1日目
適応追加データ
「スキル一覧」「ゲストゾンビ一覧」「ゾンビホード」「感染」
キャンペーン
【 包囲網を抜けて 】
貴方達は【区域:商店街】の施設のいずれかに立てこもっており、その初期拠点には「ラジオ」が1個、PCの初期会得アイテムとは別に置かれています。ラジオからは【区域:郊外】の「地下シェルター」へ避難するよう呼びかけが行われています。
このキャンペーンのクリア条件は、この地下シェルターに到達しエンディングフェイズへ移行する事となります。
生存者
【 プーシン 】 |
スキル:カンフーマスター |
ステータス:【戦闘:80】 【感知:70】 【技巧:60】 【協調:90】 |
所持アイテム |
「自転車×1」 |
【 スネイプ 】 |
スキル:屋上の狙撃手 |
ステータス:【戦闘:90】 【感知:60】 【技巧:70】 【協調:80】 |
所持アイテム |
「銃器×1」 |
【 トモコ 】 |
スキル:子供 |
ステータス:【戦闘:50】 【感知:80】 【技巧:90】 【協調:90】 |
所持アイテム |
「トランシーバー×1」 |
【 ボラブナー 】 |
スキル:憎まれ役 |
ステータス:【戦闘:80】 【感知:90】 【技巧:70】 【協調:60】 |
所持アイテム |
「ダイナマイト×1」 |
【 商店街 】
商店街は死角が多いために移動時の感知判定に-5のペナルティを受ける
拠点
【 スーパー 】 |
到達難度:やや簡易(+10) |
ゾンビ湧き頻度:並(6) |
物資量:並(10) |
閉鎖性:劣(1) |
初期防衛力:5 |
最大防衛力:10 |
《 設置・放置アイテム 》 |
ラジオ×1 |
初期移動可能施設
【 地下室のある平屋の民家A 】 |
ゾンビ数:? |
到達難度:簡易(+20) |
ゾンビ湧き頻度:極少(10) |
物資量:少(5) |
閉鎖性:並(2) |
初期防衛力:5 |
最大防衛力:15 |
|
【 地下室のある平屋の民家B 】 |
ゾンビ数:? |
到達難度:簡易(+20) |
ゾンビ湧き頻度:極少(10) |
物資量:少(5) |
閉鎖性:並(2) |
初期防衛力:5 |
最大防衛力:15 |
|
【 2階建ての民家 】 |
ゾンビ数:? |
到達難度:簡易(+20) |
ゾンビ湧き頻度:少(8) |
物資量:少(5) |
閉鎖性:劣(1) |
初期防衛力:5 |
最大防衛力:15 |
|
【 マンション 】 |
ゾンビ数:? |
到達難度:やや困難(-10) |
ゾンビ湧き頻度:並(6) |
物資量:多(15) |
閉鎖性:並(2) |
初期防衛力:10 |
最大防衛力:40 |
|
活動記録
オープニング
ゾンビ数 |
0 |
ゾンビペナルティ |
0 |
- |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
0本 |
0本 |
0本 |
0本 |
ストレスペナルティ |
-0 |
-0 |
-0 |
-0 |
プーシンとトモコが探索隊としてマンションに橋頭堡を作るために移動を試みる。プーシンはトモコの自転車に載せてもらう。トモコは難なくマンションに到着した。
スネイプとボラブナーはスーパーで防衛を試みる。
「余計な真似は起こすなよ。いつでもこの銃口が狙っているぞ。」
「そうかい、ならお前の愛しい恋人を寝取られねぇように気をつけな」
ミドルフェイズ(1サイクル目/探索ターン)
マンションのゾンビ湧きダイスは「4」と「28」、湧き頻度は「並(6)」なので、「1体」と「5体」の合計6体となる。マンションの入り組んだ構造は「初期防衛力10/最大防衛力40」となり、後5体増えるまではゾンビの存在は直接的な危険をもたらさない程度の影響となる。とはいえゾンビが1体でも残っていると1サイクルでの1人あたりの探索は2回ではなく1回に留まってしまう。
探索隊ゾンビ数 |
6 |
ゾンビペナルティ |
0 |
探索体 |
プーシン |
- |
トモコ |
- |
死亡フラグ数 |
0本 |
- |
0本 |
- |
ストレスペナルティ |
-0 |
- |
-0 |
- |
「化物め!私のカンフーを食らうがいい!」
「バカ!上から来てんぞ!」
「なに!」
プーシンは【スキル:カンフーマスター】を宣言し、そのカンフーでゾンビの脅威排除を試みる。が、なんと初っ端から戦闘判定に失敗!プーシンの戦闘は80であり、成功していれば「80÷10(切り上げ)」で8体倒せていたが、失敗した事で成功時の半分、4体にとどまる上に死亡フラグが「+1」されてしまった。上階から飛び降りてきての不意打ちはさすがの神父も読めなかった。
プーシンがゾンビの足止めをしている間にトモコは開け放たれたままの一室に慎重に入り込み探索を試みる。
「お、いいもんあんじゃん」
トモコは感知判定に成功し「大工道具」を引き当てた。バリケードをつくるのが得意(技工:90)なトモコにとって、ゾンビも倒せる大工道具はまさに幸先良しであった。
探索隊ゾンビ数 |
2 |
ゾンビペナルティ |
0 |
探索体 |
プーシン |
- |
トモコ |
- |
死亡フラグ数 |
1本 |
- |
0本 |
- |
ストレスペナルティ |
-0 |
- |
-0 |
- |
新規取得アイテム |
大工道具(トモコ) |
ミドルフェイズ(1サイクル目/防衛ターン)
「ファック!なんだありゃぁ!」
「マンションを援護射撃するどころじゃあねぇな」
ゾンビ湧きダイスはいきなり無情の「99」を引当て、スーパーの湧き頻度「並(6)」から17体のゾンビが出現した。ガラス張りの壁が多く既に叩き割られていたスーパーの防衛力は「初期:5/最大:10」、地形効果を駆使しても12体のゾンビが防衛隊の行動を阻害する脅威となった。
