1日目


適応追加データ

「スキル一覧」「ゲストゾンビ一覧」

生存者


【 イーシャ 】
スキル:修理屋 ステータス:【戦闘:60】 【感知:80】 【技巧:70】 【協調:90】
所持アイテム 「医療品×1」

【 ナジャール 】
スキル:ヘリボーイ ステータス:【戦闘:60】 【感知:90】 【技巧:80】 【協調:70】
所持アイテム 「ラジオ×1」

【 ケイト 】
スキル:ガンサバイバー ステータス:【戦闘:90】 【感知:80】 【技巧:60】 【協調:70】
所持アイテム 「銃器×1」

【 ダン 】
スキル:スラッシャー ステータス:【戦闘:70】 【感知:80】 【技巧:90】 【協調:60】
所持アイテム 「近接武器×1」

拠点


【 地下室のある平屋の民家A 】
到達難度:簡易(+20) ゾンビ湧き頻度:極少(10) 物資量:少(5)
閉鎖性:並(2) 初期防衛力:5 最大防衛力:15
《 戦利品 》
【00~09】 トランシーバー × 1 【10~19 】 銃器 × 1 【20~29】 近接武器 × 1
【30~69】 食料品 × 2 【70~89】 医療品 × 1 【90~100】 ラジオ × 1
《 設置・放置アイテム 》
なし

初期移動可能施設


【 ショッピングモール 】 ゾンビ数:?
到達難度:困難(-20) ゾンビ湧き頻度:多(4) 物資量:多(15)
閉鎖性:劣(1) 初期防衛力:20 最大防衛力:80
【 病院 】 ゾンビ数:?
到達難度:並(±0) ゾンビ湧き頻度:並(6) 物資量:並(10)
閉鎖性:並(2) 初期防衛力:10 最大防衛力:40
【 スーパーA 】 ゾンビ数:?
到達難度:やや簡易(+10) ゾンビ湧き頻度:並(6) 物資量:並(10)
閉鎖性:劣(1) 初期防衛力:5 最大防衛力:10
【 地下室のある平屋の民家B 】 ゾンビ数:?
到達難度:簡易(+20) ゾンビ湧き頻度:極少(10) 物資量:少(5)
閉鎖性:並(2) 初期防衛力:5 最大防衛力:15
【 スーパーB 】 ゾンビ数:?
到達難度:やや簡易(+10) ゾンビ湧き頻度:並(6) 物資量:並(10)
閉鎖性:劣(1) 初期防衛力:5 最大防衛力:10

活動記録


オープニング


スーパーAに探索隊3人が向かい、1人は民家の拠点化を維持する事を決定。
民家居残りはイーシャが担当し、他三名がスーパーAに向かった。

しかしその道中にケイトがゾンビに発見され、これと戦闘。
警官であるケイトは拳銃を使用すると周囲のゾンビを刺激し民家に集めてしまうと判断し、銃器未使用にて対応、ゾンビを難なくやりすごし、スーパーAにてナジャール・ダンと合流に成功する。

朝(1~2サイクル)


到着したスーパーAにはゾンビが17体徘徊している。施設の地形を見ると内12体ほどが探索作業を妨害してくるだろう。そして時間をかければゾンビはさらにどこからか集まってくる。今のうちに脅威を排除するべきであるとケイトは判断し、ダンがその実行を買って出る。消防車添え付けの消火斧を手に、ダンはゾンビを挑発するように堂々とスーパーに踏み込み、斧を振るった。斧によって首が跳ね飛ばされるその光景はまるで「スラッシャー」映画の怪物のようで、頼もしくも恐ろしく見えた。果たしてゾンビは12体どころか17体すべてがダンによって屠られた。しかし鬼気迫る戦いを見せたダンは、衣服に隠された箇所、自身の体から軽く血が流れている事に気がついていた。

(ダン、近接武器を使用した脅威排除を宣言し、(ゾンビ数17-防衛力5=12の判定ペナルティを受けた)戦闘判定失敗し死亡フラグ+1なるも6体のゾンビを倒した直後、【スキル:スラッシャー】を宣言し、(ゾンビ数11-防衛力5=6の判定ペナルティを受けた)戦闘判定に成功して残り11体を全て倒した)

