自作Mac考察

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

■Mac miniを自作する (2009/11/12)

1. はじめに

 本項はMac miniを使用している上で発生する様々なトラブルに対して、自力で対処できるようOSXの仕組みについて理解を深めることを目的として記述する。また、Mac miniがソフトウエア及びハードウエア両面から洗練されたものであることを示し、より一層の高い評価が得られるようになることを期待する。

 なお、Windows PCでOSXを実行することは、技術的な観点での話であり、アップルのライセンス条項の違反を推進するものではない。

2. ハードウエア構成

  • 本体外観
 ケースサイズ:W230×D220×H65mm


  • 構成と価格
Parts Maker Contents Detail Price@2009/11
M/B Pegatron(ASUSTek ODM) Atom330/ION IPX7A-ION/Atom330/ION/GbE/DVI/HDMI/D-SUB/PCI-Ex16 ¥11,980
MEM Samsung DDR2-800 4GBx2 SO-DIMM 200pin PC2-6400 4GB CL6 ¥29,960(¥14,980x2)
HDD WesternDegital SATA HDD 120GB WD1200BEVT WD Scorpio Blue 120GB SATA II 5400rpm 8MB ¥5,440
ODD Sony NEC Optiarc SlimlineSATA DVD±R x8 Optiarc AD-7560S/BK ¥3,480
Case Lutec Mini-ITX/AC90W SEED SMA-280(B)90W ¥9,382
OS Apple Snow Leopard Mac OS X 10.6 ¥3,300
Other Open Source PC EFI+Bootloader Chameleon 2.0-RC3netkas FakeSMC V2 ¥0-
Total ¥63,542

 上記パーツを、PCパーツを扱うパソコン専門店やネット通販などで入手し組み立てた。なお、Mac minの価格はEarly 2009 ¥69,800、Late 2009 ¥62,900である。

3. OSXの導入

3.1 Snow Loepard for PCを準備する

 Intel Macでは、Boot RomでのPOST処理後、カーネルローダのboot.efiを呼び出し、起動引数で64bit指定(arch=x86_64)があれば、カーネルロードの前に64bitカーネルが起動可能な機種かどうかを判別する。判別の結果OKであれば64bitカーネルで、そうでなければ32bitカーネルでOSを起動する(Mac miniは64bit起動可能な機種と定義されていないので、64bitカーネルを使用する場合はこちらの回避策を使用する)。

 PCで起動させる為には、同様のことをお膳立てする必要がある。OSXの起動の仕組みを理解し、OSx86 Projectで記述した通り、OSXカーネル及び、PCでの起動に必要となるカーネル拡張(kext)を準備する。

3.1.1. PC用のSnow LeopardディスクイメージSnow Loepard for PCを作成する

 下記作業を既に稼働しているMac(PowerPC可)で行う。
  • Step1. 8GB以上のUSBメモリスティックを用意する
  • Step2. Snow LeopardのDVDをセットし、ディスクユーティリティでISOイメージを作成する
  • Step3. 作成したISOイメージをディスクユーティリティでUSBメモリスティックへ復元する
  • Step4. USBメモリスティックにChameleon 2.0を追加する
  • Step5. USBメモリスティックにFakeSMC.kextの他、PC起動に必要となるkextを追加する

■参考

 今回、インストールメディアとは別に用意したkextはFakeSMC.kextをはじめとして以下の7つである。いずれもオープンソースで開発されており、フリー(無料という意味ではなく、誰でも自由に使用し内容を修正したり、再配布をしても良い)で利用できる。

bash-3.2# ls -la /Extra/Extensions
total 0
drwxr-xr-x 9 root staff 306 11 12 13:22 .
drwx------+ 5 root staff 170 11 12 13:21 ..
drwxr-xr-x 3 root wheel 102 4 1 2009 AHCIPortInjector.kext
drwxr-xr-x 3 root wheel 102 4 1 2009 IOAHCIBlockStorageInjector.kext
drwxr-xr-x 3 root wheel 102 11 11 22:00 LegacyALC662.kext
drwxr-xr-x 3 root wheel 102 6 27 08:50 NullCPUPowerManagement.kext
drwxr-xr-x 3 root wheel 102 7 3 09:37 OpenHaltRestart.kext
drwxr-xr-x 3 root wheel 102 7 5 07:52 PlatformUUID.kext
drwxr-xr-x 3 root wheel 102 9 12 23:09 fakesmc.kext