防衛隊ゾンビ数 |
17 |
ゾンビペナルティ |
-12 |
防衛隊 |
- |
スネイプ |
- |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
- |
0本 |
- |
0本 |
ストレスペナルティ |
- |
-4 |
- |
-4 |
少しでも脅威を減らすために、ゾンビが増える事を承知でスネイプは「銃器」を使用した「脅威排除」を行う事を決断する。
「やらねぇよりはマシだ」
ライフルの銃口が迫りくるゾンビの頭部に向かい、銃声が響く。1つ。2つ。銃声が成る毎にゾンビが倒されていく。このような状況にもかかわらず弾丸の装填に焦りはなく、それでいて素早い。スネイプの戦闘は「90」、よって9体のゾンビが排除された。それでもまだ脅威として妨害するゾンビは残っているが、十分だ。
防衛隊ゾンビ数 |
17 → 8 |
ゾンビペナルティ |
-12 → -3 |
ボラブナーはその間にスーパーの物資をかき集める。
「ヒュー、盗りそこねた間抜けのおかげだな、こりゃ」
荒れ果てたスーパーの裏手に自転車が放置されており、事務所にて拾った鍵はまさにその自転車のものだった。ゾンビによって脱出が阻まれやすい探索隊のこの状況は、これも十分に幸先良しと言えるだろう。
防衛隊ゾンビ数 |
8 |
ゾンビペナルティ |
-3 |
防衛隊 |
- |
スネイプ |
- |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
0本 |
0本 |
0本 |
0本 |
ストレスペナルティ |
-0 |
-0 |
-0 |
-0 |
新規取得アイテム |
自転車(ボラブナー) |
ミドルフェイズ(1サイクル目/圧迫ターン)
ゾンビパニックのプレッシャーが4人を襲う。これにプーシン、スネイプ、トモコは「協調判定」に成功したが、ボラブナーは残ったゾンビのペナルティによって失敗してしまった。
「おい、チンピラ。そいつはなんだ」
「は?なんの事…… ハッ!」
スネイプがライフルを握り込んだままボラブナーを睨む。ボラブナーは先程の探索時にどこかに引っ掛けてしまったのか、《かるく引っかかれたような切り傷》がその腕にある事に気がついた。
「ち、違う!俺はゾンビになんぞやられてねえ!」
「…… それはおいおいわかる事だな。それに今はそれどころじゃねぇ」
「……ファック」
「手前ぇもあぁなりそうなら、先に楽にしてやるよ」
彼らを嗅ぎつけてゾンビがまだ割れていない窓を叩いている。そして銃声を聞きつけてきたゾンビが遠目に見え始めたのだ。
協調判定に失敗すると、その場にいた全員が、「失敗した人数×2」のストレスペナルティを受ける。この場合、スネイプとボラブナーにそれぞれストレスペナルティが「-2」適応される。
ボラブナーは【スキル:憎まれ役】を宣言、ボラブナーが協調判定に失敗したことでスネイプにもストレスペナルティが「-2」かかるところを、スキル効果によってスネイプのペナルティは「0」となった。代償として「スネイプを除くその場の生存者数」だけボラブナーのストレスペナルティが加算される。同行者はスネイプ1人だけなので、ボラブナーのストレスペナルティは「-3」となった。
防衛隊 |
- |
スネイプ |
- |
ボラブナー |
ストレスペナルティ |
- |
0 → -2 → 0 |
- |
-2 → -3 |
ミドルフェイズ(1サイクル目/襲撃ターン)
防衛隊が立てこもるスーパーに残ったゾンビが攻撃をしかけ、「防衛力5-ゾンビ数8=-3」となり、防衛力は「0」となった。これにより、ゾンビがスーパーになだれ込み、防衛隊2人との戦闘となる。この襲撃ターンでの戦闘は「脅威排除」のようにその数を減らすだけでなく、武器や武術を使用せずともそれを行える。
防衛隊ゾンビ数 |
8 |
ゾンビペナルティ |
-8 |
防衛隊 |
- |
スネイプ |
- |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
- |
0本 |
- |
0本 |
ストレスペナルティ |
- |
0 |
- |
-3 |
合計判定ペナルティ |
- |
-8 |
- |
-11 |
既に銃器を使用しているスネイプは「銃器の不使用」で戦闘を試みる。ここでスネイプは「ゲストゾンビ」を指定。ゲストゾンビは10種類の多様なゾンビであるとその姿を詳細にし、運が良ければ勝利時に戦利品を得られうる。そしてスネイプは「這いずりゾンビ」を引き当てた。這いずりゾンビは戦闘敗北時に死亡フラグが1本ではなく2本立つが、不意打ちでなければ対処はしやすい(戦闘判定に+10)。
「銃ってのは撃つだけじゃねぇんだよ」
スネイプは銃を手のひらでぐるっと回転させると、木製のストックをゾンビに向け、棍棒のように握りしめるとそれを振るった。殴打の衝撃は銃を痛めるのでできるだけならしたくはないが、この状況では仕方がない。最後に残ったゾンビは片足が食い荒らされ歩けなくなった這いずりゾンビだった。スネイプは片足をあげると、その頭部に勢いよく踵を踏み落とした。
スネイプは戦闘判定に成功し、ゾンビの駆逐に成功した。残念ながらゾンビからの戦利品は「なにもなし」を引当てしまったが。
1サイクル終了時状況まとめ
探索隊ゾンビ数 |
2 |
ゾンビペナルティ |
0 |
探索体 |
プーシン |
- |
トモコ |
- |
死亡フラグ数 |
1本 |
- |
0本 |
- |
ストレスペナルティ |
-0 |
- |
-0 |
- |
合計判定ペナルティ |