ダンがゾンビを排除している間にナジャールとケイトは警戒しながらスーパーに残された物資を探したが荒らされ散らばっていた中をゾンビに注意して探索するのは難しく、目立っていたまだ使えそうな自転車をジャーナルが確保したその時、ケイトは倒れた棚の下敷きになっていた「擬死ゾンビ」の不意打ちを受けてしまう。だがすんでのところで気がついたケイトは噛みつかれそうになっていた足を引き上げ、そのまま腐った頭部に踵を叩きつけ、踏み潰して事なきを得た。しかし物資を得損ねた事実は重い現実だった。

(ゾンビの数が0になった事で探索を1サイクルに2回行えるように成った。ナジャールは探索の感知に成功し自転車を2台手に入れた。ケイトは2階とも感知に失敗し、かつ2回目はファンブルとなってゾンビと遭遇、その際に勝利すれば物資を得うる「ゲストゾンビ」を指定し、擬死ゾンビとの戦闘となった。しかし擬死ゾンビは物資を持っていなかった。)

その頃、民家に立てこもるイーシャはカーテンの隙間からゾンビが1体接近してきた事に気がついた。排除しに出向くか、それとも無視をするのか。イーシャはこれからゾンビが増える事を懸念し、バリケードを補強する事を選択した。

(イーシャはバリケード補強を行う技工判定に成功、防衛力が+10され最大耐久度と同値の15となった。この民家ではこれ以上の補強はできない。)

ゾンビアポカリプスの明日の見えない食人鬼の群れの中での生活はただそれだけで精神を軋ませる。不安は不安を呼び、それは被害妄想を生み出し、不安は恐怖へと悪化する。

ケイトの様子がおかしい事にきがついたのは勘のいいナジャールだった。ナジャールはケイトの、おそらく同僚を失った戦いで被った返り血で汚れた制服に隠れていた腕に、傷跡を発見する。その事を指摘されたケイトは激しく動揺し「かすり傷」と言うが、それがゾンビに負わされたものではないとはケイトにすら断言ができなかった。

密かに同じ状況となったダンは言い争いを始める2人に割って入り杞憂だとまるで自分にも言い聞かせるように説得し、ナジャールは傷跡がゾンビのものではなさそうだと改めて確認し引き下がった。

しかしケイトは《本当にそうか?》と不安に取り憑かれ、同僚を食い殺した同僚の姿を思い出し、気を取り戻すことはできなかった。

(圧迫ターンに4人中てケイトのみが協調判定に失敗かつファンブルを振り、死亡フラグを+1させた。ナジャール、ケイト、ダンはこのストレスによって「-2」の判定ペナルティを抱え込む事となった。)

バリケードを出来うる限り貼り付けて安堵のため息をつくイーシャは、ゾンビがドアのバリゲートをひっかき始めた音を聞きつける。肉体の負傷を顧みないゾンビを即興のバリケードが永遠に阻み続ける事などない。ナジャールに嫌な予感がよぎった。

(襲撃ターンにて、ゾンビ1体がバリケードを攻撃し、耐久度は14となった。)

1サイクル終了時の死亡フラグ数と取得物

「0本:イーシャ、ナジャール」「1本:ケイト、ダン」
「自転車×2」

不安を癒やす時間の余裕を現実は与えてはくれない。死者が放つありえない嫌なうめき声が近寄ってくるのを全員が感じた。全員が物陰に隠れ、様子をうかがう。

スーパーに新たな12体のゾンビが現れ、侵入してくる。ダンが先程と同じように斧を手に飛び出し、6体のゾンビを屠り、次の獲物に襲いかかろうと開いたままの自動ドアをくぐった瞬間、外壁にそって近寄ってきた死角のゾンビがダンに悲鳴をあげさせた。

(ダンは近接武器を使用して脅威排除を宣言するも戦闘判定失敗、6体を倒すも死亡フラグを+1させた。)

