透伊「どうもー透伊でーす」
アリス「アリスでーす!
透伊「さて、すっかり悪戯コンビとして定着しているような気がする俺たちですが」
アリス「今回はヌシさんに悪戯しようと思いまーす!いえーい!」
透伊「いえーい。アリスちゃん、例のブツは用意出来てるかな?」
アリス「もちろんバッチリよ!」チャポン
透伊「おやおや、この水筒が一体ヌシ殿をどうするというのか」
アリス「私、ワクワクしてきたよ!」
透伊「じゃあ早速、レッツゴー」
ヌシ「ふう、今日の訓練はこのくらいにするか……」
アリス「ヌシさーん!」
ヌシ「ん?おお、アリスか」
アリス「訓練お疲れ様!はいこれ!」
ヌシ「お、気が利くな」ゴクゴク
アリス(……)ニヤリ
ヌシ「!!? ブッ……ゲホッゲホッ!き、貴様っ、これ……!!」
透伊「いえーい気付きました?」
ヌシ「当たり前だ!この独特なマスカットフレーバー……紅茶のダージリンではないか!!しかもやや増した渋味と香りの強さから察するに、セカンドフラッシュ(二番摘み)だな!?」
透伊「え……あ、はい、そうです。よくわかりましたね」
アリス「あれ?ヌシさんって紅茶苦手なんじゃないの?」
ヌシ「ああ苦手だぞ……それを面白がったオヤジから何度も飲まされて、しまいには味の違いが分かるようになってしまった」
二人「うわぁ……」
作者:邪魔イカ