 詳細な手順は、Installing Snow Leopard for OSX86で詳しく解説されているので熟読すること。


3.2 Snow Loepard for PC をインストールする

 以下の手順で、実機のMac mini同様にOSXをインストールする。
  • Step1. PCのBIOS設定で、起動デバイスの優先順位を変更し、3.1.1で作成したUSBメモリスティックでPCを起動する
  • Step2. OSXインストーラから、ディスクユーティリティを呼び出し、Snow LeopardをインストールするHDDをGUIDパーティションでフォーマットする
  • Step3. HDDから起動できるように、ターミナルを起動し、HDDにChameleonブートローダをインストールする
 (例) 内蔵のHDD(/dev/disk0)にChameleonブートローダをインストール
  ・Step3-1. boot0をMBRに入れる
$ fdisk -f boot0 -u -y /dev/rdisk0
  ・Step3-2. OSXをインストールしたパーティションブートセクタにboot1hを入れる
$ dd if=boot1h of=/dev/rdisk0s2
  ・Step3-3. OSXをインストールしたパーティションのルートディレクトリにbootを入れる
$ cp boot /
  なお、boot0からbootの関連について良くわからない場合は、こちらを熟読すること。
  • Step4. Snow Leopard(10.6)のインストールを実行する
 インストールが成功すると下記の通り起動することができる。

■その他 Windowsとのデュアルブート

 OSX付属のBoot Camp アシスタントをファームウエアチェックを行わないもの(10.6用Boot Campアシスタント)に置き換える。実機同様に、Boot CampインストーラでWindows用パーティションを確保し、Windowsをインストールする。

 ただし、WindowsのインストーラはHDDのブートレコードを更新し、OSをインストールしたパーティションをアクティブにする為、Windows導入後OSXが起動できなくなる。その為、OSXインストールに使用したUSBメモリで再度起動し、HDDのブートレーコードをChameleonに入れ直す(具体的にはboot0をMBRに入れ直し、fdiskでWindowsをインストールしたパーティションではなく、bootファイルがあるパーティションを再アクティブにする)とデュアルブートできるようになる。


3.3 Snow Leopardアップデータ 10.6.2を適用する

 カーネル内において、コンソールが初期化される前のcpuid_set_info()処理においてCPUIDを判別している。SSE3命令を備えたIA-32アーキテクチャのCPUであれば、Intel Atomなどのアップルに採用されていないCPUでも動作させることができたが、10.6.2からAppleが定義していないCPUIDを持ったCPUが見つかった場合、panicするようになった。

 その為、Mac OSX v10.6.2アップデートを適用すると、ネットブックなどに多く採用されているAtomを使用した機種では、従来とは異なりコンソールが初期化される前にブロックがかかり、画面に何も表示されず再起動しOSが起動しない(いわゆるAtom対策)。

 そこで、10.6.2のアップデート前に、新しいDarwin Kernel 10.2.0の該当処理を回避(Atomを32bitカーネルではCore Duo、64bitカーネルではCore2 Duoに修正)させたものを用意し、アップデート適用後の再起動時に、修正カーネルで起動する。

bash-3.2# mv ~/Download/march_kernel /march_kernel.atom
bash-3.2# chown 0:0 mach_kernel.atom
bash-3.2# chmod 644 mach_kernel.atom
  • Step3. 10.6.2のアップデートを実行
  • Step4. 起動時に修正mach_kernel.atomを指定し起動する (Chameleonの画面で、スペースキーを押し、起動引数にmach_kernel.atomと入力)
  • Step5. 起動したら、毎回カーネル指定をしなくても済むように、デフォルトのカーネルと修正カーネルを入れ替える
bash-3.2# mv mach_kernel mach_kernel.orig
bash-3.2# mv mach_kernel.atom mach_kernel

 アップデートが終了すると下記の通り起動することができる。

 また、64bitカーネル及びDualCoreのHyperThreading(2C/4T)も有効にできるようになった(追記:2009/11/13)

3.4 互換性の向上

 こちらのACPI実装の問題点で記述している通り、Windowsで使用されることを想定して実装されており、OSXが想定するACPIの実装と異なっている。その為、パワーマネージメント機能が効かず、Kernel Panicが起きるなどの諸問題が発生する。