ダンに任せて探索を続けるナジャールとケイト、ナジャールは自転車をもう1台発見し、増えゆくゾンビからの逃亡手段に使えるとほくそえんだ直後、ダンの悲鳴が店内に響いた。

ケイトは探索を中断しとっさにダンの救助に向かい、ダンを店内に引き釣り込む。ナジャールは店外のゾンビが6体と確認し、増えていくゾンビと2人の様子から引き際を判断、しかし現状での収穫は苦いもの、故に「無茶のしどころ」はここだと判断し、危険を顧みず店内をひっくり返して物資を探し、食料品2個を発見する。

(ケイトは探索に失敗。ナジャールは探索に成功し食料品2個を入手、さらに【死亡フラグ:無茶のしどころ】を宣言し探索を強行、3台目の自転車を入手する。)

一方その頃、民家に立てこもるナジャールは民家に集うゾンビが10体増え11体になっているのを確認した。あの数ではもって昼まで。逃げるなら今のうちだが、どうする。しかしあの3人が戻ってきて、まだ自分が中にいるかもしれないと思うかも知れない。それにあの3人が戻ってくれば、なんとかなる。

逃げるか、籠もり続けるか。

ナジャールは、3人の帰還を待つ事にして、民家を探索する事にした。ゾンビがバリケードに手を叩きつける音が大きくなる中、焦る思想は慎重さを欠けさせ、この民家があくまで逃げ込んだ場所である事を意識から忘れさせた。地下室倉庫の木箱を開けたその時、おそらく匿われていた家人、その縁者であろう人間の成れの果てがイーシャに襲いかかった。イーシャは悲鳴をあげて気負いよくその蓋を閉じ、ゾンビの頭部はそれによって上下から挟み込まれそのまま頭部が破壊される音が地下室に響いた。尻もちをついたイーシャは自身が無傷である事を確認すると、家の外の状況が以前変わらぬだろうが、安堵のため息を何度も何度もつく他なかった。

(イーシャは探索に失敗かつファンブルしてゾンビと遭遇するも戦闘に勝利した。)

スーパーでのゾンビの掃討に失敗した3人は、ナージャルが発案した民家に撤退する事に合意をする。その相談の中、ふとケイトはダンが傷を負っている事に気がつき、ダンは自身とケイトがゾンビとなってナジャールとイーシャを襲ってしまう想像を、これまでに見た地獄のフラッシュバックとともに沸かし、2人の精神はより蝕まれた。

民家ではゾンビがバリケードを破壊している音に怯えて隠れているイーシャが、いっそ皆食い殺されゾンビになってしまったほうがいいのではという独り言をつぶやき続けていた。

(ナージャルを除く全員が圧迫ターンでの協調判定に失敗。これにより探索隊のストレスペナルティは-6となり防衛隊は-2となった。)

そして民家のバリケードがバリバリと破壊され、ドアに爪が突き立てられ、空いた隙間からは醜悪な死体がうごめく情景があった。

(襲撃ターンにて防衛力が-11され防衛力は3となった)

2サイクル終了時の死亡フラグ数と取得物

「0本:イーシャ」「1本:ナジャール」「2本:ケイト、ダン」
「食料品×2」「自転車×1」

昼(3サイクル)



脱出を決意した3人のいるスーパーに新たなゾンビが9体現れる。総合15体のゾンビがスーパーを包囲しはじめる。

(ゾンビによる行動妨害ペナルティは-10となった。ストレスペナルティと合わせて-16となる。)

ケイトが拳銃を抜き、警官として訓練してきた射撃を2人の前ではじめて披露する。銃声が響く。多くの警官隊が潰走する中で所属部隊の中で唯一生還を果たしたケイトの絶技がゾンビの頭部に穴を開け、血しぶきと脳漿の華を咲かせていく。

(ケイトは銃器を使用した脅威排除を行い成功、そして【スキル:ガンサバイバー】を宣言し追加の脅威排除を行い成功した。これにより15体全てのゾンビを倒した。3人の行動ペナルティは-6となった。)

