マイカ「ふあー、この世界って他に異形の子いないのかなー」
ロウ『そういえばボク、こないだ仲間に会ったよ!』
マイカ「えー、ほんと!?いいなー、どんな子?」
ロウ『えっとねー……』
レイチェル(あ、あの子、こないだ久信といた子だわ……今日は久信は一緒じゃないみたいね)
レイチェル(代わりに犬を連れてるわ、フェンリルみたいな……)
レイチェル(それにしても大きな独り言ね、近寄らないでおきましょう)
移動しようとするが、ふと踏み出そうとした脚を止める。
レイチェル(私としたことが……前回と同じ結果になるところだったわ。あっちが通り過ぎるまでここにいればいいのよ)
ロウ『でねー……あれ、近くに誰かいるよ、人間とは違う匂いがする』
マイカ「え、どこから?」
ロウ『こっちー』
ロウがレイチェルの方へ向かって歩き出し、マイカも後に続く。
レイチェル(な、ななななんでこっちに……!?逃げなくては……!)
レイチェル、全速力で逃走。
マイカ「あ、もしかしてあの人かな?行っちゃったけど……」
ロウ『たぶんそうだよ!』
マイカ「なんかあの後ろ姿、どっかで見たような気がするんだけどなぁ……あ」
ロウ『どうしたの?マイカちゃん』
マイカ「う、ううん、なんでもない」
マイカ(前に久信といたときに逃げた人だ……避けられてるのかな)
内心落ち込むマイカでした。
作者:銀