- |
0 |
- |
0 |
新規取得アイテム |
大工道具(トモコ) |
防衛隊ゾンビ数 |
0 |
ゾンビペナルティ |
0 |
防衛隊 |
- |
スネイプ |
- |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
- |
0本 |
- |
0本 |
ストレスペナルティ |
-0 |
-0 |
-0 |
-3 |
合計判定ペナルティ |
- |
0 |
- |
-3→0※ |
新規取得アイテム |
自転車(ボラブナー) |
※ルールミスによるデウスキスマキナ
スーパーにラジオがある事を失念していた。トランシーバーを持っているトモコは一方的にラジオに情報を伝える事ができ、これにより探索側の圧迫ターン協調判定に「+10」がかかっており、防衛側もラジオによって修正が「+10」かかっていて、ボラブナーの判定失敗はこれによってカバーされ成功していたはずであった。
これによりボラブナーのストレスペナルティは「0」に修正とする。
ミドルフェイズ(2サイクル目/探索ターン)
マンションのゾンビ湧きダイスは「98」を引当て、出現したゾンビの数は17体、残っていたゾンビと合流して合計19体となった。
【 探索隊 / マンション 】 |
ゾンビ数:19 |
防衛力:10 |
ゾンビペナルティ:-9 |
探索隊 |
プーシン |
トモコ |
死亡フラグ数 |
1本 |
0本 |
ストレスペナルティ |
0 |
0 |
合計判定ペナルティ |
-9 |
-9 |
プーシンは【スキル:カンフーマスター】を宣言し、再びゾンビの「脅威排除」を試みる。が、なんという神の試練か、またも戦闘判定に失敗、どころかファンブルを引き当ててしまい、死亡フラグが一気に2本加算され合計3本になってしまった。
「アイエエエエエエ!!」
「なにやってんだー!!」
トモコは1ゲーム中に1人1回しか宣言できない【死亡フラグ:不吉の横取り】を宣言、プーシンの死亡フラグ1本を自身に移し替えた。
プーシンの真横には階段の通路が開いていた。真正面からのゾンビの群れを押こんでいたゾンビが階段をあがりプーシンに襲いかかった。腕を掴み、唇を失い血汚れた歯がむき出しになったその口が肉を齧り取ろうとしたその時、トモコの体重を載せたヤクザキックがゾンビに直撃し、プーシンを襲ったゾンビは階段を転げ落ちていった。
「子供に守られてんじゃねーよ、ジジィ!!」
「はは、確かに。しかしさすがにこの数は老体には堪えますな」
「ここはもうダメだ、退けよ!」
トモコはプーシンの襟首を背後からひっつかみ、マンションの一室へと共に逃げ込んだ。
ゾンビ数:19 → 15 |
防衛力:10 |
ゾンビペナルティ:-9 → -5 |
探索隊 |
プーシン |
トモコ |
死亡フラグ数 |
2本 |
1本 |
「なんかねぇかよ、畜生!……うっ!?」
トモコは逃げ込んだ部屋での探索を試み、感知判定に成功し、銃器を見つけた。自殺体のそばに落ちていたオートマチック拳銃を。
「ちっ」
プーシンが自殺体に祈りをかけている間にトモコは拳銃を拾い、傍にあった弾薬を荷物に詰め込む。ともあれ、トモコにも戦える力が手に入ったのだ。
【 探索隊 / マンション(物資数:13/15) 】 |
ゾンビ数:15 |
防衛力:10 |
ゾンビペナルティ:-5 |
探索隊 |
プーシン |
トモコ |
死亡フラグ数 |
2本 |
1本 |
ストレスペナルティ |
0 |
0 |
合計判定ペナルティ |
-5 |
-5 |
新規取得アイテム |
銃器(トモコ) |
ミドルフェイズ(2サイクル目/防衛ターン)
防衛力が0となったスーパーにゾンビ湧きダイスは58を引当て、ゾンビが10体出現した。そこへ銃声を聞きつけて現れたゾンビ9体が合流し、合計19体のゾンビがすべて脅威となった。
【 防衛隊 / スーパー(物資数:9/10) 】 |
ゾンビ数:19 |
防衛力:0 |
ゾンビペナルティ:-19 |
探索隊 |
スネイプ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
0本 |
0本 |
ストレスペナルティ |
0 |
0 |
合計判定ペナルティ |
-19 |
-19 |
「こいつはしゃれにならねぇ」
「ジーザス……!」
「ここはもうダメだ、自転車を出せ。あいつらが向かったマンションに行くんだ。」
「命令するんじゃねぇよ!ふり落としてやろうか!」
二人はスーパーの防衛を諦め、ラジオを自転車のカゴに投げ込んでそれにボラブナーが乗り込み、スネイプが後部座席にのって追いすがるゾンビを蹴り倒す。
ボラブナーが「マンションへの場所移動」を宣言。マンションはまだ仮拠点化すらされていないので、移動ペナルティは商店街補整をいれて「-15」となり、ゾンビペナルティを合わせると修正は合計「-34」となる。
「振り落としたらお前も道連れだ。こんなふうにな」
スネイプは爆竹を取り出すとを火をつけ放り投げる。パパパパッと破裂音を響かせるそれに向かってまだ2人を確認していなかったゾンビがそちらへと向かっていく。
「今だ、出せ」
「だから命令するんじゃねぇってんだ!」
スネイプが【死亡フラグ:俺が奴らを引きつける】を宣言。自らの死亡フラグを1本させ、その対価としてボラブナーの感知判定に+20を与える。これによりボラブナーの移動の感知判定修正は「-14」となった。ボラブナーはさらに【死亡フラグ:死中に活あり(+20
)】を宣言、成功させた。
「あ、あいつら!」
「あの方々もこちらに来ましたか。スーパーは持たなかったようですね。」
「階段をバリケードで塞げ、なだれ込まれるぞ」
