作者:パラソル
アリス「チョッコレート♪ チョッコレート♪ チョコレートは~♪」
アリス「………!!」
アリス「………何かいやらしい気配がする……。まさか、変態仮面!?」
ドロ太「これはこれは。ごきげん麗しゅうアリス嬢」
アリス「懲りずにまた来たわけ? いい加減諦めた方が良いと思うけど」
ドロ太「いえいえ。今日はバレンタイン・デーですからね。少しばかりチョコレートを頂きたいと思いまして」
アリス「え、チ、チョコレート? まあ多目に作ったから一応余ってはいるけど…」
ドロ太「 そ れ を! 譲 っ て ! 頂 け ま す か っ!?」
アリス「な、何なのよ一体…。バレンタインって男子がチョコをねだる日だったっけ…?」
アリス「まあいいか、一個だけあげる。 念のため言っとくけど義理だからね。変な勘違いしてストーカーみたいな事は絶対しないでよ」
ドロ太「ええ、分かってます。"義理"でも構いませんよ…。
私の"本命"は、やはりそちらの下着ですし、ねっ!!」
ドロ太は突然アリスに飛び掛かった。
アリス「なっ………!!?」
アリス「……なーんて、驚くと思った? 残念、全てお見通しでしたっ!」
アリス「 まっ黒コゲにでもなって反省しなさいっ! 『パンプキン・ファイア』!!」
手にした杖から巨大な火の玉が放たれ、そして大爆発を巻き起こした。
アリス「はぁ。わざわざ予告状を寄越すくらいだから、貴方なりにプライドはあると思ってたのに…まさか不意討ちとはね。見損なったわ、変態仮面!」
ドロ太「クククッ、これで倒したと思いましたか? 残念。既に貴女の後ろでした…!」
アリス「!!!?」
ドロ太「度重なる失敗のせいで、そろそろ女性下着に対する禁断症状が出そうなのでね。手段は選んでられません、よっと」
素早く足払いをかけるドロ太。払われた足は高く舞い上がる。彼はその刹那を逃すことなくスカートの中へと手を伸ばし、そのままパンツを剥ぎ取る。その間、僅かコンマ十数秒。アリスが転倒する音が聞こえた頃には、もう事は終わっていたのだった。
ドロ太「確かに、頂きましたよアリス嬢。いやはやオレンジとは…実に独特。素晴らしい…」
アリス「そんな……!!」
アリス「なんてね…。
こんなこともあろうかと、今日は下着を2枚履いてきたのよ! つまりまだ1枚残ってる!残念だったわね!」
仮面を押さえながら肩を小刻みに震わせるドロ太。
ドロ太「ククク…! ククククク…! 貴女は分かっていない…。 全く分かっていない…!!」クンカクンカ
ドロ太「私の狙いは貴女をノーパンにすることではありませんよ。まあそれも魅力的ではありますが…本質は"貴女の履いた下着"を手にする事にあるのですからね……!!」サワサワ
アリス「なん、ですって……!?」
ドロ太「どうやら、今日の所は私の勝ちのようですね…」パイルダーオン!
アリス「かっ、嗅ぐな、触るな、被るなぁっ!! それを今すぐ返しなさいっ! 変態仮面っ!!」
ドロ太「ククク、一応"バレンタインデー"ですからね。来月のホワイトデーにでもお返ししましょうか。 私の下着で良ければ。
それでは、ごきげんようアリス嬢!」
アリス「あっ、こら、待ちなさい変態仮面!!!! 今度会ったら覚えてなさいよおお!!!」