作者：わんこ
大塚「いやーパン屋ですよパン屋！ 前々からパン作って売ってみたかったんですよ！ しかも本日開店！ 店長おすすめはメロンパン！ お客さん来るかな？」
○お客さん1号
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
大塚「いらっしゃいませー！」
山田「あの、メロンパン2個ください」
大塚「まいど！」
山田「ありがとうございました」
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
ﾋﾞ――ｯ
山田「ぎゃああああ！！」
大塚「うわあああ！！ 店から出たお客さん1号が謎のビームに巻き添えくらって黒焦げになったァ！！」
○お客さん2号
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
大塚 「いらっしゃい！」
ﾄﾞﾛ太「……」
大塚 「さあ、どのパンも焼きたてでオススメだよ！」
ﾄﾞﾛ太「パン……は？」
大塚 「え？ パンはここにあるので全部だけど」
ﾄﾞﾛ太「パンティ……は？」
大塚 「え？」
ﾄﾞﾛ太「パンティ……置いてないの……？」
大塚 「置いてないです」
ﾄﾞﾛ太「……」
大塚 「……」
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
○お客さん3号
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
大塚「いらっしゃ」
ﾄﾞｺﾞｯ
茜 「大ぉぉぉオオ塚ァァァァアアア！！！」ﾋﾟｭｰｯ
大塚「うお！？ あぶねぇ！」
茜 「しぃぃぃねぇええええええいあ！」ﾋﾟｭﾋﾟｭｰｯ
大塚「止めろ！ 水鉄砲を店内で乱射すんな！ パンが！」
茜 「問答無用！ おりゃあああ！！」ﾋﾟｭｰｯ
大塚「くそおぉ……こうなったらあれを使うしかあるまい！ 喰らえ！ 黒ひげ危機一髪パン！」ﾌﾞﾝｯ
茜 「ぎゃあ！」
ﾊﾞﾋﾞｭﾝｯ
茜 「覚えてろよッ――……！」
大塚「た、助かった……」
大塚「しかしほとんどのパンが売り物にならなくなってしまったぞ…」
○お客さん4号
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
大塚 「いらっしゃい……」
ﾎﾟﾘｼｱ「こんにちはー」
大塚 「お、ポリシアちゃんじゃないの」
ﾎﾟﾘｼｱ「なんかパン屋さん始めるって聞いて、ちゃんと大塚さんが食べれるものを作ってるかどうか確認しに来ました」
大塚 「またまたー。俺のパンを食べたら他の物なんて食べられなくなるよん？」
ﾎﾟﾘｼｱ「どうでしょうね。とりあえずメロンパンをお願いします」
大塚 「お、お目が高いねー！ 実はこれ、最後の1個！ 味わって食べてな！」
ﾎﾟﾘｼｱ「どうも……」ﾓｼｬﾓｼｬ
大塚 「どう？ ほっぺた落ちるでしょ？」
ﾎﾟﾘｼｱ「……まずっ」
大塚 「え」
ﾎﾟﾘｼｱ「マズいです大塚さん。焼いたゴムみたいな味がします。これは売らないほうがいいです。失礼します」
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
大塚 「あ、あの……せめてお代……」
○お客さん5号
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
日和「こ、こんにちは……」
大塚「……」
日和「あ、あの……」
大塚「あ、はい。いらっしゃい……」
日和「えっと、ここ、パン屋さん、です……よね？」
大塚「うん、そうだよ」
日和「えっと……その、メロンパン……1つ、ください……な」
大塚「あ、ごめん。もうないんだ」
日和「そ、そうですか……。そうですよね……私なんかに……メロンパンなんて、勿体無いですよね……所詮、私なんて、あ、あんパンがお似合いですよね……」
大塚「え？ いやいやいや、そういう意味じゃなくてね、さっき来た子がね、メロンパンをね」
日和「すみませんでしたああああ！！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
大塚「えぇ――……？」
○お客さん6号
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
大塚 「いらっしゃい……」
ﾚｲﾁｪﾙ「メロンパンあるかしら？」
大塚 「あ……ごめんね、さっき売り切れちゃって。焼きそばパンなら」
ﾚｲﾁｪﾙ「死ねよ」ﾍﾟｯ
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
ﾊﾞﾀｰﾝ
大塚「店……たたむか……」
パン屋辞めました 大塚