「だからなんで手前ぇが仕切ってんだアラビアン!」
これにより防衛隊は拠点を喪失しマンションへと到着し、4人は合流し、拠点なき探索隊となった。
そして自転車で行動を温存していたスネイプが「拠点化」を宣言し全員が防衛隊に転換、マンションが正式に拠点となった。そしてトモコより大工道具を借り受け、スネイプは脅威排除を行った。これによりゾンビは9体倒され、ひとまずの安全が確保された。
【 防衛隊 / マンション(物資数:13/15) 】 |
ゾンビ数:15→6 |
防衛力:10 |
ゾンビペナルティ:0 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
2本 |
1本 |
1本 |
1本 |
ストレスペナルティ |
0 |
0 |
0 |
0 |
合計判定ペナルティ |
0 |
0 |
0 |
0 |
ミドルフェイズ(2サイクル目/圧迫ターン)
安全を確保し拠点を得てラジオを設置した4人は協調判定に成功した。スーパーをまともに探索できずに離れる他なかったのは痛手だったが、より堅牢で物資を見込めるマンションを犠牲なく確保できたのは上々といえるだろう。
ミドルフェイズ(2サイクル目/襲撃ターン)
懸念があるとすれば、ゾンビは確かにまだマンションをうろついており、そして4人の生気を把握していて迫ってきているという事。そして……。
「おい、なんだありゃ……」
ライフルのスコープで上階から街の様子を探っていたスネイプが顔を青ざめつぶやいた。その瞳には、死者の津波が道という道を飲み込んでいくおぞましい光景が……「ゾンビホード」の到来が映り込んでいた。そして不運にも、その津波はこちらに向かってきているようだった。
「おぉ、神よ……!」
「うそ、でしょ」
「あぁ、ファック、ファック、ファック……!」
ゾンビホードの襲撃を受ける施設は「スーパー」と「マンション」を直撃した。4サイクル目開始時にゾンビホードはこの2つの施設を飲み込む事となり、5サイクル終了時に津波は去っていく。その間、ゾンビ湧き頻度は「無尽蔵(2)」となり、ゾンビホードが過ぎ去ってもマンションとスーパーのゾンビ湧き頻度は「6 → 5」と増加する。
【 防衛隊 / マンション(物資数:13/15) 】 |
ゾンビ数:6 |
防衛力:10 → 4 |
ゾンビペナルティ:0 → -2 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
2本 |
1本 |
1本 |
1本 |
ストレスペナルティ |
0 |
0 |
0 |
0 |
合計判定ペナルティ |
0 |
0 |
0 |
0 |
※ システムバージョンアップ(1.6→1.7)にともなう、ラジオ・トランシーバーの効果変更により、これ以降修正後の効果を適応する。
ミドルフェイズ(3サイクル目/防衛ターン)
ゾンビ湧きダイスは13、新たな出現ゾンビは3体となり、合計9体となった。
【 防衛隊 / マンション(物資数:13/15) 】 |
ゾンビ数:9 |
防衛力:4 |
ゾンビペナルティ:-5 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
2本 |
1本 |
1本 |
1本 |
ストレスペナルティ |
0 |
0 |
0 |
0 |
合計判定ペナルティ |
0 |
0 |
0 |
0 |
ゾンビホードの津波がゆっくりと、そして確実に迫ってくる。ゾンビを駆逐して探索に専念したいところだが、次のサイクルには退路料のゾンビが押し寄せてくる。それを迎え撃つ準備が先決だった。
「私ができるだけ数を減らしましょう」
「今度は大丈夫なんでしょうね」
「神のお導きが結果を示してくれるでしょう」
プーシンは【スキル:カンフーマスター】を宣言かつ【死亡フラグ:死中に活あり(+20)】も宣言してゾンビに挑んだ。
「ホアッタァー!!ホォーッチョ、チョォアー!!」
三度目のカンフーはマスターとしての武威を示し、8体のゾンビの首を蹴り飛ばした。
邪魔が入らなくなったスキを見計らい、トモコがバリケードを「大工道具」で強化する。これにより防衛力は大工道具の効果である「結果にかかわらず、使用者の【技工÷10】だけ防衛力を増加させる」により「+19」され、「23」となった。
ゾンビ数:1 |
防衛力:4 → 23 |
ゾンビペナルティ:0 |
普段であれば十分とも感じられたが、窓から見える死者の波を見れば砂上の楼閣のようにしか感じられない。スネイプもバリケード強化をはじめ、技工判定は成功した。
ゾンビ数:1 |
防衛力:23 → 33 |
ゾンビペナルティ:0 |
「真面目なこって。」
ソンビホードに備える3人を知り目にボラブナーは安全が確保されたエリアの探索をはじめ、冷蔵庫に残っていた日持ちする保存食を見つけるのだった。
【 防衛隊 / マンション(物資数:13/15) 】 |
ゾンビ数:1 |
防衛力:33 |
ゾンビペナルティ:0 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
3本 |
1本 |
1本 |
1本 |
ストレスペナルティ |
0 |
0 |
0 |
0 |
合計判定ペナルティ |
0 |
0 |
0 |
0 |
新規取得アイテム |
食料品×1(ボラブナー) |
ミドルフェイズ(3サイクル目/圧迫ターン)
ラジオによる「+5」の効果を受けた協調判定は、果たしてボラブナーを除く3人が成功し、そしてボラブナーはファンブルを引いた。ストレスチャートの内容は「絶望はヤケを引き起こし、利己的かつサイコパス的な攻撃衝動をほのめかしてしまう。」だった。ボラブナーは【スキル:憎まれ役】を宣言し、仲間のストレスペナルティを軽減した上で、ストレスペナルティ「-5」を甘受した。
