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変態先輩と俺と彼女
変態先輩と俺と彼女
作者
山田有
イラスト
犬洞あん
レーベル
富士見ファンタジア文庫
分類
禁止図書
巻数
3巻(完結)
ジャンル
現代ラブコメディ
「自爆VSツンデレ」
登場する幼馴染
涼風せしる(すずかぜ せしる)
年齢
16歳 高校一年(年上) ※受験期に入院した都合で柊一と同学年
幼馴染タイプ
ずっと一緒系
属性
好意全開、お隣同士、天才、残念、変態、巨乳
出会った時期
仲良くなったのは幼稚園の頃
柊一の隣家に住む一歳年上の幼馴染。タイトルの「変態先輩」。見た目は、黒髪ロングに、猫を思わせる少し吊り目がちなエメラルド色の瞳、顔もスタイルも抜群で、透明感溢れる清楚な印象を与える美少女。さらに、世界に12人しか存在しない規格外の天才"エイリアンブレイン"の一人に認定されており、現代の科学技術を超越した発明を、遊び半分でやってのけてしまう。常に活き活きと明るく、穏やかで心優しい性格。と完璧な美少女なのだが、天才ゆえか常人には理解できない思考回路を持ち、いきなり突拍子もないことをやらかしたり、口走ったりする、残念さ溢れ出る変人でもある。台詞の中に、難解な科学用語などを引用することも多く、「きみ」「~たまえ」「~かね」などやや尊大な男っぽい口調で喋る。また、エイリアンブレインに共通する特徴として、特殊な性癖で喜びを感じる変態性を持っており、日常的に柊一に逆セクハラ紛いのアプローチを行い、変態的なプレイの相手をしてもらいたがっている。
柊一のことは「柊一君」と呼ぶ。幼稚園の頃から常に一緒に行動しており、毎日のように屋根伝いに柊一の部屋に押しかけている。とにかく柊一のことが大好きで、柊一は世界一素敵な男、私の正妻と褒め称えており、その天才的な頭脳を無駄遣いして、柊一と遊ぶためだけに規格外の発明品を作り出しては、くだらない悪戯に使っている(本人は柊一を喜ばせるために真剣)。柊一に慎みを持つよう度々注意されているが、柊一の言葉なら罵倒であっても喜んでしまうため、あまり効果はない。
本来は柊一より一学年上だが、受験期にとある事件に関わり入院することになったため、一年遅れで高校生になる(本人は柊一と同じ学年になれて喜んでいる)。入学早々、柊一が冗談で言った言葉を真に受けて「美少年、美少女、美幼女を侍らせる」ことを目的とした部活動〈ハーレム団〉を結成。結果、柊一の周りに女の子が増え、ライバルを増やすことになるが「自分は懐の深い女だから、多少の浮気は気にしない」と豪語している。しかし、実際は柊一が詩緒里と仲良くしていると不機嫌になったり、勝手に柊一に嫌われたと思い込んで沈み込んだりする。また、その思考回路から予想の斜め上を行く解答を導き出して、折角立ちかけた柊一とのフラグを自分からへし折ったり、わざわざライバルに塩を送るような真似をして、自爆する不器用さを見せる。
日野柊一(ひの しゅういち)
年齢:15歳 高校一年
この作品の主人公。タイトルの「俺」。自他ともに認めるマイペースな性格で、大抵のことには動じない肝の太さを持ち、焦っても必要以上に取り乱さず、打開策を考える冷静さを持つ。これも、幼い頃からせしるに振り回されて来たことで、元々の性格に知恵と経験が加わり、強化されたためであると思われる。また、世話焼きで困っている人を放っておけないお人よしな部分があり、ヒロインたちに対してもその性質を発揮し、無自覚にフラグを立ててしまうので、せしるや詩緒里に言われている"天然の女殺し"というのもあながち間違ってはいない。
せしるのことは「せしる先輩」と呼ぶ。幼稚園の頃、せしるに気に入られて以来、いつも行動を共にして来た。両親が仕事で家を空けているため家事は得意で、せしると家を行き来して、互いに食事を作りあったりしている。毎日のようにせしるがしでかす奇行に呆れつつも、無意識レベルでせしるの面倒を見ることが行動基準になっており、せしるの行動が度を過ぎないよう、せしるが厄介事に巻き込まれないよう、何があってもせしるのフォローが出来るようにと心掛けて行動している。しかし、ヒロインの気持ちには鈍感で、せしるや詩緒里のあからさまなアプローチにも好意を向けられていると気づかない。せしるに対しても、だたの腐れ縁の幼馴染、それ以上でも以下でもないと言い張っているが、せしるの喜ぶことなら何でもしてあげたい大切な存在とは思っており、また時折せしるの見せる色っぽさや健気さに、言いようもない愛おしさを感じ、自分の感情に戸惑うこともある。
