【名前】人良 心美(ひとよしここみ)
【性別】女
【年齢】9歳。
【職業】引きこもり
【外見】小柄で黒髪のツインテール、釣り目気味のテンプレメスガキ
【性格】分け隔てなくみんなに寄り添える優しい性格...だったが、いまは他者とのコミュニケーションを怯える塞ぎがちな性格
【異能】
『新世界(私のせかいはメスガキに染まる)』
彼女特有の病気から発展した、常時発動型の異能。もとは男性にだけ現れていたメスガキ要素が、女性に対しても出るようになってしまう。
この異能の所有者は、恐怖からくる謝罪以外の口に出す言葉全てが煽り口調に変換されてしまう。
例
原文
「助けてくれてありがとうおじさん!」
↓
「あっは♡女の子助けてちやほやされたい下心満載のロリコンおじさんみ~つけた♡」
原文
「嫌だお姉さん死なないで!」
↓
「ねえねえどんな気持ち?こんなか弱い女の子よりも早く死ぬなんて大人の尊厳どこおいてったの?その姿、無様極まりなし♡」
原文
「だいじょうぶ、怪我は浅いよおにいさん」
↓
「ざーこざーこ♡こんな怪我で動けなくなるなんてそれでもほんとに男なのかにゃー?」
原文
「ごめんなさい!(恐怖以外の謝罪)」
↓
「こんなか弱い女の子に謝らせて殿様気分とはいい御身分だねえ。そうやって頭の中で色んな女の子を怖がらせて愉しんでたんでしょ変態さん♡」
原文
「大好き」
↓
「あなたみたいな情けない変態劣等遺伝子を相手にしてあげるのは私くらいだよね~♡ほらほらもっと感謝のご奉仕しなさいよ♡」
原文
「死ねよ」
↓
「は?早く死んでよ。きもいんですけど」
など。
また、この異能はオンオフの切り替えができない。発展性は煽りの語彙が増えることのみ。この異能がなくなっても元の病が治るかはわからない。
【詳細】
彼女は誰にでも優しく寄り添える優しい女の子だった。クラスの人気者、とは言わずとも普通に好かれ、普通に仲のいい友達がいる、普通の女の子だった。
だがそれは突然だった。夏休みの宿題を家に忘れてしまい、誤魔化そうとしたところを担任の男教師に叱られていた時の事。
担任は軽い注意のつもりだった。彼女もそれはわかっていた。だから「ごめんなさい」と謝って、「次からは気を付けようね」と言われて済ませるつもりだった。
なのに、口を突いて出たのは謝罪とは程遠い煽りだった。
その日を境に、彼女は男に対して煽るような口調―――世間的に言えば「メスガキ」のような言葉しか発せなくなった。
医者によれば、これはそういう原因不明の病気らしい。だがそれを言っても社会は受け入れてくれない、優しくしてはくれない。
『人良心美はクソウザイビッチメスガキ』。そのレッテルはもう覆らない。
周囲には虐められ、助けてもらっても感謝すらできない現実に心美は絶望し、他者とのコミュニケーション自体に恐怖を覚え、自殺にすら手を着けかけた。
両親はそんな彼女を不憫に思い、都会から心機一転、住民を募集しているという山折村に引っ越した。
あらかじめ心美の病気については説明しておいた上での引っ越しだったが、結局、その村でもメスガキ病は収まらず、メスガキレッテルを張られ、時には嫌われ、時には暴力でわからせられかけ、老若男女問わず性的な目で見られることも多くなり、現在は家も出れない引きこもり。
こんな自分でも見捨てずにいてくれる両親にはずっと恩返しをしたいと毎日泣いている。もしも彼らに見捨てられたら、遠慮なく自殺を選ぶくらいに両親のことを尊敬し愛している。
次の引っ越し先は決まっている。今度こそ、まともな自分になれますようにと、彼女はずっと願っている。
「お願いです。どうかわたしを元に戻してください。こんなことを言いたいんじゃないんです。みんなを不愉快にさせたいんじゃないです。ただ、前みたいにみんなと仲良くなりたいだけなんです」
最終更新:2022年12月12日 20:28