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
ストレスペナルティ |
-1 |
-1 |
-1 |
-5 |
「あれ、爆弾抱えてるやつどこ?」
「はて」
「なんだと、おい、どこいった!!……手前ぇ、そこで何して――」
姿を消したボラブナーを探して最後に残った部屋に踏み込んだスネイプは、おそらくは世界崩壊前は平穏かつ裕福な家族が住んでいたであろう一室を、凄まじい形相で破壊してまわっていた。まるで世界崩壊前に計画していた爆弾事件、それを起こす動機たる社会への怒りを発散するかのように。
「畜生、畜生、ザケンナ、ファックファック!!」
「ちょ、ちょっと、なにやってんの!ヤクでもキメてんの!?」
「それともゾンビウィルスが頭にまわりやがたっか、おい、落としなくしねぇとこれを手前にぶち込むぞ!」
「本当は俺だ、俺がこれをやるはずだったんだ!ゾンビなんかじゃねぇ、俺が、俺の爆弾が、この家族をふっとばすはずだったんだ!それをあいつらが、ざけんな、畜生!」
「えぇ……いや、さすがにあたしでもそんなの浮かばないわ……」
「おいボマー、いい加減に黙らねぇと……」
スネイプがライフルのコッキングレバーを引く。それを見てトモコは後退りして引いた。相手は爆弾を持っている。一撃で仕留めなければどうなるかわからない。スネイプには銃の腕に自信はあった。しかし。ゾンビではない人間を撃った事は、まだなかった。
「まぁここは私に任せなさい。貴方達はゾンビの警戒をお願いします。」
緊張感に割って入ったのは、温和で静かな表情をたたえるプーシンだった。トモコとスネイプは複雑そうな表情をした後、プーシンに後を託してゾンビの見張りに戻っていく。
ある程度時間が経過するまで、あの部屋からはボラブナーの怒号が聞こえてきたが、それは震える涙声に変わり、やがてすすり泣くものへと変化し、そして消えた。
「ひとまずはもう大丈夫ですよ。彼は世界崩壊前から大いに傷ついていました。その痛みからの怒り、そして悲しみが、この地獄のような光景に押しつぶされてしまい、彼自信もどうすればいいのか混乱していたのです。私はしばらく彼のそばにいてやろうと思います。神もいずれ彼の罪をお許しになられるでしょう。」
部屋から出てきたプーシンが二人に話しかける。二人は「ほんとかよ」という表情をしていたが、やがて気を落ち着けたボラブナーがやってくるのを見ると、納得はした。
なにより、それどころではないのだ。
階下には、「やつら」がこのマンションに到達したことを伝える光景が広がっていたからだ。
なお、別にプーシンはメンタルケアの宣言をしたわけではないので、別にボラブナーのストレスはまだ解除されていない。
【 防衛隊 / マンション(物資数:13/15) 】 |
ゾンビ数:1 |
防衛力:33 |
ゾンビペナルティ:0 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
3本 |
1本 |
1本 |
1本 |
ストレスペナルティ |
-1 |
-1 |
-1 |
-5 |
合計判定ペナルティ |
-1 |
-1 |
-1 |
-5 |
新規取得アイテム |
食料品×1(ボラブナー) |
ミドルフェイズ(3サイクル目/襲撃ターン)
【 防衛隊 / マンション(物資数:13/15) 】 |
ゾンビ数:1 |
防衛力:33 → 32 |
ゾンビペナルティ:0 |
ミドルフェイズ(4サイクル目/防衛ターン)
ゾンビホードが到達し、マンションのゾンビ湧き頻度が「無尽蔵(2)」となった。ダイスは47を引き、24体のゾンビが出現し、健気にバリケードを叩いていた1体と合流した。
【 防衛隊 / マンション(物資数:13/15) 】 |
ゾンビ数:25 |
防衛力:33 |
ゾンビペナルティ:0 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
3本 |
1本 |
1本 |
1本 |
ストレスペナルティ |
-1 |
-1 |
-1 |
-5 |
合計判定ペナルティ |
-1 |
-1 |
-1 |
-5 |
バリケードの強化を重ねた事が功を奏した。これほどの数に襲われても行動に支障がない。スーパーのときとは大違いだ。プーシンとスネイプは脅威排除に動いた。2人はそれぞれゲストゾンビを指定し、プーシンは「這いずりゾンビ」、スネイプは「暴徒ゾンビ」を引当てた。
障害物によって順路誘導をされたゾンビが一列を成してスネイプに向かってくる。とてもよく狙いやすい。まず最初にその銃弾を頭部に受けたのは、武装しながらそれを活かせなかった暴徒の成れの果てだった。ときおり強引に複数のゾンビが通路に突っ込み、狙撃が間に合わず接近を許してしまっても、プーシンのカンフがーそれ以上の接近を防いだ。その蹴りはゾンビの膝を砕き、転倒し這いずりゾンビとなったが、その頭部に勢いよく靴が振り、掛け声とともに床に汚い染みが作られた。
一通り上階に上がってきたゾンビを掃討したのか、休む暇ができた。その暇でゾンビの荷物を漁ったが、残念ながら彼らは役に立ちそうな物は持っていなかった。
ゾンビ数:25 → 8 |
防衛力:33 |
ゾンビペナルティ:0 |
その間にトモコとボラブナーは防衛に役立つものがないかマンションを漁っていた。そしてトモコは「食料品×2」、ボラブナーは「食料品×3」を入手した。2人はそれぞれ【死亡フラグ:無茶のしどころ】を宣言し、探索を再度強行した。せめて近接武器が欲しかったが、見つかったのは「食料品×2」と「自転車×1」だった。自転車はスネイプが使う事になった。