 そこで、OSXが想定するACPI構成となるように、ACPIのテーブル集合体の中核をなすDSDTテーブルを修正する。DSDTの本格的な修正には別途ACPIの仕様書を熟読し修正をする必要があるが、起動の為に最低限以下の3カ所の修正をする。

1. Proccessor定義のAlias削除
2. パワーマネージメントが働くようHPET定義の修正
3. CMOSが毎回クリアされないようRTC定義の修正

 なお、device-idを追加することでUSBエラッタ対策やディスクコントローラの認識、DTGPメソッドと呼ばれるデバイスのインジェクションでは、ビデオカードアダプタの有効化、オーディオの有効化も実現できる。

 DSDTの修正を適切に行うと、下記の必要最小限のkextの追加のみで、後は環境を修正することなく実機同様に動作できる。

bash-3.2# uname -a
Darwin Mac-mini.local 10.2.0 Darwin Kernel Version 10.2.0: Tue Nov 3 10:37:10 PST 2009; root:xnu-1486.2.11~1/RELEASE_I386 i386
bash-3.2# ls -la /Extra/Extensions
total 0
drwxr-xr-x 5 root wheel 170 11 12 00:36 .
drwxr-xr-x@ 6 root wheel 204 11 12 00:37 ..
drwxr-xr-x 3 root wheel 102 11 11 22:00 LegacyALC662.kext
drwxr-xr-x 3 root wheel 102 7 3 09:37 OpenHaltRestart.kext
drwxr-xr-x 3 root wheel 102 9 12 23:09 fakesmc.kext



  • 互換性リスト
項目 互換性 その他
起動 VESA 1920x1080の高解像度でGUI起動可
シャットダウン OpenHaltRestart.kextが必要
リブート
スリープ スリープ中はMac miniの様にPowerLEDが点滅
スリープからの復帰 USBマウスのクリックで復帰
USB on Wake
CPU認識 CPUチェック対策の為、Intel Core Duo認識/HypterThreading無効
(有効にするには、カーネルソースのvalidate_topology()関数の修正が必要)
HyperThreading有効
ビデオカード(OpenGL/QE/CI) NVIDIA ION (device-id:0x10de087d) 認識
オーディオ(入出力) Realtek ALC662 (codec-id:0x10EC0662, layout-id:0x00000296) 認識
ネットワーク nvenet (device-id:0x10de0ab0) 認識
ディスクコントローラ MCP79AHCI (device-id:0x10de0ab9) 認識
ディスクアイコン表示 デフォルトでオレンジアイコン表示無し
パワーマネージメント CPUとしてはEIST機能無し
USBデバイス動作 OHCI, EHCI
 ・所感
 ACPIテーブルの構成を取得するとわかるが、IPX7A-ION/330のACPIにはNECのSLIC(2.0)が定義されており、NEC向けにODM生産されたマザーボードであるとわかる。ACPIの実装はOSXの動作に向いており、USB on Wakeができるなどスリープ関連との相性も良い。

 なお、2009年秋に発売されたNECのデスクトップPCにはLGA775 Core 2 Duo+GeForce9400が採用されているが、IONプラットフォーム製品はラインナップには含まれていない。このことから、本製品は採用が見送られたものが、一般市場に流れたのではないかと推測する。

 ・既知の障害(追記:2010/02/03)
 管理人も確認していたが、P55+Core i5/i7の情報が豊富なフォーラムを覗いていた所、同様の事例が報告されていたので記載する。

1. OSXとデュアルブート構成のWindows7がスリープしない
 Windows 7はシステムパーティションがアクティブ(活性化マーク有り)にされていないとスリープできない。Windows XPはシステムパーティションの活性化マークに関わらずスリープできる。
 ・Chameleon messing up sleep (S3) in Win7


The quick and dirty one byte patch just effectively results in the following change to the ASM code in boot0.s:
Code: [Select]
.Pass1:
cmp BYTE [si + part.bootid], kPartActive ; In pass 1 we are walking on the standard path
becomes
Code: [Select]
.Pass1:
cmp BYTE [si + part.bootid], 0x68 ; In pass 1 we are walking on the standard path