その他関係の深いキャラ
水谷詩緒里(みずたに しおり)
年齢:15歳 高校一年
タイトルの「彼女」。柊一のクラスメイトで、完璧系美少女の異名を持つ優等生。性格はツンデレ。ハーレム団を立ち上げたせしるに破廉恥だと挑みかかるが、勝負に敗れ、柊一に慰められたことで彼に興味を持ち、先に好きになった方が負けの恋愛勝負を持ちかける。
せしると柊一の台詞とエピソード
「とりあえずせしる先輩、あっち向いててもらえますか。着替えするんで」
「言葉の裏を読むと、凝視しててほしいという事だね?」
「……殴りますよ、先輩」
「ウフフッ、冗談だ」微笑んで。「ではわたしは下でお食事の用意をして待っているとしよう。何が食べたい? わたしかい? それともわたしかい? もしくはわたしかい?」
「……トースト。普通のやつで」
「ふんふん、せしる特性・超絶倫トーストだな。解った!」
登校中に、突然今日はノーパンだと言い出したせしるに狼狽しつつ、コンビニにパンツを買いに行こうとする柊一。
「とりあえず先輩。俺パンツ買ってくるんで、スカート押さえて待っててください」
「ほう」せしる先輩は頬をほんのり赤くして、「君が……買ってきてくれるのか?」
やはり優しい男だな柊一君は、なんて空気を読まずに純情げに呟くのだ。
何でこういう時にそんな可愛らしい反応するかな。
「柊一君が、わたしのために下着を買ってきてくれる。そしてそれを素直に身に着けるわたし。こうやって徐々に君色に染められていくのだな……」
……う、うざっ。
「どんな状況なのか、軽く偵察してくるだけですよ。何と言うか……先輩を荒事に巻き込むのは嫌なんです」
というのも、やり過ぎて、相手を再起不能にしてしまう可能性があるからだ。
だが何故だろう? 先輩は急に俯き、黒髪に指を絡め、ほんのり顔を赤くするのだ。
「まったく……。きみはそうやって、不意打ちみたいに女の子扱いするんだからな」
こういうのにわたしは弱いんだ、と先輩は伏し目がちに言う。じゃあ待ってる、と。
「わたしはきみに対してなら、どんな恥ずかしいことでも平気でする女だ。何故かって? それはわたしが変態だからだよ。ウフフッ! そこに理屈はいらないのさ。だがねえ……ここで留意してもらいたいのは、あくまでわたしは『きみだけの変態』だという事だ」
「……どういう事です?」
「柊一くん専用の変態だという事さ」
逃げ回るせしるを捕らえ、後ろから抱きかかえた柊一。
(それにしてもせしる先輩の髪……すげえ良い匂いがする)
やれやれ、現実はこうだった。
躰が熱くなり、ともすればクラッとくる頭に必死に冷静さを呼び起こす。俺はせしる先輩の後ろから抱きついているから、艶のあるサラサラした黒髪や真っ白な首筋が鼻に直接当たるのだ。俺の理性が意味もなく吹き飛びそうになっているのは、彼女から立ちのぼる花のような香りのせいなのだろうか。
「とにかく、もう逃げられませんよ、せしる先輩。観念するんだ」
「柊一君……。きみってば、本当に……にくい男だね」
「逃げるも何も、どのみちわたしは柊一君からは……。あ、いや、そんな事より今はあれだ。もっと、その」
「もっと何ですか? どうすれば良いのか、きちんと声に出していってください」
「し、柊一君……きみは本当に天然の女殺しだな。もっと、こう、ギュッとだね……」
「もっと、大きな声で」
「ギュッと強く抱きしめて、気持ち良くしてください!」
「解りました。力をこめればいいんですね?」ギューッ。
「ああぁーっ!」感極まったような嬌声をあげるせしる先輩。ハアハアと息を荒くし、清楚な顔を興奮に火照らせて、これ以上ないくらい嬉しそうな顔をしながら啜り泣くように言う。
「……わ、わたしはやはり君だけには勝てないのだな……。逆らえないんだ」
二人の子供の頃の馴れ初め。夜中に家の塀に淋しそうに腰掛けていたせしるを見かけ、その隣に腰掛けた柊一。