銃声が止み、辺りが静まり返り、動き呻く死者は物言わぬ死者となって地面に倒れ伏している。称賛の言葉をナジャールとダンがかけるも、ケイトはそれを遮りすぐに自転車の後部座席に飛び乗り出発を急かした。さきほどの銃の才があってなお仲間を救えなかった理由をケイトは否応なく知っていたからだ。ゾンビを倒す銃声はそれ以上のゾンビを呼び寄せるからだ。

燃料を必要としない、かつ大きな音を立てずに徒歩よりも早く移動できる自転車がスーパーを後にして民家へ走っていく。ケイトを後部に載せたナージャルの操縦する自転車はダンの自転車を追いかける。ダンの先導は的確でこの様子だと想定よりも多くのゾンビを振り切って民家に帰還できるだろう。消防隊として現場に即座駆けつけるための経験が、活きた。

(3台ある自転車の内1台を放棄し、ケイトはナージャルの自転車に乗って場所移動・拠点帰還を試みた。自転車によって感知判定に+20、拠点帰還のボーナス+20を受け、結果の修正が+34となったた2人は判定に成功、そしてダンはクリティカルを発動した。これによって次サイクルでの民家のゾンビ出現数は半減される。3人の民家への帰還は次襲撃ターンとなる。)

太陽が真上にくるころ、ドアを叩くゾンビの数はさらに増加し、合計で25体となった。バリケードはおろか入り口のドアも破られ、ゾンビの肉を求めるうめき声が屋内に響く。隠れ籠もるイーシャの絶命を拒むのは地下室と地上を遮る扉のみ。イーシャはその時に備えて使えるものがないかを探しはじめる。もはや物音を隠すなど無駄だとして、死に物狂いで地下をひっくり返した。サビの浮いたノコギリやハンマーを手にした時、イーシャは神の愛を感じずにはいられなかった。

(イーシャはゾンビの行動妨害ペナルティ-22とストレスペナルティ-2を受けながら探索を行い、失敗。その後【死亡フラグ:無茶のしどころ】を宣言し、探索を強行し成功、「大工道具」を発見する。)

自転車にのって民家へ向かう3人。安全がある程度確保されれば他人の心配をする余裕も戻ってくる。

一人残っているイーシャは無事なのか。先程の自分たちのような状況に陥って、そして戦う術のあった自分たちと違ってイーシャはそのまま貪り食われてしまうのではないか。民家で合流するまでに見たあの光景がナージャルにフラッシュバックする。

それを振り切ろうとかぶりを振った時、ケイトが自身の荷物をあさり貴重な食べ物を勝手に食べようとしている事にきがついた。驚き叫びそれを留める。メイトは自身の行為に今ようやく気がついたかのように目を見開いて固まっていた。その目からは光が感じられなかった。あれほどの銃の技を持っている女傑でさえもこの瞳になってしまうのか。このまま4人生きながらえたとして、それはいつまで続くのか。心が淀んでいく。

(圧迫ターンの強調判定にナージャルとケイトが失敗した。これにより3人のストレスペナルティは-10へ悪化した。)

イーシャが大工道具を手に、まだバリケード補強が間に合うかもしれないと振り返った時、3人が民家に帰還した時、そして地下室のドアが破られゾンビが入り込んできたのは丁度その時だった。

(ゾンビ25体によって防衛力は0となり、拠点にゾンビが入り込み、防衛隊との戦闘が行われる。拠点帰還してきた探索隊は防衛隊に切り替えられ、戦闘に参加する。4人のゾンビとの戦闘にて、それぞれにゲストゾンビが参戦し、イーシャとナージャルには「白衣ゾンビ」が、ケイトには「無傷ゾンビ」が、ダンには「一般ゾンビ」が割り当てられた。ゾンビペナルティは25。3人のストレスは10。イーシャのストレスは2となる。)

振り返ったイーシャが籠もる地下室に入り込んできたのは、白衣を着たゾンビだった。イーシャは、さきほど感じた神の愛は試練の前触れだったのだと愕然となった。そしてあんまりだと叫んだ。

