作者:パラソル
アリス「ヌシさん発見!」
ヌシ「おー、どうしたのだ?」
アリス「銃と魔法を組み合わせたがってるって聞いたんだけど、ホント?」
ヌシ「そうなのだぞ! でも私には魔力が少なくて魔法を使えないらしいのだ」
アリス「んー、確かにヌシさん自身が魔法を使うのは難しいと思うけど、銃弾に魔力を込めればいいんじゃないかな?」
ヌシ「おお! そんなことが出来るのか!?」
アリス「ふっふーん、(自称)天才発明家アリス様に任せなさーい!! あ、ちょっと銃弾貸してね」
ヌシ「ほい」
アリス「まずはこれを分解し、中身の火薬を抜き取ります」
アリス「そして空になった薬莢に、以前私が作った魔法薬(惚れ薬)を注ぎ込みます」
アリス「あとはこれを元通りに組み直せば…完成っ。 名付けて、恋の弾丸(ラブリー・バレット)! これを食らった相手はあなたに惚れること間違いなしです!
どうだ!」ドヤァ
ヌシ「うむ……銃弾に特殊効果を与える発想は面白いが…残念ながら火薬を抜いた時点でコイツはもう使えないのだぞ」
アリス「え? そうなの?」
ヌシ「そもそも銃は火薬の燃焼によって弾を打ち出す仕組みだからなー。あと、さっき薬莢を改造していたが、実際に飛び出すのは弾頭と言って、この先の部分だけだぞ」
アリス「ほえーっ。思ったよりややこしいんだねコレ…
分かった、じゃあまた何か思い付いたら持ってくるね! 勉強になったよ、ありがとー!」
ヌシ「うむ。私も楽しかったぞ! また頼む!」
ヌシ「それにしても、銃弾の改造か…。散弾銃の要領で弾頭を加工すれば、ちょっとした魔法アイテムくらいなら打ち出せるかもしれないな…」
ヌシ「そうだ、透伊に協力してもらえば何か出来そうだぞ! そうと決まれば善は急げ、だ!」
ヌシ「透伊ーっ!!ちょっと手伝ってくれー!!」