マイカ「にんげ……ん?違うよね、貴方何者?」
シャル「む?私か?私は魔族だ」
マイカ「魔族……?初めて聞いた。人間じゃないならいいや!」
シャル「ぬしの世界にはいないのか?それと、人間かどうかを気にしているようだが、なぜだ?」
マイカ「私森の中にいたから知らない……人間嫌いだから確認したの。貴方人間好き?」
シャル「ふむ。人か、人は好きだぞ」
マイカ「どうして?人間なんて嫌なやつばっかり」
シャル「そうでもないぞ。魔族の中にもそういう者はいるが、いい者もたくさんいる。人間だってそうだ」
マイカ「……そうかなあ」
シャル「そうだ。ぬしが今まで会ってきた人間は嫌な者ばかりだったかもしれんが、これからもそうだとは限らん」
マイカ「……」
シャル「今すぐ考え方を変えるのは難しいだろう。だが、心の片隅にでも覚えておくといい」
マイカ「……うん。ばいばい、魔族さん」
作者:銀