そのゾンビは彼の父親だったのだ。

大工道具を持った手が震え、体がこわばる。患者をはげますために握り込んだ手、噛み傷による裂傷が真新しい、指が欠損した手がイーシャへ伸ばされる。彼は愛した神に吐き捨てた。

ガッデム。

その時、父だったゾンビの頭部が弾け、倒れ伏した。その背後には、硝煙燻る銃口を向けたケイトの姿があった。さらにその後ろには8体の死体が転がっており、そしてダンによって切り飛ばされたゾンビの頭部が天井に張り付くを見た。

やがて民家を襲ったゾンビの群れが駆逐された頃、ゾンビの1体が腰に吊るしていたラジオの緊急放送番組が午後3時を告げた。

(イーシャは【戦闘60】の上に合計-27ペナルティを負った事で判定の成功は見込めないと判断し、【死亡フラグ:誰が楽にさせるべきか】を宣言し、ケイトを指定した。これによりケイトの死亡フラグは-2され、イーシャの死亡フラグが+1された。ケイトは合計-35のペナルティを背負っていたが、【戦闘90】と判定に+20を受ける「銃器」によってこれを乗り越え、判定に成功した。これによりゾンビは9体減少した。続いてダンが【死亡フラグ:死中に活あり(+20)】を宣言し戦闘判定に成功し、14体のゾンビを倒した。そして自身の行動においてケイトが銃器不使用の戦闘判定を行い成功させ、ゾンビの駆逐に成功する。ナージャルの「白衣ゾンビ」との戦闘はゾンビそのものがいなくなったために省略された。ダンが仕留めた「一般ゾンビ」は「ラジオ」を持っていた。)

3サイクル終了時の死亡フラグ数と取得物

「0本:ケイト」「1本:ナジャール」「2本:イーシャ」「3本:ダン」
「大工道具」「ラジオ」「自転車×-1(スーパーAに放置)」


夕方(4~5サイクル)


日が暮れはじめ世界は赤焼けに染まっていく中、ゾンビが3体民家に近づいてきた。あの程度であれば物の数でもないが、バリケードで補強しなければバリケードすら貼れなくなってしまう。そしてスーパーに出向いたものの得られた食料は1人分にも満たない。完全に闇が訪れるまで時間はもはや長くはない。しかしこの民家にはどう見ても全員をまかないきれるだけの食料は期待できない。太陽が沈むに連れ生存者たちの希望も沈んでいく。ここから行ける施設で食料がありそうで立て籠もりに向いているのは……。

その時、ナジャールがその一言を放った。「ショッピングモールにヘリがあるかもしれない」と。

自転車は2つある。ショッピングモールに自転車で乗り付け、すぐに乗り込んで拠点化を行い、バリケードを補強する。ショッピングモールには大量のゾンビが群がっている事は想像に固くはないが。このままゾンビに食われるか、それとも飢餓によって凄惨な最期を迎えるか。

4人は決断を下した。

(ゾンビは2体出現した。前サイクル襲撃ターンにて拳銃が使用されたためゾンビの追加が発生するがその増加値は幸運にも「1」であり、合計で3体となった。全員がショッピングモールへと移動。自転車の操縦はナジャールとケイトが行い、イーシャガ拠点化を行い、ダンがバリケードを補強する計画を実行に移す。ストレスペナルティはイーシャが2、以外は10。ゾンビの妨害は3。ショッピングモールへの移動は困難(-20)を受けるが自転車(+20)で相殺される。

そして、その決断は…… 想像を超えたゾンビの大群によって、一瞬で頓挫した。

(ナジャールはイーシャを載せて自転車にて【スキル:ヘリボーイ】を宣言、「ヘリポートのあるショッピングモール」への移動を試み、その際に【死亡フラグ:死中に活あり(+40)】を宣言し死亡フラグを+2しての判定に挑み、妖怪1足りないによって失敗し、民家へと帰還した。)

ナジャールの意気消沈ぶりは見て取れるほどで、ナジャールは壁に背もたれ何も喋らなくなった。この移動の失敗はこの民家に縋るよりない事を示し、ほか3人は仕方なく自らにできる事を行う事にした。