本当は馬鹿にされるのは好きじゃないのだ。女に言い負かされるのも好きじゃない。
でも、仕方ないじゃないか。
笑顔が見たいと思ってしまったんだから――。
「きみは……わたしが怖くないのかい?」
「ぜんぜん」
「こうして一緒にいて、恐怖を感じないのかい?」
「ぜんぜん」
絹糸みたいな黒髪が夜風にサラサラなびき、やがて彼女はあどけない顔を俺に向ける。
そしてくすっと微笑んだ。そら見ろ、笑顔が見られたぞ、と俺は思った。
「うむ、解った!」
「つまりきみは」彼女は何だか嬉しそうな声で、「凄くマイペースなやつなんだな!」
先輩が笑うようになったのはそれからである。
以来、俺達は何と言う事もなく常に一緒にいるようになった。まあ、彼女が迎えに来て、門の前で待っているのだから仕方ない。
突然落ち込んで飛び出していったせしるを探して、ようやく見つけ出した柊一。
「……何故だ? きみは、わたしの事が嫌いになったんじゃないのか?」
「何を卑屈になってるんですか? ったく。俺が先輩の事を嫌う訳ないでしょう」
「エッ?」途端にせしる先輩の沈んだ表情が、小さな花が咲くようにパアアアッと綻んでいく。
「だ、だがきみはっ……」先輩は清楚な顔を赤らめ、きゅんとしたようにモジモジみじろぎしながら、
「さっき、わたしの言う事を信じてくれなかったぞ……。わたしが無実なのに犯人と決め付けて強引に謝らせたんだ。『自分は本妻に詩緒里くんを選ぶ、お前は火遊びするための一夜妻にすぎなかったのだ、やはり色んな意味で若い女の方が気持ちいいからな!』と、まるでそう言われたような気持ちだった……」
「そこまで思い詰めるのっ?」
「さあ柊一君、握ってくれ」
俺は彼女の右手をそっと握る。意外なくらいポカポカしていて温かい。優しい気持ちが太陽の如く溢れているせしる先輩らしい手だ。
「……ああ柊一君。やはりきみの手は最高だ。これで勇気は百倍になる。きみが信じてさえくれれば、わたしはこの世のすべてを凌駕する無限の力を発揮できるのだ」
「無限? 一体どういう原理の……」
「きみ、そんな事は常識だろう。愛だよ、愛っ! その力には果てがないのだよ」
成り行きで一緒にお風呂入る約束をしてしまった柊一。
何故か揉み手せんばかりにハミングしていた。
喜びに紅潮するその顔を見ていると、俺も気持ちがほのぼのしてくる。
「何だか嬉しそうですね、せしる先輩」
「ウフフッ。それはきみ、当然じゃないか。帰ったら一緒にお風呂に入れるんだもの」
「それかよ!」ほのぼのどころか変態の極みだった。
「さあ、もうすぐだね、柊一君。ちゃぷちゃぷお風呂っ。本当に楽しみだな!」
(やべえ。本当にどうしたらいいんだ……)
最大の問題は、肝心の俺が何となく一緒に入浴してもいいように思っていまっている事だ。先輩に何かしてあげたい、たまには喜ばせてあげてもいいと、そんな気分になってしまっている。
情緒が混乱している要因は明らかだろう。隣で嬉しげにスキップしているのが特別な人物である事。それを再確認したせいだ。
そう、時々とても危うくて、この上なく常軌を逸した事もする変態先輩。
だけど彼女は誰よりも頭が良くて、
限りなく優しくて、
可愛くて、
大切な俺の幼馴染なのだから――。
「ところで、せしる先輩は? 姿が見当たらないんだが……」
「涼風さんは校舎裏です。何でも、告白されるらしくて……」
ガシャンと大きな音がしたのは俺がカップを置いたからだ。思わずそうしてしまった。
俺は静かに深呼吸した。
「そう言えば俺、ちょっと用事があったんだ。そろそろ行かないと」
「エッ? 今来たばかりじゃないですか、柊一さん」
「あー……今日は一緒に夕食でも食べますか。冷蔵庫に材料が余ってるもんで」
「ふふ、どうやらわたしは宇宙一の幸せ者らしい」
不意に先輩は仔猫よろしく擦り寄ってくると俺に腕を絡めた。隙を突くとは全く図々しい! と普段は思うのだろうが、その時は不思議とそう思わず、むしろ彼女の柔らかい胸が腕にぷよぷよ当たるのでどぎまぎしていたり――胸が豊かだからと言って振り払う訳にもいかないだろう。優しくしてあげたい。
夕日に照らされ、甘い香りに包まれて、らしくもなく俺達は腕を組んで帰るのだった。
ちなみにせしる先輩の成績は十一番だ。
天才せしるが何故トップじゃないのか?
