
【 簡易魔法一覧 】(すべての魔法は「瞬間」「非実体にも影響」「使用者を傷つけない」の増強を有しています)
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+ | 【 エネミーデータ作成指針 】 |
【 エネミーデータ作成指針 】
一発あたりの被DMGを基礎HPとする。ボスの基本防護は想定火力に準ずる。
想定火力を有するPCは一軍、想定火力-2D(-6点)までを二軍戦力とし、それ未満は戦力外とする。 攻撃属性が切りであれば+1D、刺しであれば+2D相当とする。
一軍戦力・二軍戦力による、全弾命中と想定した1ターンでの合計想定ダメージ×最低ターン数が基本HPとなる。
時間の都合上、最低ターン数は3ターンとする事を推奨する。
5D火力PC2人、4D火力PC1人で想定3ターンであれば、基本HPは(8+8+5)*3=63となる。
攻撃失敗や回避成功も考慮して、実際には4~6ターンかかると見る
火力が低い二軍PCが特定の属性を有している場合、その属性を弱点とすれば、一軍として事実上扱える。
火力が高すぎるPCが参加する場合、そのPCの火力が特性属性を有している場合、その属性への耐性を有しての調整も。
ボスの基本火力は、一軍PCの防護力とHPを見て決定する事が重要になる。PC1人の脱落はPT壊滅へと急激に加速するため、全員を短期で葬る火力をもたせるのはバランス上非推奨となり、出来うる限りPC1人に集中攻撃しすべて命中しても2ラウンドは耐えられる程度の火力とする事を推奨する。
例えば「防護10、HP80」のPCが参戦している場合、通常攻撃と妖術のセット攻撃をすべて命中させても2R(2セットの計4回攻撃)は持つ事を意識すると、一撃につき25点(防護で差し引き15点)ほどを与えるのがちょうどよい。25点を与えるダメージは「8D6」あるいは「4D6+13」に設定するとよい。ただしダイスの数が大きいほど事故率も高まるため、安定性を目指すならば固定値を組み込んだもののほうがGMは制御しやすいだろう。
なお攻撃属性は「叩き」を基本とし、切り・刺しを行う場合は火力を低下させる事。
ボスデータのベースサンプル
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+ | 【 サンプル悪魔:使い魔 】 |
【 サンプル悪魔:使い魔 】
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+ | 【 サンプル悪魔:ボス 】 |
【 サンプル悪魔:ボス 】
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+ | 【 即席ダンジョン基本ルール 】 |
【 即席ダンジョン基本ルール 】
これは異界化した空間を簡略ダンジョンとして運用するためのルールです。
ダンジョンにはダンジョンを構成する「フロア」が存在し、「フロア」には「攻略深度」と「探索深度」の進行バロメーターが存在します。「攻略深度」が100%になる事でボス悪魔のいる「ターミナルルーム」に入る事ができ「探索深度」が100%になるまで攻略フラグとはならないイベントが発生します。探索には「攻略優先」「踏破優先」どちらかを優先するかを指定していく事でそれぞれのパーセンテージを増やしていきます。
なお、金銭報酬の基本額は「40万」となり、ランダムイベントで「戦闘」あるいは「ボムトラップ」に遭遇する毎に追加報酬として「+5万」されていきます。
【攻略にともなうビジョンイベント】
攻略深度が増加するにつれ、シナリオの事件の経緯が異界の空間に映し出される「ビジョンイベント」が発生します。
「ビジョンイベント」で映し出される情報は主に「①何かしらの手段で異界化が成ったその時の映像」「②異界化に伴いボス悪魔が出現したその時の映像」「③事件の中核に立つ人間の異界化・ボス悪魔へ抱く内心の映像」で、その発生タイミングは「①30%」「②60%」「③90%」の合計3箇所です。
これらの内容は基本のものであり、GMはこのビジョンイベントの内容を自由に指定する事ができ、あるいはビジョンイベントそのものを発生させない事も指定できます。
【踏破にともなうランダムイベント】
踏破深度が増加するにつれ、ダンジョンを巡る事で発生する様々なランダムイベントが発生します。踏破深度が増加する毎に以下表のランダムダイス(2D6)を振ります。ただしビジョンイベントが発生する攻略深度とタイミングが重なった場合、ランダムイベントは発生しません。
ある程度展開を固定したい場合、「深度」による進行ではなく以下の順番でイベントが発生していきます。
【戦闘遭遇】
【ボムトラップ】
【宝箱】
【中立悪魔との交渉】
悪魔は「50%の満足度」を持って出現し、PCへランダムに要求をつきつけてきます。悪魔の要求を満たすと満足度が「+10D6%」されます。逆に要求を断る、あるいは果たせないと「-10D6%」されます。