【 防衛隊 / マンション(物資数:13 → 9/15) 】 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
3本 |
1本 |
2本 |
2本 |
新規取得アイテム |
自転車×1(スネイプ)、食料品×4(トモコ) 食料品×3+(ボラブナー) |
ミドルフェイズ(4サイクル目/圧迫ターン)
全員が問題なく協調判定に成功した。
ミドルフェイズ(4サイクル目/襲撃ターン)
残ったゾンビがバリケードを攻撃し、1/3ほどが破られるが、まだまだいける。なんだ、ゾンビホードはこの程度か。そう思えた。
ゾンビ数:8 |
防衛力:32 → 24 |
ゾンビペナルティ:0 |
ミドルフェイズ(5サイクル目/防衛ターン)
ゾンビ湧きダイスは「13」を示し、スネイプの銃声に引き寄せられたのは「1」となり、新規出現したゾンビは「8体」となって合流し、マンションの脅威となりうるのは合計16体となった。
ゾンビ数:8 → 16 |
防衛力:24 |
ゾンビペナルティ:0 |
太陽がいつのまにか暮れ始め、夜に向かっている。暗闇が行動の阻害にならないのは今日のうちでもう今だけだろう。
プーシンが【スキル:カンフーマスター】を宣言し、ゾンビの脅威排除を行い、順当にゾンビを打倒していき、8体を葬った。
ゾンビ数:16 → 8 |
防衛力:24 |
ゾンビペナルティ:0 |
トモコが大工道具でバリケード補強を試み成功し、最大耐久度であり40に達した。ホードの津波はもう大部分が過ぎ去っている。夜が来てももう大丈夫だろう。
ゾンビ数:8 |
防衛力:24 → 40 |
ゾンビペナルティ:0 |
プーシンが【死亡フラグ;無茶のしどころ】を宣言し、【スキル:カンフーマスター】で脅威排除を試みる。このラウンドで探索機会を増やすためだ。これによりプーシンの死亡フラグは「4本」となりのっぴきならない域となったが、無事にゾンビを駆逐する事に成功した。
ゾンビ数:8 → 0 |
防衛力:40 |
ゾンビペナルティ:0 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
4本 |
1本 |
2本 |
2本 |
これに続いてスネイプとボラブナーが探索を2回づつ行う……が、これが裏目!スネイプは1回目の判定でファンブルを引当て、ゾンビとの戦闘に入る。スネイプはゲストゾンビを指定し「ゾンビもどき」を引き当てた。
「!? ゾンビ、いや、人間……生存者が他にもいたのか!おい、あんた、大丈夫か!」
スネイプが家探しのために通路を歩いていたところ、ドアをあけてでてきたやせ細った人間の女性がいた。表情はうつろで瞳に感情の色はなく生気が感じられない。しかし、その女性はドアを開けてでてきたのだ。ゾンビでは考えられない知性。スネイプは憔悴した人間だと判断し、銃を下ろして歩み寄った。
それは結果として失敗だった。スネイプはわけがわからなかった。彼女が突如飛びかかり噛み付いてきたのだ。まるでゾンビそのもののように。とっさに銃で防御したので傷は負わなかったが、はねのけたはずみで彼女は後頭部を壁に強く打ち付け、よろめいて手すりに体重がよりかかると、そのまま階下へと落下していった。混乱のまま階下を見下ろすと、動かなくなった女性に地上に残っているゾンビが群がり、その肉を食い始めるのが見えた。ゾンビはゾンビを襲わない。やはり彼女は人間だったのだ。
ふと通路に缶詰が落ちていた。それは彼女が落としたものらしかった。全く手がつけられていない。彼女は痩せていた、飢餓にあったにもかかわらず、これを食べなかったのだ。スネイプは、それを拾い、呆然としたまま戻っていった。
スネイプが拠点と定めた部屋に戻ってきた時、ボラブナーも探索を終えて戻ってきており、彼は「銃器×1」と「食料品×2」を見つけていた。これにより、全員に使い捨てではない武器が揃った事になる。
全員のターンが終わったが、ここでトモコは【死亡フラグ:無茶のしどころ】を宣言し、探索を強行した。探索は2回とも成功したが、手に入ったのは「銃器」と「自転車」だった。「銃器」と持ちきれない「食料品×1」はプーシンが持つことになった。
【 防衛隊 / マンション(物資数:5/15) 】 |
ゾンビ数:0 |
防衛力:40 |
ゾンビペナルティ:0 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
3本 |
1本 |
3本 |
2本 |
ストレスペナルティ |
-1 |
-1 |
-1 |
-5 |
新規取得アイテム |
銃器(プーシン)、食料品×1(スネイプ)、食料品×2(トモコ)食料品×2+銃器×1(ボラブナー) |
【 現有所持品 】 |
プーシン |
自転車、銃器、食料品×1、ラジオ |
スネイプ |
銃器、食料品×1、自転車 |
トモコ |
トランシーバー、銃器、大工道具、食料品×3 |
ボラブナー |
ダイナマイト、銃器、自転車、食料品×4 |
合計食料品数 |
9 |
ミドルフェイズ(5サイクル目/圧迫ターン)
協調判定はボラブナーのみが失敗、【スキル:嫌われ役】をボラブナーは宣言し、ストレスペナルティが「-5」加算され「-10」となった。これにより他の生存者はストレスペナルティが「-1」され「-2」となった。
この諍いはボラブナーがまたパニックを起こし食料を食い漁ろうとした事からはじまり、それを見つけたトモコが他の2人を呼んで取り押さえた事で収まった。トモコとスネイプはボラブナーの暴言と今回の暴走でボラブナーをより強く警戒するようになった。精神の疲労が色濃くなったボラブナーの様子を、プーシンは敵意なき瞳で見つめていた。
