氏名:ウィリー・ブルメスター(通称ウィル)
スタンド:
『ストラトヴァリウス』→
『ユニオン・ジャック・ザ・ソウル』
年齢:18才
容姿:ドイツ人。髪の色はネイビー。人より地で長いまつげが自慢。
頭に赤いバンダナを巻き、黒いシャツの上に鍵の意匠が施されたベストを着ている。
下はややボロボロのジーンズに、アクセとしてチェーンを付けている。
性格:論理的な思考を重視し、無駄や無意味なことを嫌う。更にそれよりも嫌いなのが、『ケンカ』だ。
誰が強いだの、何人相手に立ち回っただの、そういう類の話を聞くたび吐き気がするほどだ。
そんな肉体的優劣による血生臭い争いを、非常に『下等』なものだとウィルは見下している。
『崇高』な戦いは、人間を人間たらしめる『知能』によるものだと考えており、幼い頃よりパズルや謎解きを好んでいた。
現在の仕事である鍵屋も、鍵を解かせまいとする知能の塊『錠』と、それを解き崩さんとする『ピッキング』。
その知能と知能のやり取りに加え、失敗すればブタ箱行きというスリルもあって、生きがいとしていた。
よって他人と接する時も常に損得勘定で動き、リスクとリターンを考える。
故に父親の非効率的なやり方に反感を覚え、家族を養うためと自分のやり方の正しさを証明するため家を出る。
ただ長男という立場からか責任感が強く、『身内』に対しては割りと甘い。
一度『仲間』と認めた存在が危険にさらされた場合、嫌いな『ケンカ』も止むを得ない。
本人は自覚していないが、かなり口が悪い。
口癖は、「クレイジー」「閉まらねぇ」「開いてやがる」(全て侮蔑の意)など。
生い立ち:ウィルこと、ウィリーはブルメスター家の長男だ。
父は昔気質の職人、母は貞淑で大人しい妻。母方の祖父と、父方の祖母。2つ下の妹から、10才下の弟まで、ブルメスター家は実に人数が多い。
ウィリーは長男としての責任を果たすため、このオウガーストリートに出稼ぎにやって来た。
危ない場所だが、稼ぎも相応。
それに、自らの技術を生かすには丁度良かった。
『解錠』――自分は、これが神懸かり的に得意だ。
無理やり力でこじ開けるワケでもなく、丁寧に、優しく、迅速に解錠する。
そんなウィルの作る錠前には、オウガーストリートでも需要が高い。
そして、裏の仕事。
これも、需要がある。
悪いことをやっている、という自覚はあるが、それにも勝るものがある。
難しい錠前を如何にしてあけるか。そして、困難を突破した時の快感。
その好奇心がウィルの原動力となっていた。
思えば初めての解錠は、父の金庫に妹がおもちゃを閉じ込めてしまった、8の夏からだ。
その時、ロックを『壊さずに中身を取り出す面白さ』に目覚めたのだ。
最終更新:2009年07月16日 21:13