ドラゴン

竜人と共に竜の国と呼ばれる広大な大地を住処にしている。
寿命は平均五百年程度、だが中には千年を超える個体が居るとの噂があり、ドラゴンは生きている間はずっと身体が成長し続ける為、千年も生きているドラゴンはどれほどの巨体になっているのかが世界中で興味を持たれている。

竜の国に生息するドラゴンの数は五百頭程だが、世界中に密かに住処を作っているドラゴンも合わせればもっと多くのドラゴンが居るだろう。

高い知能を有しており、人の言葉を理解しているのでコミュニケーションを取る事が出来るが、人の言語を発する声帯域を持たない為に言葉を発する事は出来ない。
しかし、竜人とだけは思念による念話で会話が出来る。
ドラゴンと心を通わせる事で竜人でなくとも念話での会話が可能ではないかという噂はあるが、それが出来た者が居ない為に真偽は不明。

成熟したドラゴンの体長は小さい個体でも5m、大きい個体では10mを超す。
全身が鱗や甲殻に覆われており、その硬度は普通の剣などで斬りつけても傷を付けるのがやっとという程である為、倒すには聖剣や魔剣クラスの強力な物が必要。
なお、竜の種類によってその体長や鱗と甲殻の硬度等が違い、現在確認されているドラゴンで一番大きい個体になるのは剛竜と呼ばれる種類である。

竜族は喉の辺りに火炎袋と呼ばれる器官を持っており、この袋には勢いよく噴射する事で発火する特性がある体液が溜められている。
この火炎袋の大きさや体液の濃度が竜種毎に違っている為、特に大きい袋を持ち、濃度が高い体液を分泌する炎竜のブレスは岩をも溶かす程の威力を持つ。
強大な魔力を持つ種族で魔法を使う事も出来るが、ドラゴンや竜人にとっての魔力は生命力に直結する物である為に魔力の消費を嫌う。

大昔には鱗や甲殻を加工する事で強力な防具を作れる事と、ドラゴンスレイヤーという称号を欲してドラゴン狩りが行われたが、ドラゴン狩りに出た者はその殆どが返り討ちに合って死亡している。
温厚な性格ではあるが敵に対しては容赦がない為、現在ではドラゴンと戦おうとする者は余程の酔狂か、名声に目の眩んだ愚か者くらいである。

実は竜の鱗や甲殻は数年に1回生え変わり自然と剥がれ落ちる為、竜の国へ赴いて竜人と交渉するだけで簡単に手に入る。
巨大な身体をしているが、空気中に漂う魔力を吸収するだけである程度生きていけるので食事は殆ど必要としない。

なお、リスリー博士の手記に「竜の国には五百年や千年生きただけでは届かないぐらいの巨大な角が存在する為、三千年~五千年程生きていた個体が居たのではないか」という記述がある。

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最終更新:2016年12月30日 22:52