満足度が100%になると悪魔は喜び後述の贈呈品をPCに渡して去っていきます。
逆に満足度が0%になると悪魔は怒って交渉は決裂し、PC達へ攻撃魔法を仕掛けた上でその場から転移して消え去ります。その際の攻撃魔法は「ボムトラップ」を流用してください。
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+ | 【 汎用即席ダンジョン 】 |
【 汎用即席ダンジョン 】
ここで紹介するのは、いくら悪魔を退けてもすぐにまた異界化してしまうために常時監視体制にある異界化ダンジョンです。組織はこの現場は他の空間よりも魔界など超常の世界に通じやすい特殊なパワースポットであるという見解を出しています。
『 シーアーク 』
組織では最も有名な異界化ダンジョンで、もとは観光用ホテルだったビルです。異界の様相はその面影を残すホテルの内装に見えますが、部屋構造は常に変化し、泊り客の都合の良さを考慮した構造には一切なっていません。
最上階にはターミナルが存在し、このターミナルはいくら対処しても数日後には再び魔界への道をつなげてしまうため、定期的にサマナーが投入されます。
ターミナルを維持する悪魔の種類は様々で固定ではありませんが、その対応は一貫しており、対処にきたサマナーの強さを確かめるように待ち受けています。しかしどれほどの強さのサマナーが来れば満足するのかは定かではなく、倒されるたびに強さへの不満をいつも残すと報告されています。
こうした性質のため、シーアークではヴィジョンイベントは発生しません。
『 フルムーンラビリンス・エラメガ店 (R18) 』
舞台となる街の歓楽街に存在する、性風俗店がテナント入りしていた雑居ビルに展開された異界化ダンジョンです。この雑居ビルはすでに廃ビル化しており営業している店舗はなく住人もいません。しかし性風俗店が入っていたフロアが定期的に異界化し、知る人ぞ知るオカルトスポットとなっています。
このダンジョンでターミナルを維持する悪魔には一貫した特徴があり、それは必ず女性型の悪魔という事です。それは女悪魔が出現するだけではなく、本来男性だったり異形だったりする悪魔のコスプレをした女性の姿で出現します。これらのコスプレ女性型悪魔は姿は異なれどそのデータは通常遭遇する危険度のものと変わるものではありません。そしてこれらの悪魔は対処しにくるサマナーを返り討ちにすると、殺しはしないものの性的トラウマを植え付けた後に解放するという迷惑な特徴も有しています。
こうした性質からこのダンジョンではビジョンイベントは発生しません。しかし、その代りにビジョンイベントが発生するタイミングで後述の淫夢イベントが発生します。
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+ | 【 選択ルール:薬局サトミタダシでのアイテム購入 】 |
【 選択ルール:薬局サトミタダシでのアイテム購入 】
GMは「即席ダンジョン」を使用してのゲーム中、メガテン用消耗品アイテムを購入できる薬局チェーン店「サトミタダシ」を登場させ、そこでPCがアイテムを購入する事を許可しても構いません。ただしそれぞれの市販アイテムは「在庫数」が定められており、ゲーム中は在庫を超えて購入する事はできません。また、これらのアイテムは「即席ダンジョン」以外での場ではGMの許可なく使用できません。
購入したアイテムは「消耗品」かつ「重量:軽い」として扱い、フリーアクションで1個まで使用できます。ダンジョンで得たアイテム、あるいは購入したアイテムはサトミタダシにて定価の半値で売却できます。
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+ | 【 選択ルール:中立悪魔との一時的仲魔契約 】 |
【 選択ルール:中立悪魔との一時的仲魔契約 】
この一覧にある悪魔はボス悪魔とは距離を取っている自我を有する悪魔です。GMはPCの戦力が不足していると判断した場合、これらの中立悪魔を登場させ、戦力に劣るPCの助っ人として同行させる事ができます。
ゲーム中、PCは交渉次第でこれらの悪魔を助っ人として同行させる機会を得ます。ただしシナリオに登場させる中立悪魔は1体までを基本としてください。もし中立悪魔と敵対した場合、中立悪魔は敵対的な悪魔を引き寄せた上で去っていきます。
【 サンプル悪魔:中立悪魔 】
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+ | 【 選択ルール:妖魔夜行ルール作成PCとのクロスオーバー 】 |
【 選択ルール:妖魔夜行ルール作成PCとのクロスオーバー 】
この補助ルール項目は妖魔夜行のPC作成ルールで作られたPCを想定としており、それにより舞台は事なれど妖魔夜行ルールで作成されたPCもバランスとして参加可能となっています。ただし女神転生デジタルデビルストーリーを原作としているため世界観に互換性がありません。
