Tとパンツとイイ話

Tとパンツとイイ話

作者 本村大志
イラスト 前田理想
レーベル MF文庫J
分類 禁止図書危険指定
巻数 3巻(完結)
ジャンル 現代異能ラブコメディ

「……お嫁さんも家族だよね?」

登場する幼馴染

宇月光里(うづき ひかり)

年齢 15歳、高校1年(同い年)
幼馴染タイプ ずっと一緒系、幼い日の約束
属性 黒髪ロング、かわいいもの好き、家事万能
無表情デレ(クーデレや素直クールに近いが内心は恥ずかしがり)
出会った時期 幼少期(幼稚園の頃から)
 幼い頃からずっと近所に住む幼馴染。日渡家とは家族ぐるみの付き合いで、5歳のとき両親を亡くして現在は祖父母と暮らしている。幼稚園から小中とずっと同じ学校で、入学したばかりの和田川高校も1年3組の同級生。子猫のようなくりっとした瞳と“よく晴れた夜空のような”長い黒髪、割と物事に動じない無表情キャラだが15歳でいまだ成長中のナイスバデーもあり、はっと人目を惹く美少女。人懐っこくパーソナルスペースが狭いため親しい人はもちろん、他人へも無防備に近づいてしまう傾向があり陽太に心配されている。
 小動物や(主観的に)かわいいマスコットが大好きで、飼育係になってクラスでハムスターの「天むす」を飼っているほど。かわいい、大好きなものは「ちゃん」付けで呼ぶ癖がある。また捨て犬・捨て猫も放っておけないタイプで里親探しに熟練していたり、全日本レッサーパンダ愛好会の会員で幹部とも知り合いなど謎のネットワークを持つ。前記の捨て犬・捨て猫を保護する時などのためいつも制服のスカート下はスパッツ。1巻口絵を参照のこと。
 度を越したかわいいもの好きの他にも、極度に緊張したり恥ずかしい時は、逆再生語(※)で喋ってしまうなどの奇行を見せる。ちなみに主人公のことはずーっと陽ちゃんと呼んでいる

※後述

日渡陽太(ひわたり ようた)

年齢:高校1年
 この作品の主人公。おバカでノリやすい性格(光里や影時が概ねボケキャラなのでツッコミに回ることが多い)だが根は義理堅く親切な「やるときゃやる」タイプ。両親と兄と妹の5人家族で家族仲は円満、兄だけが東京に下宿する大学生のため、今は家族4人で暮らしている。幼い頃からしょっちゅう宇月家と行き来していた。幼い頃に交わした約束があり、何があっても光里を守らなければならないと大切に思っている。光里のことはそのまま名前を呼び捨て。


