キン肉マンの最終回

悪魔超人、完璧超人との戦いを勝ち抜き、超人オリンピックV2、宇宙超人タッグトーナメント優勝を果たしたキン肉マン。
この功績によって、第58代キン肉星大王への即位が決まったキン肉マンの前に、彼を王位継承者として認めない5人の邪悪な神々が現れた。
神々は、キン肉マンが生まれたばかりの時、病院に大火災が起こり、6人の子供の取り違えが起こったと主張し、キン肉マンを除く5人の超人を真の王位継承者として推薦した。
かくして、王位継承を賭けての一大トーナメント戦が勃発。キン肉マン率いる正義超人チームは1回戦でキン肉マンマリポーサ率いる飛翔チーム、準決勝でキン肉マンゼブラ率いる技巧チームを下し、決勝進出を果たす。
一方、準決勝の第2試合では、キン肉マンスーパー・フェニックス率いる知性チームがキン肉マンの兄・アタル率いる超人血盟軍を「超人予言書」を使った卑劣な手段で破り、決勝へ駒を進める。
そして決勝戦は、先鋒、次鋒、中堅戦を経て、3対3の「イリミネーション・ルーレット・デスマッチ」に持ち込まれた。激戦の末、双方2人ずつが脱落・消滅し、最後に残ったキン肉マンとフェニックスの1対1の死闘が始まる。
その最中、フェニックスの母親であるシズ子がフェニックスを止めるため試合会場の大阪城パノラマリングに出現、説得を試みた。しかしフェニックスは聞き入れず、自分が正当な王位継承者であることを信じてキン肉マンの心臓にとどめの攻撃を叩き込んだ──!!


実況「あ──っと キン肉マンの心臓の鼓動が完全に止まった──っ!!」

テリーマン「い・・・今までどんなに死の淵に立とうとも 奇跡の逆転ファイトで残虐超人どもを倒してきたキン肉マンが・・・」
ラーメンマン「し・・・」「死んでしまった・・・!」
真弓「す・・・すると 超人予言書のいうところの心臓に病の種のある偽りの王子とは スグルのことじゃったのか~~!!」



キン肉星王位争奪編114
キン肉マンよ永遠(とわ)に・・・!の巻




フェニックス「や・・・やった・・・」「天才的な頭脳を持って生まれながら 子供のころの取り違え事件で貧乏な家庭に引き取られたために なにをするにもキン肉星の王子・キン肉マンという権力に負け続け イヤというほど辛酸をなめさせられ続けたこのオレだが・・・」「だ・・・だが今ここに オレは自分自身の手で24年間 偽りの王子として 超人界に君臨してきた キン肉マンを 王子の座から引きずり落とし みずからが正当なるキン肉星の王子だという証明ができた・・・!」「今こそ声を大にしていえる! 我こそキン肉星の正当なる王子・・・大王継承者だと!!」

実況「あ──っと フェニックスのニー・ドロップで切断されたロープの一本につながっていたキン肉マンの運命の予言書を結んだ糸がほどけ 予言書がたいまつの中へーっ!!」
フェニックス「ハーハハハ・・・フェニックスの大王としての第一の命令は キン肉マンよ 24年間も超人の民をたぶらかした罰として その存在を消してわびるのだ──っ!!」
実況「あ──っと キン肉マンの足元から存在が消えはじめた──っ!!」
ビビンバ「イヤ~~ッ スグルさまを 殺しただけでは あきたらず その亡骸までも消してしまうと いうの──っ!!」

そこにフェニックスに憑依している知性の神が助言を与える。

知性の神「ただその存在を消してしまってはおもしろくない・・・ 兄・キン肉アタルと同じく おまえのマッスル・リベンジャーをくらいながら その存在を消していくという処刑法をキン肉マンに味わってもらいなさい」
フェニックス「おおっ そいつは一興・・・!」「見よっ 重罪人キン肉マンの最後の姿を──っ!!」