(ケイトはゾンビの脅威排除を行い成功し、ゾンビの数は0となった。ダンは大工道具をイーシャから借り受け、バリケード強化を実行し、これも成功し、耐久度は最大値の15となった。安全が確保された事でイーシャは改めて民家の探索を行い、食料品を4つ発見した。そのうえでイーシャは【死亡フラグ:無茶のしどころ】を宣言し、さらに探索を行う事で「銃器」と「近接武器」を発見した。銃器はイーシャが、近接武器はナジャールが持つ事となった。イーシャの探索はこれまでとあわせ成功が5回となり、これによって民家の物資量は0となってこれ以上の探索での発見は何も無くなった。)

イーシャが食料と武器を見つけた事は喜ばしい事だった。しかしもはやこれ以上何も見つからないという事実と全員分に程遠い食料はこれからの暗雲を否応にも感じさせるものとして全員に重圧を与える。

しかしそれに全員が耐えることができたのは、緊急放送を流すラジオのおかげだった。緊急放送で語られる内容に希望はない。しかし、希望を託して放送を続ける生存者がいて、彼らも必至に誰かの助けになるために生きている。

この場にいない人間が人間のために生きている事の証明を、このラジオは感じさせてくれた。

(圧迫ターンの協調判定はラジオを民家に置いた事で全員が+10のボーナスを受け全員が成功した。特にダンはラジオがなければ失敗していた。)

日はさらに暮れ、赤焼けの空は半分が紫の闇に染まりつつあった。

(ゾンビを駆逐していた事で襲撃ターンは発生せず、平穏に時間は過ぎていった。)

4サイクル終了時の死亡フラグ数と取得物

「0本:ケイト」「3本:ナジャール」「2本:イーシャ」「3本:ダン」
「近接武器」「銃器」「食料品×4」

 静かに時間は流れ太陽が半分沈んだ頃、ナジャールへイーシャが栄養ドリンクを差し出した。ナージャはそれを受け取ると一気に飲み干し、そして感謝の言葉を漏らした。ナジャールの瞳に光がやや戻り、口元には人をバカにしたようないつものいやらしい笑みがあった。
そしてナジャールは、もう一度ショッピングモールを目指すと告げた。

街の惨状からもはやヘリを使う他にこの地獄から抜け出せる手段はない。でなければ4人共そもそもあの民家に逃げ集う事すらなかったのだから。もう日が暮れる。最後のチャンスだ。

イーシャは反対した。先程失敗した理由、あの膨大なゾンビの群れ、そのうごめく壁に遮られこうして逃げ帰る事しかなかった経緯を思い出したからだ。

しかし、そこにダンがナジャールへの賛成を示した。彼には「家族が生きていると信じているから探し出す」という生きる動機があったからだ。ヘリが使えれば空からほかの生存者の立てこもる場所も見つかりやすいと。だから俺も行くのだと斧と大工道具を手に立ち上がった。

ケイトはため息を付いた。イーシャは二人を止めてくれと期待の目を向ける。ケイトは言った。「生存者を助け導く事こそ我が使命!」ガンベルトの拳銃を軽く叩いて彼女は不敵に、疲労が濃い顔で笑った。

イーシャは叫んだ。死にたくたい。そして「ゾンビにだけはなりたくない!」と。ゾンビ化した父に襲われ、その父から助けられたイーシャは泣いていた。「お前たちにも死んでほしくない、ゾンビになってほしくない」と泣いた。

イーシャの肩にナジャールの手が置かれた。人を馬鹿にしたような笑みをたたえる口から言葉が囁かれた。「そんなあんただから俺はヘリを手に入れたいと思ったんだ」ナジャールが決死の覚悟でショッピングモールに向かう理由。それは(死なせたくない友人が生存者の中にいるから)にほかならず、自暴自棄では決してなかったのだ。

