オニがある通路を指さし、叫んだ。
オニ『まだあっちは敵が少ねえ! お前ら、嬢ちゃんを連れてあそこから逃げろ!』
動物達は頷いた。
ロウ『うん!分かった!任せて!』
マイカ『ちょ、ちょっと待って、オニはどうするの?』
オニは、背中の大太刀を抜きながら答えた。
オニ『俺はここで時間を稼ぐ。後で絶対追い付くから、お前はさっさと走れ!』
マイカ『でも……』
サニー『マイカ!ここはオニを信じるしかない!早く!』
マイカ「う、うん……」
マイカは動物達に連れられて、躊躇いながらも通路に向かって走り出した。
オニ『後は頼んだぜ、お前ら……』
マイカ達の後ろ姿を見送りながら、オニは呟いた。
作者:パラソル