基本構造::CommonLisp

1. 基本構造

1.1 システム

Lispシステムは,
#プロンプトを表示し
#式を一つ読み
#その式の値を表示する
という一連の作業を繰り返す.

1.2 関数

  • 関数とは,いくつかのデータを受け取って仕事をし,いくつかのデータを返すもの.
  • 関数に引数を渡して仕事をさせることを,関数呼び出しという.
  • システムに予め用意された関数:システムに組み込みの関数または,組み込み関数

1.3 変数と記号

変数にデータを入れることを代入するという.
;; 変数に値を代入する
(setq 変数 値)

「式を計算する」だと,値を求めるだけのイメージであるから,今後は一般に「式を評価する」という.

フォームを意味するLisp用語.

  • setqはスペシャルフォーム
(setq x 10)
上記の式を評価するときは,xを,関数呼び出しのときのように評価するのではなく,
変数名だと解釈するといった特別扱いをするから.

記号(symbol)は数値と同様に,Common Lispが扱えるデータの一種.
個々の記号は名前を持っていて,
(quote <<記号名>>)
の形の式を評価すると<<記号名>>という名の記号が値となる.
例えば,
(quote x)
の値は,xという名の記号である.

定数(constant):システムのなかの代入が禁止されているもの.あらかじめ値が与えられており,その値を変更することはできない.

1.4 リスト

最終更新:2011年08月02日 13:54