フェニックスがキン肉マンの亡骸を上空に放り投げた。
その時、シズ子がリングに上がり、フェニックスに迫る。

シズ子「フェニックスマンよ おまえは正統なキン肉星の血をひく王子ではない おまえの体に入りこんでいる邪悪の神に たぶらかされておるだけなんじゃ──っ!!」
フェニックス「か・・・母さん・・・」
知性の神「フェニックスよ 今日よりおまえの両親はキン肉大王とキン肉王妃・・・ おまえの眼前に今いるのは ただの貧乏なババアだ・・・ やってしまえ・・・!!」
シズ子「フェニックスマンよ 母の命令です スグル王子さまにこれ以上の無礼を働いてはならん!!」
フェニックス「ううっ・・・」
知性の神「はようせいっ おまえは24年間の暗い過去をふりきりたくないのか!!」
フェニックス「うわぁ~~っ オレは正統なるキン肉星の王子だ──っ!!」

フェニックスがキン肉マンの亡骸をヘッドバットで弾き飛ばし、マッスル・リベンジャーの体勢に入った。

シズ子「ダ・・・ダメだわ あ・・・あの子は完全に邪悪神に魂を売ってしまっている・・・」
実況「お──っとフェニックス ヘッド・バットの繰り返しによってキン肉マンの死体をどんどん上昇させていく──っ!!」
テリーマン「間違いない これはビッグ・ボディ キン肉アタルたちを葬った フェニックス最大の必殺技 マッスル・リベンジャーへの前奏曲(プレリュード)だ──っ!!」
ラーメンマン「死体となったキン肉マンに対しても容赦しないとは・・・ 恐るべきフェニックスの勝利に対する執念・・・!!」
フェニックス「このキン肉マンの死体をマッスル・リベンジャーでコーナーの鉄柱にたたきつけ そして完全に消滅したのを見とどけた(のち)に 大会委員長からの勝ち名乗りを受けてやるぜ──っ!!」

その時、フェニックスが急に胸を押さえる。

フェニックス「ウッ・・・左胸が く・・・苦しい!!」「な・・・なんだ 正統な王子の このオレの左胸から この心臓の異常な鼓動は!?」「ゴボッゴホ・・・」

フェニックスが吐血しだした。

ウォーズマン「おおっ・・・フェニックスが血を吐いて急に苦しみだしたぞ!!」
シズ子「だ・・・だから母は忠告したんじゃ・・・ 偽りの王子はフェニックス おまえじゃと・・・」


その頃、これまでの王位継承サバイバルマッチでの激闘で肉体を失い、霊体となったキン肉アタル、ロビンマスク、ジェロニモ、ネプチューンマンは、天上界にある邪悪大神殿へと向かっていた。

ロビンマスク「キン肉マンが予言書に書かれているところの偽りの王子と同じく 心臓が止まり 仮死状態に陥ったのは・・・」「一回戦でミキサー大帝と邪悪五神たちによって 7千万パワーを誇る火事場のクソ力を 邪悪大神殿に閉じこめられ 基本の95万パワーだけで二回戦・・・決勝と死闘を続けてきたために 心臓に今までかかったことのないような過度の負担がかかったためだったんだ・・・」
ジェロニモ「だから 決して偽りの王子のような 心臓に先天的な病の種があるからではねえズラ!」
アタル「フェニックスによって奪われた 弟スグルの命は一部でしかない! スグルの命の大部分は あの邪悪大神殿に封じこめられている火事場のクソ力だ──っ!!」
ロビンマスク「みんな つっこむぜ!!」
衛兵「く・・・くせ者!」

ロビンマスク達が、二人の衛兵に守られている火事場のクソ力の封印に突っ込んでいった。

衛兵A「ま・・・まさか・・・ この邪悪大神殿には 生身の超人が侵入するのは無理のはず!!」
衛兵B「そ・・・そうだ! 超人の神か 実体を持たない霊にしか侵入できない!!」
ジェロニモ「そうズラ! だからオラたちは 運命の予言書を焼かれて その存在を消されてしまった」
ネプチューンマン「実体を持たない幽霊超人だから 容易に天界に侵入できるのよ──っ!!」
ジェロニモ「ウララ──ッ」

