レイラ(やっとテスト終わったー……)
シャル「レイラ、一緒に帰らぬか?」
レイラ「あー、えっと、今日は早く帰らないといけないから……テスト終わりだし」
シャル「ああ、そういえばそうだな……じゃあ気を付けろよ」
レイラ「ありがとシャル!じゃあね!」ダッ
レイラ(あいつに見つからないうちに帰らないと……)
レギ「はーいストップ」
レイラ「!」
レイラ(なんで見つかるんだ!ストーカーか!?)
レギ「なーに廊下走ってんのー?駄目でしょ」
レイラ「すみません父が危篤で」
レギ「嘘つけ」
レイラ「先生に会うのが嫌で」
レギ「わーこれはまたストレートだね」
レイラ「先生に会うとろくなことにならないので……特にテスト終わりの日は」
レギ「そんな人を疫病神みたいにー」クスクス
レイラ(疫病神より性質が悪いわ)
レイラ「……で、何か用ですか?」
レギ「ああ、ちょっと採点手伝っ「お断りします」
レギ「そんなかぶせ気味に言わなくても」
レイラ「それはすみませんでしたね」
レギ「素晴らしいほどの棒読みだ」
レイラ「……別に私に手伝わせる意味がわからないですし……大体他の先生と分担するものじゃないんですか?」
レギ「だってレイラのが優秀だし」
レイラ(さらっと他の先生貶したこの人)
レギ「頼むよー、パフェ奢ってあげ……げほっ、げほ」
レイラ「……大丈夫ですか?」
レギ「ん?大丈夫、ちょっと風邪気味なだけだから」
レイラ「……ほんとに?」
レギ「当たりま……」フラッ
レイラ「ちょっ!?」ガシッ
レギ「あれ、思ったより駄目だったりして」クスクス
レイラ「笑いごとじゃないでしょ!……手伝いますから先生は少し休んでください」
レギ「え?本当?」
レイラ「本当ですよ、だから早く治してください」
レギ「やった!じゃあちょっと待ってて!」ダッ
レイラ(……滅茶苦茶元気じゃねーか!)
レイラ「先生仮病使ったんですか?教師の癖に」
レギ「風邪気味なのは本当だから」
レイラ「……」イラッ
レイラ「……終わったらパフェ10杯奢ってくださいね」
レギ「そんだけでいいならお安い御用だ」
レギ(あれ、そういや給料日前……まあいいか)
作者:銀