フェンリル(鏡)「おい、どうした? さっさとアイツを踏み潰せ!!」
魔獣「グルル……オオ……」
フェンリル(鏡)「クソ!!何故動かねえ!!」
フェンリル「……魔力切れだよ」
フェンリル(鏡)「!!?」
いつの間にか変身を解いていたフェンリルは、相手に歩み寄りながら言った。
フェンリル「そんな高等魔法、いつまでも使い続けて魔力がもつ訳ねーだろうが」
フェンリルの身体が炎に包まれる。
フェンリル「……さて、テメエには色々聞きたい事があるがーー」
フェンリル(鏡)「ッチ、『フォール・ブレス』!!」
フェンリルは激しい炎に包まれる。が、何事も無かったかのように炎の中をくぐり抜けた。
フェンリル「まずは……一発殴らせろ!!」
フェンリルの渾身の右ストレートが顔面に突き刺さった。相手は何十メートルも吹き飛び、そのまま建物の壁に衝突した。
作者:パラソル