4. アプリケーションの管理
The FreeBSD Ports Collection(通称 Ports)
アプリケーションのインストール情報をまとめたもの。
アプリケーションが収録されているのではなく,
アプリケーションをインストールするための情報(ソースコードの取得先,ビルド方法,FreeBSDに移植するためのパッチファイル,依存している他のアプリケーション情報)がまとめられいる。
Portsにインストール指示をすると,
Portsはインターネットからソースコードを取得し,自動的にパッチを適用し,
状況に応じて必要になる他のアプリケーションをインストールしながら,
指示されたアプリケーションをインストールする。
Portsは
/usr/ports/
にある。
/usr/ports/以下のディレクトリは,カテゴリディレクトリ。
Portsからインストールしたアプリケーションをアーカイブにまとめたもの。
アーカイブを展開すればインストールされる仕組み。
Packagesも基本的にはPortssであるから,
PortsからインストールしてもPackagesからインストールしても
管理方法は同じ。
Portsはmakeコマンドで操作する。
手順を締めす。
install : インストール clean : 作業ディレクトリの削除
# cd /usr/ports/www/firefox # make install clean
Javaなど,ライセンスの奸計でソースコードを自動では取得できないものがある。
そういったアプリケーションはメッセージが表示されるから,
それに従い作業をする。
/usr/ports/distfiles/
がPortsのソースコードを置くディレクトリ。
大抵の場合,手動でソースコードを取得して/usr/ports/distfiles/にコピーするようにというメッセージが出力される。
pkg_deleteコマンドを使った方がいい。
PortsやPackagesからインストールしたアプリケーションをアンインストールするには,
アンインストールしたいPortsディレクトリに移動し,
make deinstall
と実行する。
# cd /usr/ports/www/firefox/ # make deinstall
この方法でアンインストールするにはPortsツリーに登録されているアプリケーションと,
インストールされているアプリケーションのバージョンが同じでなければならない。
Portsのアプリケーションを検索するには,
/usr/ports/ や /usr/ports/www/ といったディレクトリに移動し,
$ make search key="キーワード"
や
$ make search name="アプリケーション名"
と実行する。
make search は/usr/ports/INDEX-5 ファイルを使う。
このファイルが存在しない場合は
# cd /usr/ports/ # make index
pkg_addコマンドを使う.
pkg_addコマンドの引数にインストールしたいパッケージを指定して実行する.
# pkg_add -r firefox-rがインターネットからファイルを取得するためのオプション.
pkg_deleteコマンドを使う.
引数にアンインストールしたいアプリケーションを指定して実行する.
Ports/Packagesからインストールしたアプリケーションの情報は,
/var/db/pkg/
にまとめられている.
# pkg_delete firefox
# pkg_delete /var/db/pkg/firefox
他のアプリケーションから要求されている場合,
アンインストールできない.
強制的にアンインストールするには,-fオプションをつける.
# pkg_delete -f firefox
マシンな動かなくなる可能性もあるので,
使わない方がいい.