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
ストレスペナルティ |
-2 |
-2 |
-2 |
-10 |
ミドルフェイズ(5サイクル目/襲撃ターン)
そして日は暮れて、ゾンビホードが地平線に消えると同時に夜が来た。
ミドルフェイズ(6サイクル目/防衛ターン)
ゾンビホードは去ってもその通り道に転々とホードからはぐれたゾンビたちが彷徨っている。これによりダイス湧き頻度の数値が「4」から「3」になっていたが、ダイスは「12」を引当て、4体のゾンビがマンションに入り込んでくるに留まった。
夜が来た事で闇がマンション内部を包み隠し、生存者の行動を阻害する。ゾンビホードに巻き込まれ、そしてその落とし子があの程度の数だったのは今のこの世界では間違いなく幸運に入るだろう。
プーシンが【スキル:カンフーマスター】を宣言し、ゾンビを始末していき、マンションは安全が確保された。
トモコが探索を行ったが2回中1回を失敗し、成功し得た物資ももはや過剰となった「銃器」だった。トモコはもう持てるスペースがないのでこれはスネイプが持つ事となった。
トモコ「このマンションなんで食い物よりも銃が多いのよ」
スネイプ「銃よりも食い物が少なくなったんだよ」
プーシン「銃社会は怖いですなぁ」
ボラブナーも探索を行い、「近接武器」と「食料品×1」を手に入れていた。音を立てずに多くのゾンビを倒せる近接武器が手に入ったのは僥倖だったが、それを手に入れたのがボラブナーだという事はトモコとスネイプに緊張感を走らせた。
【 防衛隊 / マンション(物資数:5 → 2/15) 】 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
3本 |
1本 |
3本 |
2本 |
ストレスペナルティ |
-2 |
-2 |
-2 |
-10 |
スネイプ所持品 |
銃器×2、食料品×1、自転車×1 |
ボラブナー所持品> |
ダイナマイト、近接武器、銃器、自転車、食料品×5 |
ミドルフェイズ(6サイクル目/圧迫ターン)
協調判定はやはりボラブナーだけが失敗、【スキル:嫌われ者】を宣言し、他者のストレスを半減させ、半減した合計値がストレス増加値に加算される。ボラブナーの【協調】はもともとが「60」と低く、現値では闇も踏まえれば事実上「35」に過ぎない。メンタルケアの必要性がでてくるが、回復しても50%なのだが。
結局、メンタルケアの宣言はなされなかった。
ミドルフェイズ(6サイクル目/襲撃ターン)
ゾンビの驚異はなくバリケードは盤石。問題は食料が不足している事だった。
【 防衛隊 / マンション(物資数:2/15) 】 |
ゾンビ数:0 |
防衛力:40 |
ゾンビペナルティ:0 |
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
3本 |
1本 |
3本 |
2本 |
ストレスペナルティ |
-3 |
-3 |
-3 |
-15 |
【 所持品 】 |
プーシン |
自転車、銃器、食料品×1、ラジオ |
スネイプ |
銃器×2、食料品×1、自転車×1 |
トモコ |
トランシーバー、銃器、大工道具、食料品×3 |
ボラブナー |
ダイナマイト、近接武器、銃器、自転車、食料品×5 |
深夜が近づいていく。とても静かだ。このまま何事もなく一日が終わるのではないか……。その甘い期待は、ゾンビ湧きダイス「82」から出現した28体のゾンビの出現とともに打ち砕かれた。
【 防衛隊 / マンション(物資数:2/15) 】 |
ゾンビ数:28 |
防衛力:40 |
ゾンビペナルティ:0 |
「これはこれは……」
「一日を締めくくる大仕事だな」
「撃っちゃう?撃っちゃう?」
「俺もやる」
「ボラブナーさん」
「あいつらが、全部ぶっ壊したんだ、全部、あいつらが……。」
プーシンがその目で見るボラブナーの手にはあの部屋においてあった家族写真があった。
「あいつらが、こんな……小さい子供まで、殺したんだ!!絶対ぇ許さねぇ!!」
「…… そうですか。では……共に戦いましょう。彼らを全て救うためにも。」
プーシンは拳を構え、ボラブナーは懐にダイナマイトを入れ、そしてその肩に近接武器――丸太――を載せた。
そのころ万一に備えトモコはいち早く探索を行っていた。
「まだここは調べてなかったんだよね」
手際よく家主なき部屋の家財を漁っていく。ここにもないあそこにもない、残るは……とクローゼットに手をかけたその時、隙間から内部に子供が隠れているのが見えた。
「え!?」
まさか子供が置き去りに?それは正しかったのだろう。しかしトモコはそれよりも考えなければならない事があった事を失念していた。その子供が、生きた人間だったのかを。
トモコは探索判定に失敗した上にファンブルを出した。ゾンビと遭遇し、トモコはゲストゾンビを選択、引き当てたのは「子供のゾンビ」だった。
トモコは飛び出して襲ってきたゾンビに向かって、慌てて拳銃を抜き構えようとし、それは間に合わなかった。
「馬鹿野郎、なにやってがる!!どけっ!!」
「え?」
パン。
乾いた、あっけない銃声が聞こえた。自分が持っているオートマチック拳銃のものではない。
トモコは自身がまだどこも噛まれておらず、そして直後に噛まれる事もなく、すくなくとも、襲ってきた子供のゾンビに食い殺されるという現実を回避できた事を理解するまで時間をやや要した。改めて状況を把握すると、そこには硝煙漏らすリボルバーを手に、永遠に眠りについた子供を見つめるスネイプの姿があった。