ジェロニモが衛兵Aをブルドッキング・ヘッドロックで倒した。

ネプチューンマン「喧嘩(クォーラル)ボンバー!!」

ネプチューンマンが衛兵Bを喧嘩ボンバーで倒した。

アタル「この火事場のクソ力さえ 解放すれば スグルは必ず蘇る・・・!!」
ロビンマスク「待ってろよっ キン肉マン!!」
ロビン、アタル「グオオッ」

ロビンマスクとアタルが、火事場のクソ力の解放を始めた。


大阪城パノラマリングでは、フェニックスがキン肉マンの亡骸をマッスル・リベンジャーの体勢に固めていた。

フェニックス「これでキン肉マンを鉄柱にたたきつければ キン肉マンの復活は完全になくなる!!」
実況「あ──っとフェニックス 両ヒザまで消えかかっているキン肉マンをとらえ 落下していく──っ!!」

ネプチューンマン「急げっ いくら火事場のクソ力を解放しても 戻るべきキン肉マンの肉体が消滅してしまってはキン肉マンが蘇ることはできんぞ!!」

実況「あ──っと キン肉マンの肉体の消滅とともに 脳天も鉄柱に激突寸前だ──っ!!」
ビビンバ「スグルさま・・・!!」
テリーマン「キン肉マン!!」


ロビンマスク「ぐうう・・・」
ネプチューンマン「はやく! もう間に合わん!!」

ロビンマスクとアタルが火事場のクソ力を封じる壁を開いた。
激しい光が巻き起こる。

アタル「壁があいたぞ──っ!!」

火事場のクソ力がアタルたちを跳ね飛ばしながら、飛び出てきた。

アタル「うわ──っ!!」


マッスル・リベンジャーの体勢に固められたキン肉マンの落下が加速していく。

実況「さあっスーパー・フェニックス 完全勝利目前だ──っ!!」
ビビンバ(おねがい・・・100の正義の超人神たちよ 今まで残虐超人 悪魔超人 完璧超人たちとの対戦で見せた スグルさまの あの奇跡の逆転劇を 今一度 超人界のために起こしてください・・・!!)

その時、大阪城パノラマリング上に奇跡が起こった!!

テリーマン「おおっ・・・まっ黒な雷雲の切れ間から ひと筋・・・ふた筋と光線が差しこんでくる──っ!!」
ミート「うわ──っ 巨大な炎の固まりがふってくるぞ──っ!!」
ビビンバ「あの炎の固まり スグルさまの形をしているわ──っ!!」
実況「あ──っと 突如 天空から ふってきた キン肉マンの姿 形をした光の帯が マッスル・リベンジャーで落下していくフェニックスとキン肉マンに向かってつっこんでいく──っ!!」
邪悪神「な・・・なにィーッ あれは邪悪大神殿に封じこめていたはずのキン肉マンの火事場のクソ力ではないか──っ!!」
フェニックス「なにィ!?」
実況「おお──っと フェニックス キン肉マンの姿 形をした炎の威力に思わずマッスル・リベンジャーの体勢からキン肉マンの死体を離した──っ!!」
火事場のクソ力「注魂! 火事場のクソ力ー!!」

火事場のクソ力がキン肉マンの死体に入りこむと、これまで着ていたコスチュームが破れ、新たにキン肉族伝統の戦闘服が装着されていく。

真弓「おおっ・・・ すでに死にたえ青ざめておったスグルの体に 謎の炎が入りこんだ瞬間 精気が蘇ってきおった──っ!!」
キン肉マン「復活! 火事場のクソ力──ッ!!

