ミノ

ミノ

迷宮の魔女 その性質は帰属
自らに全てを注ぎこもうとした彼女の願いは、ある意味では果たされたのだろう。だが、自身の心は、卑屈なままの怪物であり続けた。
仮面をかぶりし怪物は、自身の居場所を求めてさまよい続ける…それを邪魔する物を石に変え始めたのにそう時間ははかからなかった。そこに区別は無い。手を差し伸べてくれる人も、彼女にとっては、邪魔ものでしかない。
自身の願いを否定するかのごとく顔は歪み、負の感情は、笑顔を汚す。魔女化の真実を知った時には、既に魔女になることを、呪いを生み出すことを望んでいた。

彼女の姿はさながらギリシア神話の怪物。迷宮という結界を作り出したのは彼女の複雑な内面を表したものなのだろう。それを抜けるのは容易ではない。
彼女を倒したければ迷宮を抜けよ。使い魔も持たず、彼女は自分を狩るものを待っている。
だが、気をつけねばならない。彼女は、狩るものを待つと同時に、物言わぬ仲間を欲している。もし少しでも彼女に共感したら、彼女の迷宮はあなたを石に変えて彼女の元まで運ぶであろう


魔法少女時代 目堂(めどう)ミサ

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最終更新:2013年01月05日 22:53