その言葉を受けて、イーシャは嗚咽を漏らし涙で顔をくしゃくしゃにしながら、この民家で死ぬ事をやめた。


そして今4人は、

数百を超えるゾンビ大群が群れ集い囲むショッピングモールの上階から、それを見ていた。

上手くいっただろう、さっき突っ込んだ時、逃げながらゾンビの群れの中に薄くなっているところがあったのを見たのだと、ナジャールは笑った。

ショッピングモールの内部にも大量のゾンビが徘徊しているが、従業員用の裏口にうまく入り込めた事で少数のゾンビだけを相手にするに留める事ができた。ダンが血路を開き、3人は無事に内部へ入り込み、上階に仮拠点を置く事ができた。
4人は改めて背後に振り返り、見上げる。

そこには確かに、ヘリという生還の希望があった。

(新たに5体のゾンビが出現したがバリケードによって行動に支障は与えない。イーシャは「医療品」をナジャールに使用し、ナジャールの死亡フラグは2本となった。ここでナジャールは「生きる動機:死なせたくない友人が生存者の中にいるから」において、その友人がイーシャである事を決定した。ナジャールは【死亡フラグ:死中に活あり(+40)】を宣言し、再び「ヘリポートのあるショッピングモール」への自転車で移動をダンを載せて試み、無事に成功し、ヘリポートのあるショッピングモールに到達し、ダンが拠点化を宣言した。ショッピングモールで直接的な脅威となりうるゾンビは20体発生しており、ダンは引き続いて脅威排除を行ったが失敗、7体のゾンビを屠るに留まった。引き続いてケイトがショッピングモールへの移動をイーシャを連れて【死亡フラグ:死中に活あり(+20)】を宣言して試みた。これはクリティカルし、次サイクルでのゾンビ出現数が半減する事となった。イーシャは【死亡フラグ:無茶のしどころ】を宣言し探索を行ったが無粋な妖怪1足りないよって失敗した。)

(圧迫ターンは全員が成功し、ダンはクリティカルによって死亡フラグが-1され3本となった。)

(襲撃ターンにてゾンビが生還者目指して活動を開始し、防衛力が-13され7となった。)

5サイクル終了時の死亡フラグ数と現有アイテム

「1本:ケイト」「3本:イーシャ」「3本:ダン」「4本:ナジャール」
食料品×6(イーシャ)、大工道具(ダン)、近接武器×2(ダン、ナジャール)、銃器×2(イーシャ、ケイト)、ラジオ×1(ショッピングモール拠点)、自転車×2(ショッピングモール拠点)


夜(6~11サイクル)


夜が来た。上層階に続く通路を隠すめくらましのベニヤ板が生者の気配を感じ取ったゾンビによってボロボロにされていく。他の大多数のゾンビにはまだ気づかれてはいないが、時間の問題だった。

眼の前にすぐにこの地獄から羽ばたける翼がある。しかしその翼が羽ばたくのは後となった。ヘリの燃料は幸運にも残っていたが、不運にも人間の栄養が不足していたからだ。

4人は危険を賭してショッピングモールの内部を探索する事を選択した。ここで銃声を響かせるのはスーパーで撃つよりも危険を招くとして、その使用は最後の手段……ヘリに乗り込む際と、そしてゾンビにならないために使用する際にだけ限定される事となり、各々は武器を交換しあい、ケイトとダンが音を立てない近接武器を、ナジャールとイーシャが銃器を持つ事となった。

階下に続く階段はゾンビのめくらましであるベニヤ板で塞がれているため、4人は緊急避難用の縄梯子を使って明かりのない広大なショッピングモールの販売フロアに降り、ケイトとダンが慎重にゾンビを倒しその間にナジャールとイーシャが物資を集めていく。

このフロアの邪魔となるゾンビを目を凝らして探し1体づつ仕留めていく。そして残ったゾンビらしき影は後1体。ケイトが慎重に忍び寄る。影は動かない。民家で見つけた近接武器……バットをその頭部に振りかざし、一歩を踏み込んだ。

その時、物陰から這いずりゾンビがその足を掴んだ。驚愕した。はずみでバットが当初の影に当たり、カンッ、と硬い感触とともに弾かれる。ゾンビと思いっていた影はマネキンだった。夜でなければ、そして疲労がなければ容易く見抜いたであろう初歩的な見間違い。しかし今のこのアメリカでは、ただそれだけで、その小さなミスだけで、命が容易く奪われているのだ。

