■起動オプションの入力
DVDやHDDから起動する際に、オプションが指定できます。
com.apple.Boot.plistを編集することで、入力を省略することも可能です。
起動オプションとcom.apple.Boot.plistの記述では、★が優先されます。
・Darwin bootloader起動時にF8を押下して、以下のコマンドを入力する。
kernel
カーネルの指定を指定します。指定した名前のカーネルで起動します。
例) mach_kernel.toh
-v
テキストモードで起動します。
-f
キャッシュを再構築して起動します。
※ ここでのキャッシュとはカーネルエクステンションのことです。
-s
シングルユーザーモードで起動します。
-x
セーフモードで起動します。
"Graphics Mode"="横ドット数x縦ドット数x色ビット"
グラフィックスモードを指定。
例) "Graphics Mode"="1280x1024x32"
※ x はエックスの小文字
※ 解像度SXGA(1280 x 1024)32ビットカラーで表示。
※ VESAでは、UXGA(1600 x 1200)までしか表示できません。
"Quiet Boot"="Yes"
rd=BSD形式でのパーテイション名
ブートさせるパーテイション名を指定します。BSD形式で指定されたパーティションで起動します。
例) rd=disk0s1
※ 1台目のHDDにある最初のパーティションから起動します。
※ パーテイションではなくてスライスだろ?というツッコミは無しの方向で・・・。
cpus=コア数
CPUのコアの数を指定します。
例) cpus=1
platform
ACPIに対応の有無を指定します。
例) platform=ACPI
例) platform=X86PC
-legacy
32bitモードで起動します。
idehalt=0
なんだっけかな?
■com.apple.Boot.plistを編集する。
com.apple.Boot.plistを編集することで、起動オプションの入力を省略することができます。
起動オプションとcom.apple.Boot.plistの記述では、★が優先されます。
com.apple.Boot.plistは/Library/Preferences/SystemConfiguration/にあります。
カーネルの指定
例) カーネルをmach_kernelにしたい場合。
<key>Kernel</key>
<string>mach_kernel</string>
ACPIの指定
<key>Kernel Flags</key>
<string>platform=X86PC</string>
または
<string>platform=ACPI</string>
グラフィックスモードを指定したい時
例) 解像度SXGA(1280 x 1024)32ビットカラーで表示したい場合
※ x はエックスの小文字。
※ VESAでは、UXGA(1600 x 1200)までしか表示できません。
<key>Graphics Mode</key>
<string>1280x1024x32</string>
CPUを1コアにしたい時
<key>Kernel Flags</key>
<string>cpus=1</string>
自動起動までの時間を指定したい時
例) 10秒後に自動的に起動したい場合
※ 0にするとEnterを押すまでブートオプション入力の画面のまま。
<key>Timeout</key>
<string>10</string>
ブートオプション(-v -f -s -x)を指定したい場時
例) テキストモードで起動したい場合
<key>Kernel Flags</key>
<string>-v</string>
■ドライバ流用/Info.plistの編集
ドライバが提供されていないハードウェアでもInfo.plistを編集する事で動作可能になる場合があります。
・Marvell Yukon 88E8055
Marvell Yukon 88E8055、88E8056は
Marvell Yukon 88E8053のドライバが流用できます。
AppleYukon.kext/Info.plistの編集
AppleYukon.kextは/System/Library/Extensions/IONetworkingFamily.kext/Contents/PlugIns/AppleYukon.kextにあります。
ディレクトリの変更
cd /System/Library/Extensions
ファイルの編集
sudo nano IONetworkingFamily.kext/Contents/PlugIns/AppleYukon.kext/Info.plist
値の変更
変更前:<key>Yukon-88E8053</key>
変更後:<key>Yukon-88E8055</key> ("53"を"55"に<Yukon 88E8055)
変更後:<key>Yukon-88E8056</key> ("53"を"56"に<Yukon 88E8056)
:
変更前:<string>Yukon Gigabit Adapter 88E8053</string>
変更後:<string>Yukon Gigabit Adapter 88E8055</string> ("53"を"55"に<Yukon 88E8055)
変更後:<string>Yukon Gigabit Adapter 88E8056</string> ("53"を"56"に<Yukon 88E8056)
:
変更前:<string>0x436211AB</string>
変更後:<string>0x436311AB</string> ("62"を"63"に<Yukon 88E8055)
変更後:<string>0x436411AB</string> ("62"を"64"に<Yukon 88E8056)
保存
パーミッションの設定
sudo chown -R root:wheel IONetworkingFamily.kext
※ または、ディスクユーティリティーでアクセス権の修復
ディレクトリの変更
cd /System/Library
キャッシュの削除
sudo rm -r /System/Library/Extensions.mkext
sudo rm -r /System/Library/Extensions.kextcache
再起動
■AMD製CPUについて
CPUがAMD製の場合、アップデートファイルをインストールするために、いくつかのファイルにパッチをあてる必要があります。
パッチをあてるにはMarvin's AMD Utilityを使用します。
Marvin's AMD Utility
Marvin's AMD Utilityは、Mac OS Xインストーラの暗号化されたバイナリの場所を見つけたり、パッチをあてるためのユーティリティーです。
Marvin's AMD Utilityには4つのオプションが用意されています。
- ・Make Lists of Binaries
- 暗号化されたバイナリの場所を見つけて、cpuidデータファイルとリストを提供します。
- ・Create Patcher Package
- シングルユーザーモード(起動オプション-s)で使用するためのパッチパッケージを作成します。
- ・Patch all cpuids using a cpuid data file
- 指定したcpuidデータファイルを使用してパッチをあてます。
- ・Patch all binaries
- 指定したファイルに直接パッチをあてます。
【編集後の一言】
- 変更箇所の文字色をつけてみたのですが、スペースがあるように見えますね。対応策があれば、編集をお願いします<■ドライバ流用/Info.plistの編集
- 疲れたので、今日はもう寝ます。後はよろしく
最終更新:2007年12月07日 09:15