紅の転職希望?

作者:R

 

コウ「うーん」

私は悩んでいた。最近めっきり戦闘がないから、体が鈍っている気がするのだ。しかし、私が思いっきり戦っても壊れないほど頑丈な友達はいないし、全力でぶっ殺せる相手を捜しに行くほど血に飢えてる訳じゃない。

コウ「だからといってこの辺でビル潰したら、砂塵と騒音でみんなの迷惑になっちゃうしなぁ…」

腕を組んだまましばらく考えるが、やっぱり良い案は浮かばない。

コウ「うん…やっぱ待ってるだけじゃ駄目だよね
こういうの何て言うんだっけ?働かざる者食うべからず?」

諺は苦手だ、いや数学も理科も社会も英語も全部苦手だけれども。学校行ってないし。

コウ「レイチェルさんとか…

でもあの人吸血鬼だし、友好度低そう…下手したら食われちゃうな
でも強さ的には申し分ないんだよなぁ……」



コウ「っだめだめ!私は一歩間違えば凶暴な人外の仲間入りなんだから!好奇心で戦闘するなんて…!

……思いっきり暴れたい…」

本音が出てしまった。
もういっそ、襲う側に転職しようかな…
でも“人間側”の私が自分から人間を襲っちゃおしまいだ、元の世界の仲間にも合わせる顔が無くなる。

コウ「…誰かいないかな、おもいっきり戦える人」

私はアリスちゃんも日和ちゃんも、ヌシさんも透伊さんも結さんも、皆が好きだ、だから傷付けたくない。
でも自分は戦うための存在、戦闘に勝つことが私の存在意義。勝てなくなったら生きる意味がない。戦わない私は、もっと意味がない。

時々、自分の中にある戦闘本能のようなものの抑えが、利かなくなりそうな時がある。でもそれに負けたら、自分は人間側じゃいられなくなる。だから我慢するんだ。
でも、やっぱりたまには暴れたい。我慢ばかりじゃ辛い。
死闘じゃなくていい、ただ周りの迷惑を気にせずに、少しだけ暴れられれば…。

「………あ!そっか!」

私は閃いて立ち上がる。

「理性を無くす薬を作って貰えば良いんだ!我ながら良いアイディア!
よし、早速交渉に向かうぞー!」

私は座っていた瓦礫の山から飛び降りた。
 

コウ「アリスちゃん!理性が飛ぶ薬作って!」
アリス「ブーッ!!」
【アリスは飲んでいた紅茶を吹き出す】

アリス「げっほ!何急に!?さすがに麻薬は扱ってないよ!?」
コウ「違う!えっと、ハイになれる薬…みたいな!」テヘレ
アリス「いやいやいやそれ完全に麻薬じゃん!?」
コウ「ふぅむ…」
アリス「ちょっと落ちついて、何があってそう至ったのか説明求む」
コウ「実は…かくかくしかじか」
アリス「なるほど、とりあえず事情は分かったけど…うーん」

アリス「他の誰かに相談した?」
コウ ぶんぶん
アリス「麻薬はちょっとおいといて、交渉次第で協力してくれる人いそうだけど…
あ!フェンリル!」

【フェンリルはオパールとじゃれあっている】
フェン「あー?」
アリス「話聞こえてたでしょ?紅の相手してくれない?」
フェン「ばっ!俺に死ねってのか!?
作者いわく三人のメンバー中最強のキャラだぞ!?」ギュウウウウウウ
オパール「」バシバシバシ(訳:ギブギブギブ)
アリス「なんの話?」

フェン「とにかく無理だ!そいつの相手なんか出来るか!」スッタカタッタ
アリス「あ、逃げた!」
オパール「」キュウ
アリス「仕方ないなぁ、あの甲斐性無し」
コウ「…やっぱり、レイチェルさんに頼みに…」
アリス「ぅえっ何言ってるの!?正気!?」
コウ「やっぱり危険だよねぇレイチェルさんは」アハハ
アリス「いや、まぁ、うん」(どっちも破壊神だから、二人がやりあったら私達が超危険とは言えない)

コウ「こうなったら最後の手段だ!捜しに行くしかない!」
アリス「え、なにを?」
コウ「新しく来た人!私みたいに変身系の能力持ってる人が、いるかもしれないじゃん!」
アリス「いやそれはさすがに…」
コウ「善は急げだ!ほら行くよアリスちゃん!」
アリス「私も!?」
コウ「もし見つけたら、出会い頭のヘッドハンティング!
そしたら一緒に安全(皆が)なとこまで移動して、なんて言うんだっけ、デ…デ…デートDVを申し込む!」
アリス「うん?」(もしかしてデュエルって言いたかったのかな?)
コウ「とにかく、習うより馴れろだね!行動あるのみ!」
アリス「うん?」(有言実行って言いたかったのかな?)

 

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最終更新:2014年05月30日 01:27