そこで「魔界」「金剛神界」「アマラ神界」などを通じて「PCがターミナルを通じて顕現してきた」とする「特殊な境遇特徴:異世界存在(要CP:0)」をGMが参加卓時限定で与える事ができるとします。
異世界存在の帰還はボス悪魔を討伐する事で異界化により固定されていたターミナルが崩れ、それによって元の世界へ転移される事で可能となり、異世界存在のPCのPLがその時に帰還を宣言する事で行えます。帰還しない事を選択した場合、「異世界存在の住む世界にターミナルが繋がらなかった」として帰還ができなかったと扱います。
これらはクロスオーバーPCが卓に参加できる理由を補強するものであり、女神転生世界に滞在中のPCは元の世界の冒険を行えないという制限は存在しないという事を明記します。
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+ | 【 即席放蕩ダンジョン 】 |
【即席放蕩ダンジョン】
突如何かしらの要因によって地域一帯に社会活動を阻害するミーム汚染や体質汚染を撒き散らす迷惑極まりない『魔核』が発生し、その周辺を迷宮化したダンジョンです。
PCは『魔核』のもたらす実害を放置できない依頼主によって『魔核』の排除を依頼され派遣されます。PCは『魔核』の悪影響を浴びながら迷宮の中心まで到達しその破壊を目指す事をクリア目標とします。
内容として性的描写が重視されており、参加PCは互いを性愛対象としてみなす関係である事を強く推奨します。また、迷宮の光景や裁定により通常の攻略ルール処理とは別の攻略手段をPCが見出す事もありルール通りに進める事に物足りなさを感じる事もあるでしょう。その場合、GMはルールの厳守に固執する必要はなく、まずGMが進行しやすい裁定や描写を第一に運用してください。
迷宮はおおまかに4つの区域に分かれており、「郊外」→「入口」→「中枢」→「魔核」の順番に進んでいきます。次の区画に進むためには「探索判定」を行い、指定の成功値をPCのいずれかが出す事で可能となります。PCはそれらの区域の進入時と探索判定失敗時に指定された悪影響に対する抵抗判定を求められます。
抵抗判定に失敗したPCは『侵食度』が「1点」累積していきます。『侵食度』は悪影響の抵抗判定時にペナルティとなります。累積値が「4点以上」の状態で「魔核区域」に進入したPCと、「魔核区域」の進入時の判定で累積値が「4点以上」となったPCは「汚染状態」となり、悪影響がもたらす衝動に抗えなくなり、『魔核』の破壊を行えなくなります。さらに、『魔核』を破壊しようとするPCに対してそれを妨害します。
PCが別行動を取り二箇所以上の区域に存在する場合、PCの侵食への抵抗判定の基準は最も深層にいるPCの区域のものを使用し、抵抗判定も最も深層にいるPCが判定を行うタイミングで行います。
『魔核』の破壊は戦闘処理で行い、エネミーとしてのデータは以下となります。『魔核』は一切PCに対し行動を起こさず、またHPダメージ以外の影響を一切受けません。ただし、毎ラウンド終了時にPC全員は「魔核区域」進入時に行った『侵食度』の抵抗判定を求められます。
PC全員が「汚染状態」に陥る、あるいは活動不能状態に陥るとミッションは完全に失敗したものと扱われ、救助されるまでPC間やその場にいる他の汚染者などと悪影響に沿った行為を行い続けます。
「汚染状態」となったPCは魔核破壊戦闘時、自身の手番で「汚染状態」ではない、かつ「性行為状態(後述)」ではない他PC1名を指定します。指定されたPCは指定したPCから性的な誘惑や拘束を試みられます。指定したPCは「格闘」「柔術」の攻撃命中判定を指定したPCに行い、指定されたPCは避けに失敗すると押し倒されたと扱います。以後、指定されたPCは相手との「性行為状態」となり、自身の手番で相手と「体力判定」を行い、成功値を比較します。勝利すれば振りほどけますが、勝利しない限り相手と共に行動不能となります。振りほどきに成功した、あるいは最初の押し倒しの回避に成功すると、襲ったPCは戦闘行為にてHPを0にするなどの無力化を試みます。襲われたPCがその戦闘中に「汚染状態」に陥ると、襲ってきた相手との性行為に夢中になり、以後戦闘参加ができなくなります。
『魔核』が破壊されると地域を汚染していた悪影響は消滅し、『侵食度』や「汚染状態」も消滅します。全員が「汚染状態」となった上で救助された場合、『魔核』が破壊されたと扱います。なお、『侵食度』を受けた状態で『魔核』を破壊せず迷宮から脱出した場合、影響をもたらした『魔核』が破壊されない限り『侵食度』の影響は永続します(GMはセッション終了時に何者かが魔核を破壊したとして解除する事ができます)。
抵抗判定のイベントだけでは物足りないという場合、探索結果時に以下のラッキースケベイベントを発生させる事ができます。
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