2. Core i5/i7(Lynnfiled)においてAtherosチップの無線LANを使用するとカーネルパニックする
 OSX 10.6.2以下とCore i7/i5(Lynnfiled)において、Atherosチップを用いた無線LANを有効にするとkernel panicする。CPUがCore 2シリーズの場合であれば問題無い。Ralink製チップ採用の小型のUSBドングル無線LANなどは正常に使用できる。
 ・Wifi - TP-Link TL-WN951N - 64bit not working

3. Core i3/i5(Clarkdale)にはOS X 10.6.2(kernel 10.2.0)以下は対応していない
 ClarkdaleコアのCore i3/i5は、OS X 10.6.2以下(kernel 10.2.0)では対応していない。修正カーネルで自力で対応するか、10.6.3以降の対応カーネルのリリースを待つ必要がある(ただし、10.6.3のベータアップデートにはClarkdale対応コードが含まれていない)。
 ・Intel Core i3/i5 Dual-Core Processors and Mac OS X

4.ベンチマーク

  • ベンチマーク取得構成
IPX7A-ION/330(BIOS 0903) Early 2009 Mac mini MB463J/A (EFI 1.2/SMBIOS MM31.0081.B06)
Xbench Version 1.3
Kernel 10.5.6 (9G2030) 10.6.2 (10C540) 10.5.6 (9G2030)
CPU Atom N330 (1.6GHz) 2core/4Thread Core 2 Duo P7350 (2.0GHz) 2core/2Thread
FSB 533MHz 1066MHz
Physical RAM 8192MB (DDR2-800) 8192MB (DDR3-1066)
Video ION (VBIOS 62.79.69.00.02/VRAM 256MB) GeForce9400M (VBIOS 3362/VRAM 256MB)
Drive Type WDC WD1200BEVT-35ZCT0 (SATA 5400rpm 120GB) FUJITSU MHZ2120BH G1 (SATA 5400rpm 120GB)
Model Macmini3,1

 常々言われることだが、AtomはCPUとして、様々な場面で処理能力の低さがボトルネックとなり、GeForce 9400Mと同等の能力を持っているIONと組み合わせても、その潜在能力を引き出すことができない。結果、ベンチマークのスコアは、Mac miniには到底及ばず、体感的にもその違いは実感できる程である。

5. 結論

 Atomの処理能力の低さを踏まえると、ネットブック/ネットトップより上のカテゴリのネットノートなどと言われるCPUの処理性能が上がった、CULV+IONという構成との比較は面白い結果となるだろうが、Macとしてみた場合、この比較には意味があるだろうか?この構成こそが、そもそもAppleが販売しているモバイル版Intel Core 2 Duo+NVIDIA GeForce 9400Mという製品ラインナップ群のMacであり、Mac miniなのである。

 性能は犠牲になるが、Mac miniよりも小さいだけという尖った構成を取ることをできても、同等の性能を持ち、より小さく、デザインに優れ、かつ動作音が静かで、OSXもWindowsも動作するバランスの取れた構成は、自作PCで実現するのは非常に困難であり、メーカー製のコンパクトPCとしても販売されていない。Mac miniのコストパフォーマンスの高さはベンチマークの結果をみれば、IONを採用したネットトップよりも遥かに優れていることがわかる。

 また、Mac miniはAppleの保証の元、BootCampという機能でWindows PCとして動作させることもできる。Mac miniをWindows PCのカテゴリで他のPCと比較をしても、Mac miniより小さく、速く、デザインに優れたPCは見当たらない。

 そしてなにより、Mac miniを模倣したPC製品はいくつもあるが、それらではMac OS Xは動作しない。技術的に動作させることができてもアップルの保証はない。

 何台もPCを自作している人にも考えて欲しいが、Mac miniのコンパクトなサイズとデザイン、そして同等の性能を兼ね備え、かつOSXもWindowsも動作するPCを再現できるだろうか?誰もがそのPCでOSXを動作させる為に必要となる知識、スキルを持ち合わせ無くとも良いまでにそれは敷居が低いものであるだろうか?何かあった場合の動作保証やサポートを誰が責任を持ち、行ってくれるであろうか?