逆再生語など、光里と陽太のエピソード

  • 「だ~れだ?(略)」
    • 1巻・第2話冒頭。宇月家に引き取ったコンを連れて登校中、嬉しさの余りテンションが上がってしまい、主人公の後ろから両手で目をふさぐ光里。ギャルゲーなどでお約束のイベントである。
    • 「しかし、後ろから目隠しをして『だ~れだ?』なんて、本当にそんなことをしてくれる女の子が実在するとは思わなかった」横で萌えている影時に
    • 「確かにあいつはスキンシップが異常なくらい好きな奴だけど、でも流石に公衆の面前であんなことしてくんのは珍しいな」と素で返す陽太。
    • 「『公衆の面前で』ということは、お前と二人きりの時ならああいうスキンシップも珍しくはないと言うことか」
    • 「…………」
    • 「陽太爆発しろ」
      • といいつつその後「幼なじみとのフラグが順調に育っているようで何よりだ」とニヨニヨする影時に対し、主人公の「そんなんじゃねえよ!」といった弁解が続くが……
  • 「あうぃあなぐるやほろここにさたわへぢあるかてらろとうtなぱがかtねんあz」1巻141P
    • 逆再生ローマ字表記:"zannen takaga pantu wo toraretakuraideha watasi no kokoro ha yuruganaiwa"
    • 訳:「残念、たかがパンツを取られたくらいでは私の心は揺るがないわ」
    • 同じく第2話、女子高生ながら女子(他人)のパンツが大好きという変態の思念能力者・火威美紅にパンツを奪われたときの反応。
      • 逆再生語が出てしまうくらい、ほんとは動揺してます。かわいい意地っ張り。
  • 陽ちゃんならおっぱい触るくらいは許すけど流石にこれは見ちゃだめなのーっ!」
    • その後、スパッツまで奪われたときのセリフ。珍しく顔を真っ赤にして涙目になりながら、陽太の首を捻じ曲げて見られないように防御した。(首を締められた陽太はほぼイキかけた)
    • 「私がノーパンで何か穿くものが欲しかったのに返してくれなかったから、てっきり陽ちゃんはどさくさに紛れて私のスパッツをくすねるつもりだったんだとばっかり」
    • 「ちが―――う!!」
      • 影時の協力を得て取り返したパンツを光里に返そうとした時、それ以前にスパッツをうっかり持ったまま火威美紅を追っていったことを指摘され、うろたえる陽太。
    • 「(中略)お前はそれでよかったのか!? 仮に俺がお前のスパッツとパンツをくすねようとしていたとしたらお前はそれを許容できんのかよ!」
    • 「……できるよ」
    • 「ただし、陽ちゃんに限って」
      • 影時ではないが、陽太爆発しろ。


概要

 ある朝、妙な夢から目覚めるとなぜか主人公の後頭部と抱き枕のジョゼ子が一体化していた。ジョゼ子は親友の影時からの預かり物だったが……頭のシルエットがシュモクザメのような“T”型になってパニクった主人公は仕方なく「斬新な髪型」で押し通すことにするが、今度は登校中にぶつかった幼なじみの胸と自分の手が融合してしまった! というスラップスティックな導入から始まる「合体ラブコメ」

 2011年、第7回MF文庫Jライトノベル新人賞「優秀賞」受賞作で、作者のデビュー作。発売前はラノベ板のレーベルスレ住人らに「タイトルから内容が想像つかない」(※)などと不安視されていたが、エッチでおバカなノリを交えて進むコミカルな異能バトル、主人公ととぼけた幼なじみヒロインがナチュラルに醸し出す周囲を寄せ付けない空気感、主人公の親友である真上影時のあまりに秀逸な変態紳士ぶり(コメディパートだけでなくシリアスパートの勢い付けにも一役買っている)などで好評を博した。特にヒロインの光里が良幼なじみと知られ、禁止スレ住人に与えたインパクトは大きい。

※新人賞応募タイトルは「ようかい遊ビ」溶解/妖怪?

+ 思念力、思念能力者について
 作中世界では人の心が発するエネルギーが「思念糸」という糸状に表され、それが偏って一ヶ所に大量に集まったとき現代科学では測れない不思議の力を発揮する。発現する力は思念糸の性質によって様々だがまとめて「思念力」と呼ばれ、世間には知られていないがこれを行使できる人間が「思念能力者」とされる。天川星也、火威美紅などが自ら思念力に目覚めた思念能力者。
 ちなみに人が心を込めて使っていた道具や愛情を注いだペットなどを依り代として人の思念が集まり、時にその道具や動物が人格と思念力を持って動き出すこともあり、これは「思念塊」と呼ばれる。思念能力の素質を持った適合者と思念塊が、特定の条件下で心を一つにしたとき「思念契約」という現象がおき、思念塊の思念糸はほとんど適合者に移って思念塊以上の思念力を行使できるようになる。思念契約を交わした思念塊は、人格はそのままだが思念力を失い、ただの“しゃべる道具や動物”になる。主人公とぬいぐるみ猫のコン、影時と天むすが、作中1巻で「思念契約」を交わした適合者と思念塊の例。
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最終更新:2013年02月20日 16:59
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