紅「待ってよー!」
マイカ「……」テクテク
ユウ『……少しだけでも、話してあげたら?』
マイカ「うっさい!ほっといて」ボソッ
紅「ねぇ、聞こえてる?待って……あ」ズサッ
マイカ「え?」
紅「……(´;ω;`)」グスッ
マイカ「……あーもう!」ダッ
マイカ「転んだくらいで泣かない!ほら、立って」
紅「……ありがと」グスン
マイカ「まったく、これだから人間は……って、何してるの?」
紅「え?その、お礼にと思って……はい、綺麗でしょ?」
マイカ「……その辺の花じゃない」
紅「私、今何も持ってないから……ごめん」
マイカ「……いいよ、綺麗だし……あ、あり、がと」ボソッ
マイカ「も、もう行くから!」
紅「う、うん……」
マイカ「……マイカ!」
紅「え?」
マイカ「私の名前!」
紅「……!私は紅!霧崎紅!また会おうね!」ヒラヒラ
マイカ「……」テクテク
ユウ『……顔真っ赤』ボソッ
マイカ「!?う、うるさい馬鹿、はげ」
ユウ『はげてないし……』
マイカ「いいの!……変な子。こんな花なんかくれるし」
ユウ『……その花、マリーゴールドって言うんだ。花言葉は、友情。まああの子が知ってたかはわからないけど』
マイカ「……ふーん」
ユウ『もっと赤くなった』
マイカ「う、うるさい!」
作者:銀