在ノ恵 香奈留子 (あるのえ かなるこ)
- 元ネタ・モデル フリーホラーゲーム Ib(の世界観と用語)
若年ながら展覧会を既に何度か開く程の才能を見せる画家の少女。
両親は所謂普通の人で、生後すぐに画家としてスパルタ教育を叩き込まれた画家家系と言う訳ではなく、幼少の頃に親友の誘いで見に行った個展で、
作者であるゲルテナの作品を閲覧し想像を絶する衝撃を受け、帰るなりゲルテナの事を調べて以降、朝昼晩の区別無く描画に没頭するようになった。
元から才能もあったのか非常に速筆で、習作も含め大量の作品を造り、そのうちの何点かをコンクールにも出され、その時他の画家達の目にとまり、
多数の賞も受賞した彼女は一躍有名人となったが、彼女の本当の目的はゲルテナの描いた作品から感じられた一種の鼓動を自身も絵に表す事であり、
一応完成扱いした多くの絵にも完全に満足のいく物は存在しなかった。そしてもう一つ彼女には望みがあったのだが、キュウベぇと出会った事で、
その望みを叶える事になる。その事を聞いた彼女の願いは「あの事件で燃えてしまったゲルテナの絵を完全に戻して、私の元に欲しい」と言う物で、
かつてある事件でゲルテナの絵の幾つかは焼失しており、関連書籍でしか知らなかった作品を復元してもらう事を願い、彼女の望みの一つは叶った。
その絵を手に入れた事で、これだけの奇跡が叶ったのならば己はどうなっても良い。絵さえかければ、と決意し彼女は魔法少女の運命を受け入れた。
魔法少女としての姿は、丈が非常に長く、膝頭まであるドレスシャツ―これは彼女が彫刻制作や絵画制作の時に着る汚しても良い作業着らしい―に、
だふついたズボンとブーツと言う魔法少女って何だっけと言いたくなるような服装に、腰には弾帯ベルトを邪魔にならないよう何重にか巻き付けて、
輪には銃弾の代わりに絵の具が差してある。多く見えるが絵の具の種類は三原色と白黒しか無く、それだけあれば他の色は混色で作り出せるらしい。
ジェムの正体が自身の魂である事を知った彼女は、即ち魂を形にする方法が実在している証拠だとゲルテナの絵を初めて見た時と同じ衝撃を味わい、
感情も魂も記憶すら形に残せると言う証拠の存在に驚喜し、新たなる定義の可能性を追い求め、以降彼女が戦って来た魔女等を絵に残すようになり、
魔法少女として戦った後は倒した魔女の絵を描く事が習慣となってしまった。描いた絵のいくつかは展覧会にも出されている。その絵が醸す気配は、
魔女と出会った経験のある魔法少女達なら即座に分かる程にオリジナルに忠実であり、あのキュウベぇでさえその描写力だけは珍しく驚い所も有り、
たまに彼女の絵を見に来た事もあったようである。香奈留子自身感情の無い存在が形にする魂とは何かを知る為、キュウベェも観察していたようで、
自身の魂でもあるジェムと同時にキュウベぇの姿も絵に残していた。又幾度となくジェムを砕き、中の銀色で絵を描きたいと言う思いに駆られたが、
寸での所でギリギリ留めている。
- 願い
- 「あの事件で燃えてしまったゲルテナの絵を完全に戻して、私の元に欲しい」
- 武器
- と言っていいのか分からないが、持っている道具は筆
- 油絵、水彩絵、水墨画など場面によって随時使用出来る様々な種類を所持している。筆は固有魔法である「絶対表現」の補助道具である。
- 固有魔法
- 絶対表現
- 例えば水の絵を描けば本当の水と同じ存在になる、いわば絵を実体化させる能力で、岸部露伴の如く中空にも描く事が可能。
- 彼女自身が水の絵だと納得すれば、他の誰が見ても水と思えない内容でも水と同じ効果が発揮出来る。逆にどれだけ写真のように水の絵を描いても、
- 本人が納得しなければ水にならない、非常に主観的な能力。
- 魔女を一撃で滅ぼす剣とか、魔法少女を人間に戻す浄光と言ったチート臭い物まで作り出せるが、本人の性格が性格なだけに非常に扱い難い。
- ジェムの色
- 流体のような鈍く輝く銀色
- 変身時はそれを中心にベルトの金具になり、弾帯ベルトを止める器具の役割を果たしている。
最終更新:2012年11月15日 16:05