 値段だけ、大きさだけ、デザインだけ、性能だけといった一点のみにとらわれることなく、トータルで物事を考え、Mac miniと同等のものを再現しようとすると、部品コストだけで既にMac miniの価格は越えてしまい、普通にMac miniを買った方が賢いのは明らかである。

 コンパクトで使いやすく、手軽にWindowsも使えるPCが欲しいのであれば、迷わずMac miniを買っても後悔はしない。

・コンパクトPC比較一覧表 (2009/11/27追記)
メーカ Apple Acer AOpen Dell 自作
機種 Mac mini (MB463J/A)
2009/3/3発売
Asipre Revo (ASR3610-A44)
2009/6/26発売
XC Mini (GP7A-HD)
2009/12/19発売
Inspiron Zino HD
2009/11/25発売
Pegatron (ASUSTek) IPX7A-ION
2009/7/28発売
価格 ¥69,800 (定価)
¥52,800 (実売)
¥39,800 ¥39,800 (オープンプライス)
(CPU,メモリ,HDD,OS無し)
¥49,980~ (BTO) ¥63,542 (参考)
OS OSX Loepard 10.6
(Bootcamp Windows XP/Vista/7)
Windows 7 Home Premium
(Windows XP/Vista/7)
Windows 7 Home Premium / Professional OSX 10.6.2
(Dual Boot Windows XP/Vista/7)
CPU Core 2 Duo P7350 (2.0GH/2C/2T)
[Late 2009 BTO Core 2 Duo P8800 (2.66GHz/2C/2T)]
Atom 330 (1.60GHz/2C/4T)
(Socket P Penryn/2C/2T FSB1066/800/667MHz TDP35W)
Athlon X2 3250e(1.5GHz/2C/2T)
[BTO Athlon X2 6850e (1.8GHz/2C/2T)]
Atom 330 (1.6GHz/2C/4T)
メモリ 1GB DDR3-1066 (公称4GB/最大8GB) 2GB DDR2-800 (公称4GB/最大8GB?)
(DDR3-1066 SO-DIMM×2 公称4GB/最大8GB)
2GB DDR2-800 (公称4GB/最大8GB?) 8GB DDR2-800 (最大8GB)
チップセット NVIDIA GeForce 9400M (MCP7A) NVIDIA ION (MCP7A) NVIDIA ION (MCP7A-LP) AMD 780G NVIDIA ION (MPC7A)
グラフィックス NVIDIA GeForce 9400M NVIDIA 9400M G NVIDIA GeForce 9300M ATI Radeon HD 3200
[BTO Radeon HD4330]
NVIDIA ION
ディスプレイ出力 min-DVI,Mini DisplayPort HDMI,Mini D-Sub HDMI,D-Sub HDMI,D-Sub DVI,HDMI,D-Sub
HDD 120GB (5,400rpm 2.5inch SATA) 160GB (5,400rpm 2.5inch SATA)
(2.5ich SATA HDD/SSD)
320GB (7,200rpm 3.5inch SATA) 120GB (5,400rpm 2.5inchSATA)
光学ドライブ スロットイン式スーパーマルチドライブ -(外付け) スロットイン式スーパーマルチドライブ トレー式スーパマルチドライブ(BTO Blu-rayコンボ) トレー式スーパマルチドライブ
LAN Gigabit Ethernet
無線LAN IEEE 802.11b/g/n ー (IEEE802.11b/g) ー (IEEE802.11a/b/g/n)
USB 5 (背面x5) 6 (前面×2,背面×4) 4 (前面x2,面x4) 6 (前面x2,面x4)
メモリカードスロット SD/SDHC/MS/MMC/xD (前面)
その他 S/PDIF, Bluetooth2.1 +EDR, IEEE1394b S/PDIF, eSATAx1 eSATAx1 eSATAx2 S/PDIF, PS2x2
大きさ W165.1xD165.1xH50.8mm W180×D180xH30mm W180xD166×H61mm W197.6xD197.6xH89mm W230×D220×H65mm
電源 110W 65W 90W 65W 90W
重量 1.31kg 0.92kg(実測) 2kg 2kg 2.2kg(実測)
性能
(Atomがボトルネック)
△〜◎
(構成次第)

(Atomがボトルネック)
コストパフォーマンス
(何をするにもCPU性能がボトルネックとなる。また、得意とするBlu-rayの再生については標準で対応しておらず、別途外付けドライブが必要となる。初期投資の値段が安いだけで、コストパフォーマンスは高いとは言えない。)
X
(CPU、メモリ、HDDを選択できる為、在的な性能は一番高い。構成次第では価格を抑えることはできるが、べアボーンの為、OSは付属せず、トータルでみると値段は高くなる。)