「ふんふん、だって似ているじゃないか。十一と柊一って!」
「試験では卒業までずっと『柊一番』を取り続けるつもりだよ」
「だから最後に撫で撫でしてほしい」
「ウフフッ! せっかくだから良いじゃないか。気分出して踊ったら躰の疼きが止まらなくなってしまったのだよ。火照りを冷ましてほしいんだ。ほーら、撫でこ撫でこっ!」
「ったく、仕方無いですねー……」
何だかよく解らないが、俺は先輩の頭に手を置き、真珠を磨くように優しく撫でる。
「あ、ああ……。凄くいい」
柊一君の頭ぽんぽんはやはり至福の一時だぞ、なんて色めいた声で呟き、先輩は陶然と目を瞑る。大げさだな、と俺は思うが、そんな彼女の顔を見ているのは嫌いじゃない。
その様子を通りがかりの主婦達に、微笑ましい視線で見られ、
……俺は他人に何を言われても気にしない性格だ。買い物帰りの主婦達の熱い視線を浴びながら、ツヤツヤの黒髪を一心不乱に撫で続けた。
夜の砂浜を散歩する二人。
「綺麗……」せしる先輩が素朴に呟いた。
ちらりと横に目をやれば、先輩の横顔はやはり綺麗だ。微かな夜風に揺れる黒髪をそっと押さえ、星に見入っている――
普段は騒がしい先輩だが、何も考えていない時は今のように意外とおとなしい。俺だけが知っている彼女の知られざる一面だ。
そのまま二人並んでゆっくり砂上を歩いた。
どちらも何も言わない。
幼馴染同士だから、こういう時は何も言わない方が伝わる物がある。共有してきた二人の思い出に今この瞬間、新たな一ページが書き加えられているのだ。
「柊一君、君はどうして星が光るか知っているかい?」
「ねえ柊一君、わたしの中にも光り輝くような気持ちがいっぱい詰まっているんだよ」
「いつも星のように輝いていたい!」
「君のために……」不意に先輩は小声で付け加えた。
概要
隣の家に住む幼馴染で、美人で、天才で、変人で、そして変態な涼風せしるに子供の頃から振り回されてきた日野柊一。案の定、高校入学早々、〈ハーレム団〉なるものを結成するなどと突拍子もないことを言い出した彼女に呆れつつも付き合う柊一。せしるにライバル心を抱く完璧系美少女水谷詩緒里も巻き込んだ、日常系変態ラブコメが始まる。
美人で優秀だけど、性格に難のある残念ヒロインに付き合わされ、怪しげな部活に参加することになる主人公。と、割とありがちな設定のラブコメディ。基本は、せしるの次々と仕掛けてくる変態プレイに呆れながら、時にドキドキしながら、彼女の起こす騒動に柊一が巻き込まれ、騒動を通じて集まってきたヒロインたちと仲良くなっていく模様が描かれていく。また"エイリアンブレイン"という設定に絡んでSF的な要素も描かれ、異能バトル(というほど大げさなものではないが)的な展開になることもあるのだが、それらとラブコメ部分との噛み合わせの是非に関しては各所レビューでも難色を示す意見が多い。
幼馴染ヒロインであるせしるは、隣家に住む幼馴染。幼稚園から付き合い。常に行動を一緒に共にしてきた。今でも気軽に家を行き来する仲。と文句なしのずっと一緒系幼馴染である。このせしるは主人公である柊一に常に好意全開で、柊一なしでは生きていけないのではないかと思いたくなる程、柊一の前では活力に満ちている。突然、ノーパンであることをアピール、コスプレをして特殊なプレイの相手をするよう誘惑などの変態行為を繰り広げるが、これらは全ては柊一に喜んで欲しいためである。その癖、時折女の子らしく恥らう可愛らしい姿も見せる。相方である柊一も、そんなせしるに手を焼かされ、時にウザいと思いながらも、決してせしるを見捨てることはなく律儀に付き合い、せしるが喜ぶと自分も嬉しくなり、悲しむと自分も辛い気持ちになるという、最早せしる中心に生活が回っていると言っていい程の馴染み具合を見せており、二人の関係は非常に危険度の高い禁止要素を持っている。
そして、もう一人のヒロインと言えるのが完璧系美少女水谷詩緒里である。「単に借りを返したいだけだから、勘違いしないでね!」と言いつつ、恋愛勝負と称して、柊一に実質デートの誘いを仕掛けてくる典型的なツンデレヒロインである。この詩緒里との恋愛勝負の様子に描写の多くが割かれており、そんな詩緒里のツンデレなアタックに柊一も心動かされる場面もあり、せしるの強力なライバルと言える。他にもヒロインは登場するのだが、メインになるのはせしると詩緒里の二人で、実質ダブルヒロインものと言える。
