作者:わんこ
アリス 「とうとうこの時期が来ました! そう! ワルプルギスの夜だね!」
オパール「ニャーン」
アリス 「でもよく考えたら純粋な魔法使いって私しかいないじゃん! というわけで何人か人外さん呼んでみました! 祝うぞ! おー!」
フェンリル「いや意味わかんな」
レイチェル「よっしゃあああああ!!」
緒都 「よっしゃー!」
フェンリル「お前らちょっと黙れ」
紅 (私、れっきとした人間なんだけどな)
七瀬 「大丈夫、君より僕の方が場違い感すごいから」
紅 「うん、そうだね……。というかさらっと心を読むの止めて下さい」
レイチェル「しかしよく見ると完璧な人外って意外と少ないのね」
紅 「だから私は違」
アリス 「細かいこたぁいいのよ! とりあえず必要なもの! それはかがり火よ! ワルプルギスのお祭りにはかがり火をたかないとね。頼んだわ、フェンリル!」
フェンリル「はぁ。頼んだ、と言われても……火を起こせばいいのか?」
アリス 「パンプキンファイア!!」
フェンリル「熱ッ!? 一体何すんぎゃああ!」
アリス 「暴れないで! 火が消えちゃう!!」
フェンリル「お前俺をかがり火に……ってか俺の能力勘違いしてないか!? 熱いもんは熱いわ!」
アリス 「……さて、なんとかかがり火も作ったし、後は春の訪れをパーっと祝うだけね!」
フェンリル「……」
七瀬 「すごい、フェンリル立ったまま燃えてる」
レイチェル「きたねぇ花火だ」
紅 「うん、やめてあげて。フェンリルさん可哀想だから」
フェンリル「……」
レイチェル「それで、後はどうすんの? 火の周りを踊ったりするの? ヨーホホー、ヨホー」
紅 「それ多分インディアンって言うんじゃないかな!?」
七瀬 「ヨーホホー、ホホーイ」
紅 「なんかうつった!」
緒都 「よほー」
紅 「緒都ちゃんまで!?」
アリス 「まあ、後は適当に飲めや歌えやすればいいヨホ、踊るのもありヨホ? なんなら紅ちゃん、一発行ってみるヨホ!」
紅 「とうとう語尾まで!」
○ ○ ○
譲 「うわっ。一体なんだ、あれは?」
更紗 「うーん、ぱっと見たところ……なんか怪しい儀式、ですね」
ロイド 「うむ」
譲 「というかあの掛け声は何だ」
更紗 「さあ……」
ロイド 「なんにせよ見過ごすわけには行かぬ、あの辺り一体を浄化するぞ、二人は下がっておれ!」
ロイドの空気読めない一撃で楽しかったお祭りは阿鼻叫喚の地獄絵図へと早変わり! バリバリ悪魔のレイチェルとフェンリルは見事に天に召されましたとさ! めでたしめでたし!