作者:わんこ
ヌシ 「なー、私の武器の威力を上げたいぞー」
レイチェル「なんで?」
ヌシ 「だってなー、ここの奴ら、防御力高いのとかいっぱいいるし、普通に撃ってもなかなかダメージにならないんだぞー」
結 「そんなこと言われてもな…ヌシの武器って、基本的に改造してるじゃないか」
透伊 「それもガンガンに違法改造じゃないですかー。一発でコンクリートぶち抜くハンドガンとか見たことないですし」
ヌシ 「だがこの程度では足りんのだ! だから私は考えた! 『私も透伊みたいに魔法を使えれば』と! 魔法の力でもっと強い銃を生み出せるに違いないぞ!」
レイチェル「それなら魔法で戦ったほうが早いんじゃないの…」
ヌシ 「嫌だ! 銃が使えないくらいなら結の頭カチ割ってやる!」
結 「ふざけるな!」
透伊 「それじゃ、俺は昼寝でもしてきますね」
ヌシ 「ついでに透伊の頭もやってやる!」
透伊 「さっそくヌシ殿の武器の魔改造にかかりましょう」
レイチェル(帰りたいわ…)
ヌシ 「まずは何をすればいいんだ!? 呪文を唱えるのか? 気を貯めるのか?」
レイチェル「ああもう、うるさいわね……まずは魔力について説明する必要があるわ。金髪ロン毛、頼んだわよ」
透伊 「金髪ロン毛って言うな……」
レイチェル「じゃあ金髪年増」
透伊 「……」
結 「お、落ち着け透伊。とりあえずその、手に持ってる注射器を下ろせ。な」
ヌシ 「なんでもいいから早くしてくれー」
透伊 「あ、うん。そうだね。それじゃあヌシ殿。ヌシ殿は魔法の仕組みについては知ってた?」
ヌシ 「おー、前聞いたな。個人が潜在的に持つ魔力をエネルギーに変換するのが魔法だったか」
透伊 「そうそう。その魔力の多さや質なんかで魔法の威力なんかは変わってくるんだ」
レイチェル「ちなみに、魔力は色々なものに変換できるのよ。仕掛けや罠を発動させたり、自然法則やエネルギーに力を及ぼしたり、何かを純粋に別の物質に変えたり……最後のは錬金術ともいうものだけどね」
ヌシ 「ふむー。とすると、私が魔法を使うには魔力がいるんだな!」
透伊 「せいかーい! ヌシ殿に10ポイント!」
ヌシ 「やった! コロンビア!」
結 「そのポーズやめてください」
透伊 「だけどヌシ殿。残念なことに、ヌシ殿の持つ魔力は超少ない」
ヌシ 「な、なんだとッ!?」
レイチェル「そうねぇ……私の魔力が100とすれば……アンタはハナクソね」
結 「せめて数字で答えてやれよ!」
ヌシ 「カタカナ表記はずるいぞ、鼻糞って書けよ!」
結 「お前も意味わからん所食いつくな!」
透伊 「そ、そうか……ッ」
結 「なんでお前がダメージ受けてるんだ! チクショウ付き合いきれん! 寝る!」
断念したようです