トモコは戦闘判定に失敗し、子供ゾンビ敗北時に増加する死亡フラグ2本を受け、襲撃ターンでの死亡が確定する5本となった。ここでトモコは【スキル:子供】を宣言し、増加した死亡フラグ2本を、もっとも本数の少ないスネイプにすり替えた。これによりトモコとスネイプの死亡フラグはともに「3本」となった。
探索隊 |
プーシン |
スネイプ |
トモコ |
ボラブナー |
死亡フラグ数 |
3本 |
3本 |
3本 |
2本 |
「ご、ごめ……」
「謝るなら後にしろ!連中が来るぞ!!」
「う、うん!」
スネイプとトモコがバリケード防衛戦に戻った時、30体近いゾンビの群れがすぐそこまで迫っていた。そこにボラブナーが丸太を手に突撃し、丸太をゾンビの叩きつけ地面に押し倒すと、そのまま重量で頭部を押しつぶした。そこへ新手のゾンビが襲いかかると、丸太を盾のようにして攻撃をかわし、周囲のゾンビもろとも跳ね飛ばす。みるみるうちにゾンビはボラブナーの丸太によって倒されていった。
「あれは、いい丸太ですね」
「なんであんなもん振り回せるんだよ」
「す、すげぇ……」
しかしさすがにボラブナーだけで一度に殲滅できる数ではない。このままでは囲い込まれてしまう。そこをプーシンがカバーしボラブナーの背後を守り、ゾンビを蹴り飛ばす。2人に接近するゾンビはスネイプがライフルで狙撃する。やがて腐敗臭を撒き散らすゾンビはすべて倒れ伏した。
「ハァ、ハァ 」
「終わりましたかね」
「かもな」
「……いや、まって!まだいるよ!あそこ!」
トモコが指さしたのは男性だった。暗がりではわからなかったが、月明かりが届く場所にくると、4人は表情を固くした。生きた人間にしか見えないからだ。傷らしい傷もなく、服もどこも破けていない。痩せてもおらず血色もいい。しかしその歩き方、表情は生きた人間のようには見えなかった。
「人間?ゾンビではない?」
「他に生きてた人がいたの!?」
「驚かせやがって」
「いや、あれは…… 下がれ!負い、お前!止まれ!両手を上げて頭の後ろで組め!」
「え、おっさん何言ってんの?あれゾンビじゃない、でしょ?」
「いえ、あれは……」
「止まれ!止まれってんだよ!聞こえねぇのか!撃つぞ!」
混乱する4人を、警告するスネイプを無視して男はよろよろと歩いていくる。
「警告は、したからな」
スネイプが構え、引き金に手をかける。しかし、聞こえるはずの銃声が聞こえてこない。男はそのまま歩みを止めずにこちらへと向かってくる。スネイプの表情はこわばり、指先が震えていた。
「おいアラビアン、撃てよ!人撃った事あんだろ!俺を撃つと言ったみてぇにやれよ!」
「うるせぇ!!あるかよそんな経験!!」
「お、おっさん……」
スネイプに先程のゾンビもどきの死に様がフラッシュバックする。あのときは事故だった。しかし今は違う。自分が自分の意志で人を殺すのだ。それがたとえ、肉体だけ生きた人間であっても。
結局、スネイプは引き金をひけなかった。
「それでいいのです、スネイプさん。罪を背負うのは、まず老骨の私ですから。」
スネイプは引き金を引けなかった。そしてその必要もなくなっていた。プーシンがゾンビもどきに駆け出し、東方のステップで器用に背後へ回り込み腕を首にかけ、そのままへし折ったからである。
「ち、畜生、畜生……!!
「おっさん……」
「アラビアン、お前……」
「この世に亡者が溢れ出たといえ、人はいまだ羊であり亡者ではありません。貴方の判断はこの溢れた地獄の現世にとり、尊いものです。それを出来る限り忘れずにいてください。貴方にも主の加護がありますように。AMEN。」
こうして28体の「ゾンビ」はすべて倒され、再びマンションに平穏が戻った。ボラブナー、プーシン、スネイプの驚異排除はすべて成功し、ゾンビは駆逐され、ゾンビもどきから「医療品×1」を手に入れた。
ゾンビ数:28 → 0 |
防衛力:40 |
ゾンビペナルティ:0 |
プーシン所持品 |
自転車、銃器、食料品×1、ラジオ、医療品×1 |
ミドルフェイズ(7サイクル目/圧迫ターン)
トモコとボラブナーが協調判定に失敗。トモコは先程ゾンビ肉割れかけた時の恐怖が蘇り、ボラブナーはスネイプがいつの間にか新しい傷を負っていた事に気がついた事で、空気は再び緊張に包まれた。
しかし、この一日で4人とも疲労が蓄積しており、今はただ休みを欲していた。
ミドルフェイズ(7サイクル目/襲撃ターン)
そのうちプーシンが食料を開封しはじめ、それぞれに手渡していく。疲労は肉体を食欲にもり立て、様々な鬱屈を美味で押し流していく。
ふとボラブナーがプーシンが何も食べていない事に気がついたが、プーシンはそれに気づいて黙っているようにと唇に人差し指を当てた。ボラブナーはそれ以上何も言えなかったが、プーシンと寝ずの番になった時、ボラブナーは自らの食料の半分をプーシンに差し出した。
襲撃ターンに襲撃は発生せず、4人はそのままエンディングフェイズの以降を宣言した。食料は全部で10、全員分の満足な栄養には4つ不足していた。そこでプーシンとボラブナーが2個づつ、スネイプとトモコが4個づつを食べる事になった。
翌日、栄養不足によってプーシンとボラブナーは全能力値が10減少する事となる。
4人はこれまでの探索で2枚の地下シェルターへの誘導ビラを見つけていた。ラジオで言っていた郊外の地下シェルターに到達するための自転車も手に入り素早い移動も可能となった。これで郊外に行けるだろう。
しかし、郊外についたとして無事に地下シェルターを見つけられるか、そしてはたして無事にたどり着けるのか。たどり着けなかったその時は、覚悟をせねばならないだけなのだが……。
そして夜はふけ、朝がやってくる――
一日目 終了
最終更新:2019年06月18日 23:16