作者:邪魔イカ
あるところに、赤い頭巾を被った女の子がいました。女の子は病気のおばあさんの家にお見舞いに行くことになりました。
結「という訳だ。寄り道せずに行くんだぞ?」
アリス「うん、お母さん!行ってきまーす!」
元気に家を出る赤ずきんアリス。それを見つめる影に、彼女はまだ気付かなかった……
結「何だその意味深なナレーションは」
アリス「ルンルンルーン♪」
鼻歌混じりに森を歩く赤ずきん。そこに一匹の狼が通りかかりました。
フェンリル「よう、どこに行くんだ?」
アリス「あ、狼さん!これからおばあちゃんの家にお見舞いに行くのよ!」
フェン「へぇ、お見舞いか。それなら花とかあった方が良いんじゃないか?」
アリス「あ、そうだね!狼さんありがとう!」
赤ずきんは「寄り道してはいけない」というお母さんの言い付けを破り、花を摘みに行ってしまいました。その隙に狼はおばあさんの家へ向かいます。
『inおばあさんの家』
透伊「つまり、アリスちゃんとお近づきになりたいと」
フェン「…………」
透伊「まぁそういうことなら協力するぜ。はい、まずはこの服を着て」スポッ
フェン「ぶはっ」
透伊「ベッドに入って俺のフリしとけばおk。俺は適当に隠れとくから」
フェン「は!?ちょ、まっ……」
そうこうしてるうちに赤ずきんがやってきました。
アリス「おばあちゃーん!来たよー!あれ?おばあちゃん何でそんなに耳が大きいの?」
フェン「………お、お前の声がよく聞こえるように……」
アリス「えっ……」ドキン
「………………」
透伊(フッ……後はあの二人に任せよう。おばあさんはクールに去るぜ……)
猟師役の譲君「……俺の出番は?」