反対方向を警戒していたダンが安全が確保されたとして振り返った時、ケイトは血に染まったバットを抱えて大きく息を何度も継ぎながらレジカウンターに背凭れて座っているのを見た。その傍らには頭部が完全に粉砕されたゾンビの果てが転がっていた。

(ゾンビは13体現れ合計26体となり、行動を妨害してくるゾンビは19体となる。そこへ夜となった事で生存者の判定に-10がかかる。ケイトがナジャールから斧を借り受け、代わりに銃器を渡す。ケイトは【死中に活あり(+20)】を宣言し、脅威排除を行う。これは成功し18体のゾンビを打ち倒すに至った。引き続いてケイトが【死亡フラグ:無茶のしどころ】を宣言、脅威排除を行ったがここで失敗、ゾンビの駆逐に成功したがケイトは死亡フラグを+1し、ケイトの合計死亡フラグは3本となった。)

イーシャとナージャルがひとまずの収穫を抱えて合流する。そこには4人分の食事を十分にまかなえる保存食やスナック菓子、ドリンクがあった。

(ナージャルは探索を行いクリティカル、「食料品×5」を入手し、邪魔なゾンビが0になった事でさらに探索を行ったがこれはし失敗した。イーシャもこれに続いて探索を行い、「食料品×5」「自転車×3」を入手し、これにより4人分の必要食料合計16個が全て揃った。)

ケイトの様子をイーシャが見る事となり、ダンはナージャルにバリケードを補強するから見張っててくれと声をかけた。これによりボロボロのハリボテは、一見すると人間の目からも通路を隠してくれるバリケードとなった。

(ダンは大工道具をつかってバリケード強化を試み、失敗するも大工道具の効果によって防衛力は+9され16となった。)

目下最低限の食料を手に入れ、いつでもヘリに飛び立てる準備ができた。朝から何も食べていない4人は脱出の前に食事を取る事にした。空腹の胃袋に栄養が注ぎ込まれると味覚はおおいに美味を刺激し、食の快楽を脳が提供した。

しかしそれでもナジャールとケイトの表情はまた曇っていた。今日は確実に生き延びられるという保証、ヘリによってこのゾンビの巣窟から離れられるという開放感が、生きていたい未来での不安を呼び起こしたのだ。

今日はうまくいった。不運だったが、より大きな幸運に恵まれた。では、明日、幸運がないまま不運で終わってしまったら?生きている喜び、食を堪能しあう仲間が、すぐにも内蔵を食われ激痛に顔が軋み励ましあった口から細待っていく悲鳴が聞こえてきたら?

ケイトとダンの傷がゾンビに負わされていたもので、それが仲間に知られたら?想像するほどに、希望が不安に犯されていく。

(圧迫ターンにてナジャールとケイトが協調判定に失敗した。そしてゾンビの駆逐に成功していたので襲撃ターンでは何も起こらなかった。ヘリを操縦できるナージャルが生きており、必要な食料を得たので、4人はエンディングフェイズへの移行を宣言した。)

6サイクル終了時の死亡フラグ数と現有アイテム

「3本:ケイト」「3本:イーシャ」「3本:ダン」「4本:ナジャール」
食料品×16(全員が使用)、大工道具(ダン)、近接武器×2(ダン、ナジャール)、銃器×2(イーシャ、ケイト)、ラジオ×1(ショッピングモール拠点)、自転車×5(ショッピングモール拠点)

エンディング



太陽が登り青空が広がる。その青空をヘリが音を響かせて飛んでいく。できるだけ、地獄から遠いところを目指して。

絶望に終われ希望を取り戻した昨日が、まだ見ぬ今日に塗りつぶされた。今日は誰かが死ぬかもしれない。誰がともいわず全員もありえる。そして実際にその未来が訪れるとしても、その時が来るまではその結果を知る事はできない。

生存者はそれでも、細すぎる希望の道から外れてしまわない事を祈りながら生きて行く他なく、それはいつか死ぬ日まで終わりはしないのだ……。



E N D


最終更新:2019年06月14日 20:13