(OSはもちろんのこと、すべて自分で用意する必要があるため、目に見えない部分でのコストが非常にかかる。また、メーカ保証は全くない。)
OSX対応
(Appleの保証無し。動作には前提となる様々な知識・スキルが必要となる)

(Appleの保証無し。動作には前提となる様々な知識・スキルが必要となる)

(カーネルがAthlonに対応していない為、改変カーネルが必須となり動作させる為にはかなりの知識、スキルを要求される。またOSアップデートにも対応が遅れ互換性は低くなる)

(Appleの保証無し。動作には前提となる様々な知識・スキルが必要となる)

参考情報:
  1. 元麻布春男の週刊PCホットライン:AcerのIONネットトップ「AspireRevo」を試す
  2. Acer「AspireRevo ASR3610-A44」 ~コンパクトでちょっとパワフルなネットトップ
  3. AOpen、Penryn対応の超小型IONベアボーン
  4. 米Dell、20cm四方の小型デスクトップ「Inspiron Zino HD」



6. 番外編

 AtomではMac miniにパフォーマンス面で遠く及ばないので、コスト度外視でやってみた。
  • L3110(Xeon 3.0GHz)+GF9300-D-E (nVIDIA GeForce9300)+DDR2-800 4GBx2 (CL6) + AC 90W

  • Xbox Caseのケースを使ったMac (2009/12/1)
imageプラグインエラー : ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。

6.1. Core i7 自作PCから次期Mac miniの性能を推測 (2009/11/23)

 Late 2009 iMacでは、Core 2 Duoモデルに遅れて出荷が始まるが、最上位モデルではCore i5/i7が採用された。27-inch Core i5 iMac (with Core i7 option)で記載された結果をみると、Core i5のiMacがMac Proに肉薄する性能を発揮している。

 そこで次期Mac mini考察の項で記載した通り、今後Core i5/i7モデルの投入が予想される次期Mac miniを想定して制作した。

 CPUは低電圧Core i7とも呼べるブレードサーバ向けXeon L3426を使用し、一般的なP55マザーボードと組み合わせた。GPUはClarkdale/Arrandaleに内蔵されるGPUを想定し、GeForce 9400Mより若干性能が劣るが、DirectX 10.1に対応したGeForce 210を使用した。

Parts Contents Reference
CPU Intel Xeon L3426 1.86GHz BX80605L3426 4core/8Thread//TB3.2GHz/TDP45W
M/B MSI P55M-GD45 BIOS 1.3
RAM SanMax SMD-4G68HP-13H 4GB x 4 Hynix 240pin DIMM DDR3-1333(PC3-10600) CL9
HDD Hitachi HTS543212L9SA02 (2.5ich SATA 120GB 5400rpm) Mac mini付属のもの
ODD Pionner DVR-TS08 (SuperDrive) Mac mini付属のもの
VGA ZOTAC GeForce 210 Synergy Edition DDR2 512MB 40nm/SP16/Core 589MHz/Shader 1402MHz/Mem 500MHz(64bit)
Sound Realtek ALC889 8ch HD Audio
LAN Realtek 8111DL 10/100/1000BASE-T
Other VIA VT6315N IEEE1394a
Power OWL-300SFX MicroATX SFX電源300W
Model MacPro4,1 10.5.7以降でNehalem対応のコードを使用させる為

 上記構成で、アイドル時の消費電力は32Wと低い値を記録した。接続するデバイスを吟味(HDDをSSDに変更、ODDを撤去など)すれば、30Wを切ることも難しくない。


 CPU、メモリパフォーマンスについては、4. ベンチマークの値と比較するとその向上率は、スレッド性能が250%アップ、メモリ性能が30%アップしていることが読み取れる。シングルスレッド性能については横ばいだが、TurboBoostが有効になると最大3.2GHzでCPUコアが動作する為、潜在能力の高さは期待できる。

  • 互換性について (2009/11/26)
 10.6.2以前ではLeopard/Snow Leopardともにvanilla kernelだと起動時に強制リブートして先に進まない為、動作させるにはカーネルの修正が必要となる。今回は、起動時にpanicしている部分を修正し、ソースからビルドし直したカーネル(Compiling the Darwin Kernel/Darwin カーネルのmakeに挑戦)と入れ替え10.5.6を起動させた。