対するせしるには、長年共に過ごした時間の長さというアドバンテージがあり、また、柊一自身も自覚していないものの、せしるに幼馴染以上の感情を抱いているのは明らかで、せしるの方が優位に立っているのだが……。しかし、このせしるは、常人とは違う発想で訳の分からない思考をするため、折角柊一がせしるへの好意を自覚しかけているのに突然ムードをぶち壊したり、勝手に柊一の気持ちが詩緒里に傾いたと勘違いして詩緒里をサポートしたりと、自らフラグを折る行為を繰り返すのだ。
せしると柊一の幼馴染の絆は強固であり、何だかんだで柊一は最後はせしるを最優先で動くので禁止展開とも言えるのだが、せしるの自爆癖とライバルの詩緒里も十分魅力を発揮している点から、禁止とも推奨とも判断しかねる作品であると言える。
+
以下ネタバレ
結局、この作品は3巻で(おそらく)終了する。せしるの自爆癖から、一抹の不安を感じたものの、最後は柊一自身が、せしるへの好意を自覚し、せしるが自爆する前に疑いようのない形で好意を伝えたことで、晴れて禁止ENDと言っていいラストを迎え、禁止図書に認定される。
幼馴染が残念な性質、強力なライバル、様々な要素はあったが、やはり相方である男馴染みの気持ちがブレなかったことが最大の勝因であったと言えるのではないだろうか。
禁止END確定に関わるネタバレエピソード
子供の頃、部屋で二人で遊んでいた時の思い出
「君に良い事を教えよう、柊一君。欲しい物を手に入れる魔法の言葉だ……」
Pettie et accipietis,pulsate et aperietur vobis――
求めよ、さらば与えられん。叩けよ、さらば開かれん。
いいかい、柊一君。欲しければ欲しいなりの行動をするべきだ。好きだと言われることを待っているだけでなく、自ら求めることが大切なのだ。さすれば叶う。わたしは常にそれを心懸けて行動している……。
――告白とは何だろう?
先輩は昔から良きにつけ悪しきにつけ、常に自ら率先して行動してきた。語りかけ、作り出し、大騒ぎして誰かに何かを伝えようと――
あれは、全て形を変えた告白の一種だったのかもしれない。違うのかもしれない。
俺は思い出す。当時口には出さないが考えていた事を――
守ってあげたい。
そう、何かにつけて危なっかしいこの黒髪の天才少女を 自分が守ってあげなきゃならないと、いつも思っていた筈だ。だから朝は一緒に登校し、下校してからも一緒にいた。
そう、俺は涼風せしるを守る事のできる、強い人間になりたかったのだ!
"エイリアンブレイン"絡みのトラブルで、お前は所詮普通の人間とは相容れない存在なのだと言われ、内心ショックを受けていたせしるに、
いくら隠しても取り繕っても、たとえ他の誰がきづかなくたって、俺にはこの手の違和感が感知できる。元気づけてあげたい――
「ふんふん、何だね柊一君? 顔が微妙に緊張しているよ。もしかして辺鄙な場所にわたしを連れていき、押し倒すつもりかい? それとも」
「黙って」
「うぐ!?」その瞬間、俺はせしる先輩を引き寄せてキスしていた。
俺が唇を離すと、せしる先輩は真っ赤になって俯いた。何も言わずに――或いは言えないのか、細い肩を上下させつつ、必死に呼吸を落ち着けようとしている。
「びっくりした……」顔を赤らめ、口調は少し戸惑っているようでもある。
「君がそんな事してくれるなんて、夢にも思っていなかったから……」
「……すみません。何か、我慢できなかったんです」
「いいんだ!」
「今、わたし――」
そして先輩は目を細め、パアアッと咲き誇る薔薇のような笑顔を浮かべると、
「世界で一番嬉しい!」
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最終更新:2012年10月14日 00:49
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