数多 春日(あまた かすか)
冒されるかと考えると、心の中で怯え震えていた。
だがある時、共生や有用菌と言う言葉を知る。それに
希望を見出だしたところにＱＢと出会い、「病原体と
共生出来る様にして」と願う。確かに彼女は病を知らなく
なった。細菌、ウィルス、寄生虫、果ては有害物質までをも
味方に付けたからだ。しかも共生の効果で、体は良い事
ずくめになった。だが、周りは違った。彼女はその事に
気付けなかった。最初は両親が。次にクラスメイト、
次第に隣近所から街じゅうが、多種多様な病気で溢れ返った。
街は死屍累々たる有り様へ変貌を遂げた。「どうして
こうなったんだろう？私は全然何とも無いのに」そう
呟いた時。ふと現れたＱＢが、さも当然と語り出す。
「君の身体から病原体が漏れてるからじゃないか」と……。
胸元に付く(彼女はこの皮肉に気付けなかった)。
- 衣装は医療用全身防護スーツ。
- 武器は粘液。病原体がぎっしりである。
- 固有魔法は病原有用。他人に使用した場合、
魔法を切ればちゃんと元通りになる。
最終更新：2012年11月13日 00:46
