やっとあんたを

「わーヌシ殿がいきなり打ってきた。こいつは宣戦布告と見て構いませんねッ!」

「いつになく本気じゃあないですか。まあ俺には適いませんけどー、ほれほれこっちですよヌシ殿ー」

「え、悪態ついても何も言ってこない、変なヌシ殿。しかし調子狂いますねー、ほら、いつもみたいに『恥知らず』なんて言ったらどうですか」

「あー腕がやられたー。ヌシ殿の外道!オタマジャクシ!年甲斐もなく髪リボンで結びやがってばーーか!!」

「………な~んて」

「気づいてましたよ、とっくに。もう手遅れなんですねー、ヌシ殿ったらヘボいんだー……」

「それじゃ、俺はしっかりと約束通りにいたしますよっと。堪忍ですよ?俺がこうなったらヌシ殿だってそうしたんですからね。……さて、と」


 

「やっと、あんたを殺せるよ。ね、ヌシ殿」

 

作者:ハートフル

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最終更新:2014年05月21日 18:30