ついにキン肉マンが完全復活を遂げた。
同時に、キン肉マンの予言書もたいまつの中から出てきた。

テリーマン「おおっ・・・キン肉マンの火事場のクソ力の復活に伴って たいまつの中に落ちて燃えていたキン肉マンの予言書が復元された!!」
キン肉マン「フェニックス および知性の神よ わたしの火事場のクソ力を 邪悪大神殿に封じこめたまではよかったが 始末せずにそのままにしておいたことが (あだ)となったようだのう!」
ラーメンマン「おおっ キン肉マンの足も元どおりに!」
キン肉マン「そりゃっ」
実況「あ──っと復活したキン肉マン フェニックスをマッスル・スパークの体勢に決めるべくブリッジでフェニックスをはねあげる──っ!!」
フェニックス「さ・・・さすが火事場のクソ力のこもった マッスル・スパークだ・・・ 95万ぽっちのパワーでくりだすのとは迫力が違うぜ・・・」
キン肉マン「フェ・・・フェニックス!!」
フェニックス「ダ・・・ダメだ・・・ こいつばかりはオレにははずせやしない・・・」
キン肉マン「な・・・なにを弱気な もう一度 強気なフェニックスに戻って このわたしのマッスル・スパークをやぶってみろ!!」
フェニックス「む・・・無理だ・・・ おまえのような火事場のクソ力を持ちあわせていれば・・・別だが・・・」
キン肉マン「いくぜっ フェニックス!!」
フェニックス「そ・・・そろそろ偽りの王子の証明でもある病巣が オレの左胸で・・・さ・・・騒ぎはじめたようだ・・・」

キン肉マンが両足でフェニックスの首と右足を固める。

キン肉マン「7000万パワーマッスル・スパーク!!

マッスル・スパークの第一段階「天」が決まると同時に、フェニックスの心臓が限界を迎えた。

実況「あ──っとキン肉マンのマッスル・スパーク フェニックスにパーフェクトに決まった──っ!!」
フェニックス「や・・・やはり・・・ オレは 最後まで キン肉マン・・・おまえには勝てない運命だったんだな」
キン肉マン「死ぬなーっフェニックス!!」

キン肉マンはそう言いながらもフェニックスをマッスル・スパークの第二段階「地」の姿勢に固め、リングへ落下していく。

キン肉マン「ミートよーっ すぐに純白のマントをリング上にしいてくれっ!!」
ミート「ハ・・・!」

ミートが純白のマントを敷いた。

実況「あ──っと すでにマリポーサ ビッグ・ボディ ゼブラ ソルジャーの血で染めあげた純白のマント・・・」「あと一か所 フェニックスの血液で染めれば キン肉大王の真紅のマントが完成して キン肉マンの王位継承が決まる──っ!!」
キン肉マン「長かった戦いよ さらば!!

純白のマントの上に、完璧版マッスル・スパークが炸裂した。
フェニックスの頭から血があふれ出す。

実況「キン肉マン 純白のマントの血で染まっていない残り一か所の部分に血ダルマのフェニックスの頭をスタンプして 真紅のマントを完成させた──っ!!」
委員長「カ・・・カウントを・・・」
キン肉マン「そいつは無用だ・・・」
委員長「エ!?」
キン肉マン「やつは・・・ フェニックスは知性の神とともに息絶えたよ・・・」

フェニックスの死を確認し、委員長がキン肉マンの右手を高く差し上げる。

実況「ああ~~~~っと マッスル・スパークによる即死により 偽りの王子はスーパー・フェニックスと判明・・・」
ミート「王子!!」
真弓「スグル──ッ!!」
実況「・・・この瞬間 キン肉星第58代大王はキン肉スグルに決定した────っ!!」

リングサイドと観客席から、大喝采が起きる。
その時、空に100人の超人の神の顔が浮かんだ。

超人神「キン肉マンよ・・・!」
真弓「おおっ スグルの大王継承任命のために 100人の超人神が現れなされたぞ!!」

キン肉マンが超人神にかしずく。

超人神A「キン肉スグルよ・・・ 邪悪神たちの妨害にもめげず・・・」「偽りの5人たちを撃破して よくぞキン肉星の大王の座をつかみ取ったのう・・・」
超人神B「最後の対戦相手であったフェニックスは 特に・・・ 運命の予言書によって おまえは4人の仲間を失ってしまった・・・」
超人神C「さあ 勝利者の権利じゃ 今度は逆におまえがフェニックスのルーレット・ストリングを切って予言書を燃やすがいい・・・」
シズ子「い・・・いくら悪さをしたといっても やはり わが子の死体を消されてしまうとは しのびない・・・」

