映写機の魔女
その性質は羨望。
暗い結界の中で、延々と物語を映し出している。
その内容は歯が浮くようなラブ・ロマンス。
フィルムはメビウスの輪となり、裏がえっては巻き戻る。その喜劇には終わりがない。
来ることの無いハッピーエンドを期待しながら、今でもこの魔女は写し出された騎士に恋をしている。
使い魔
映写機の魔女の手下、その役割はデートのお相手。
魔女の傍らで一瞬に感動を共有している。
鎧を着込んで武器を携えたその姿は劇中から召喚された騎士本人なのだが、
魔女は上映に夢中で気づかない。
最終更新:2013年01月15日 22:00