 カーネルの修正は必要となるが、10.5.8でNahalem対応コードを有効にした上、4C/8Tで動作をさせても安定しており実用上は全く問題無い。


 なお、10.6.2からCore i5/i7が正式にサポートされる為、カーネルの修正は必要無く、vanilla kernelでそのまま起動することができる。


6.2. Rabel EFI v.s. Empire EFI (2009/12/3)

 実験的にだがPsystarのRabel EFIに対抗し、有志の手でEmpire EFIというWindows PCでSnow LeopardのRetail OSXを起動させるブートローダが開発されている。

 オープンソースの成果を有料販売するPsystarの反EFI(Rabel EFI)に対して、EFI帝国(Empire EFI)とネーミングには辛辣なジョークが効いているが、Boot-132+ChameleonをベースとしてCore i5/i7やAMDプロセッサのサポートなどフリーならではでの野心的な技術が取り入られている。


6.3. Mac miniクローン XC mini (2009/12/22)

 AOpenのハイスペックべアボーンXC mini GP7A-HDがCore 2 Quad Q9000(2GHz,2次キャッシュ6MB,TDP45W)、8GBメモリ(DDR3-1066 4GBx2)の構成で動作した。


  • 構成一覧
Parts Contents Reference
CPU Intel Core 2 Quad Q9000 4core/4Thread/TDP45W
M/B AOpen XC Mini GP7A-HD AOpen nMCP7ALPx-HD (BIOS R1.00) [3/6/2010]
RAM SAMSUNG M471B5273BH1-CF8(4GBx2) Samsung 204pin SODIMM DDR3-1066(PC3-8500) CL7
SSD OCZ CORE series V2 64GB SSD 64GB, Read 170MB/s, Write 98MB/s
ODD Philips-Liteon Slimtye DVD A DL8ATS Super Multi DVD
VGA NVIDIA ION Core 450MHz, Shader 1100MHz
Sound Realtek ALC662 5.1ch HD Audio
LAN Realtek RTL8168D/8111D 10/100/1000BASE-T
Other eSATA、Mini PCI Express Broadcom BCM4328
Power AC-DC 90W Adapter XC mini付属品
Case AOpen XC mini W61xH180xD166mm
Model Macmini3,1 Mac mini Compatible



  • Snow Leopard 10.6.2での互換性結果
項目 互換性 その他
起動 VESA 1920x1080の高解像度でGUI起動可
シャットダウン OpenHaltRestart.kextが必要
リブート
スリープ スリープ中はMac miniの様にPowerLEDが点滅
スリープからの復帰 USBマウスのクリックで復帰
USB on Wake
CPU認識 Core 2 Quad 4C/4T動作
メモリ認識 SAMSUNG M471B5273BH1-CF8 SODIMM DDR3 PC3-8500 CL7 4GB x 2
SystemMemory: 1GB 0x3FFAE064、2GB 0x6FFAE064、4GB 0x9FFAE064、8GB 0xCFFAE064
ビデオカード(OpenGL/QE/CI) NVIDIA ION (device-id:0x10de0874) 認識
オーディオ(入出力) Realtek ALC662 (codec-id:0x10EC0662, layout-id:0x00000296) 認識
ネットワーク Realtek RTL8168D/8111D (device-id:0x10ec08168) 認識 *hardware version ID (28000000)
ディスクコントローラ MCP79AHCI (device-id:0x10de0ab9) 認識
ディスクアイコン表示 デフォルトでオレンジアイコン表示無し
パワーマネージメント EIST機能有効
USBデバイス動作 OHCI, EHCI(USBLegacyOff - Experimental [Patch])(posted Signal64)
 (追記:2010/02/11)
 MCP7A(ION)におけるDSDT修正のポイントは以下で議論されており情報が豊富である。
 ・Full solution for Zotac IONITX Atom 330 for 10.6.x SL(posted eugene k2)
 ・Asus P5N7A-VM(posted Signal64)
 ・8111 working by using dsdt. No kext needed

 VGAは9300Mということだったが、OpenGLのレンダラはION認識だったのでIONでインジェクトさせた。
 なお、FANの動作音は聞き取れないほど静かでCPU温度も30度前半で安定している。



最終更新:2010年06月05日 03:19