ﾌｪﾝ「…」ｸｶｰ
ｱﾘｽ「フェンリル、寝てる？」ｺｿｯ
ﾌｪﾝ「…ん…」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
ｱﾘｽ「！？」(起きてる！？)
ﾌｪﾝ「…」ｽﾋﾟｰ
ｱﾘｽ「…寝てるよね、寝てる寝てる」ﾎｯ
ｱﾘｽ「よし、フェンリルは私が好きだー…」
ﾌｪﾝ「…」ｸｶｰ
ｱﾘｽ「…て、違うか。俺はアリスが好きだ…」ｺｿｯ
ﾌｪﾝ「…ん」ﾓｿﾞｯ
ｱﾘｽ「俺は、アリスが、好きだ…！」ｺｿｯ
ﾌｪﾝ「…は……うーん…」
ｱﾘｽ「俺はアリスが好きだ！」
ﾌｪﾝ「…おれは、アリ…だ」ｽﾋﾟｰ
ｱﾘｽ「アリじゃない！アリじゃない！」ｱｾｱｾ
ﾌｪﾝ「れん…は、アリ好き…？」ｳｰﾝ
ｱﾘｽ「違うっ！何でそうなるの！？アリ好きじゃないよ多分！」
ﾌｪﾝ「れんは…アリ好きじゃない…」
ｱﾘｽ「そうそう…！怜ちゃんはアリ好きじゃない！」
ﾌｪﾝ「れんは、リス好き…？」
ｱﾘｽ「え、ど、どうだろう？リスは小動物だし…」
ﾌｪﾝ「違う…のか…」ｽﾋﾟｰ
ｱﾘｽ「…」
【再チャレンジ】
ｱﾘｽ「…俺は、アリスが、好きだ」ｺｿｺｿ
ﾌｪﾝ「おれは…あ…アリの巣が…」ｳｰﾝ
ｱﾘｽ「アリスだよ！アリの巣じゃないよばか！」
ﾊﾞｺｯ
ﾌｪﾝ「アリの巣が…ない…」ｽﾋﾟｰ
ｱﾘｽ「…もういい、フェンリルのばか。フェンリルなんか嫌いになっちゃうから」ﾌﾟｸｯ
【翌日】
ﾌｪﾝ「…ひでぇ夢を見た」ﾎﾞｹｰ
ｱﾘｽ「どんなの？」
ﾌｪﾝ「怜の顔がアリになってたのと、リスの顔が怜になってた。んで、巣が…どうしたっけ？巣がなくて帰れないって、アリ頭の怜と怜の顔のリスがぼやいてて…」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
ｱﾘｽ「そ、そう…」
ﾌｪﾝ「あと…いや、やっぱなんでもねぇ」
ｱﾘｽ「えっ、なに？なんで？」
ﾌｪﾝ「覚えてない」
ｱﾘｽ「ちょちょちょ！覚えてるでしょ！？言って！」ｶﾞｼｯ
ﾌｪﾝ「やだよ」
ｱﾘｽ「いやいや、言ってよフェンリル！」
ﾌｪﾝ「…はぁ、あれだ。お前に嫌いって言われた。それだけだよ」
ｱﾘｽ「え…そっち！？」ｶﾞﾝｯ
ﾌｪﾝ「はぁ？」
ｱﾘｽ「いや、なんでもない。覚えてるのはそれだけ…？」
ﾌｪﾝ「ああ」
ｱﾘｽ「…そっか、なんかごめん」
ﾌｪﾝ「あぁ？なんで謝んだよ、所詮夢の話だろ」
ｱﾘｽ「うん…」
(でも、なんでそっちなの…私の恥ずかしい苦労は一体…)
作者：R