キン肉マンが、過去の数々の激闘を思い起こしながら語り始めた。

キン肉マン「超人の神よ わたしは今まで 極悪 残虐と呼ばれる超人たちと数限りなく対戦してきて・・・最初は憎しみあいながらも 戦いを通して それらの超人たちの全員が全員 本当は優しい心根を持ち なおかつ素晴らしい格闘技哲学を持っていることを知りました・・・」「だから わたしは 今まで対戦してきた超人から 対戦中にいろいろな哲学を学び 対戦後には おたがいを尊重しあい かならず友情を深めてきました」

キン肉マンが真紅のマントの上のフェニックスの亡骸を見ながら言う。

キン肉マン「わたしは このフェニックスからは 王というものは自分の栄光のために支配者となるのではなく 民衆の利益のために王となることを教わりました」「たとえ他人であっても すべての超人たちを 血のつながりなど関係なく 家族のように愛せよとのことです・・・」

キン肉マンが両親と委員長、シズ子を見ながら言う。

キン肉マン「年老いた超人を見れば 自分の祖父母 父母のように敬い尊び・・・」

空いっぱいに、色鮮やかな花が次々と咲き始めた。

ビビンバ「まあ 空からスグルさまにむかって無数の花が・・・」
キン肉マン「フェイス・フラッシュ!!」

キン肉マンが落ちて来る花へフェイス・フラッシュを放つ。

実況「ああっ キン肉マンのフェイス・フラッシュを受けた四輪の花から その存在を知性チームに消滅させられたはずの」「キン肉アタル ロビンマスク ジェロニモ ネプチューンマンが復活していく──っ!!」

キン肉マンが復活したロビンマスク達を見ながら言う。

キン肉マン「自分より年上の経験豊かなベテラン超人には 兄 姉として教えを乞い・・・」「フェイス・フラッシュ!!」

キン肉マンが別の四輪の花にフェイス・フラッシュを放った。

テリーマン「おおっ・・・今度の四輪の花からは やはり知性チームに敗れ生死不明となっていた ブロッケンjr. バッファローマン アシュラマン ザ・ニンジャが復活していくぞ!!」

キン肉マンが復活した超人血盟軍を見ながら言う。

キン肉マン「自分より年下の まだ超人格闘者になりたての未熟な者たちは 弟 妹として指導し・・・」

キン肉マンがミートや試合を見に来ていた幼い超人の子たちを見て言う。

キン肉マン「そして まだ物心のついたばかりの子供たちに対しては 自分の子としてかわいがり たくましく育てる!!」「これがキン肉スグルのキン肉大王としての心構えでございます」
超人神「うん よういうたキン肉スグルよ その心構えをわすれんよう 血のつながりに関係なく すべての超人たちを自分の家族として愛してみい・・・!!」

キン肉マンがフェニックスの亡骸に歩み寄る。

キン肉マン「スーパー・フェニックスよ おまえもこれからはわたしの大切な家族だ!!」「フェイス・フラッシュ!!」
ミート「ああっ・・・王子が自分をあれだけ苦しめたフェニックスの左胸に フェイス・フラッシュを・・・」

フェニックスの心臓が再び動き始めた。

シズ子「おお──っ フェニックスの心臓が動きはじめた!!」
フェニックス「オ オレの負けだ・・・ キン肉マン・・・ 今までの・・・ことは 許してくれ・・・」
キン肉マン「許すことなど何もない・・・」「さあ 帰ろう」

マントと王冠を身に着け、第58代大王となったキン肉マンが、みんなの祝福を受けながらフェニックスを抱きかかえる。



友情は成長のおそい植物である。
それが友情という名の花を咲かすまでは
幾度かの試練・困難の打撃を受けて
堪えねばならぬ───




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最終更新:2022年03月21日 17:44