アットウィキロゴ

『Files』

+ オウガーストリート都市伝説 No.3「怪人M」
「――――紅、白、青……どれが好き?」

夜道を歩く人間に近寄って、そう問いかける赤いマントの男。
顔は何故か見えず、マントの下には鎌、ロープ、ノコが隠されている。
質問の段階ならば逃げ切る事も可能だが、答えてしまうとそれは出来なくなる。
紅と答えると鎌で以って真っ二つや、首を跳ねられ血を噴出して『真っ赤になって死に』。
白と答えるとロープで首を絞められ、血の通わない頭部が『青みかかった白いメロンの様になって窒息死』。
青と答えると拷問によって嬲られ『絶望し顔が青ざめた末』に殺されるのだが、
この拷問は肉体的なものに留まらず、精神的なものも含まれる。が、面倒なので基本的に四肢断裂などの手法をとる。

質問に『回答』すれば、『魂の許可』を得てしまうため、無敵となる。
どんな力でもこの赤マントを上回る事はできず、如何なる防御を以っても防ぐ事も不可能。
完全にダメージを与える事も出来なくなり、どこまで逃げても決して赤マントからは逃げ切れない。
本来的ならあらゆるものを上回るスピードを持っているが、恐怖という感情を味わう為に、目視できない速度を出す事はない。

赤マントは、いくら攻撃をしても殺す事は不可能の無敵の存在である。
打破する方法は一つ。

行為を不可能にすることである。
例えば問い掛けの段階で赤マントの喉や耳を破壊し、「問い掛け」・「答え」の認識を出来なくさせる。
また、(可能ならば)自分自身の血液をすべて無くす、あらかじめ首を両断するなど――兎に角『殺害』など行動を不可能にすればよい。
武器の破壊というのも有効である。
ただし『拷問死』だけはその限りでないので注意が必要。
『拷問』は一度二度の失敗では、終わらない。

しかし、打破したところで完全に消滅はせず、今日もどこかで人を襲っている――――。


+ オウガーストリート都市伝説 No.8「スキマババア」
「ねえ、私綺麗だと思う?」

スキマに潜む妖怪。
この系統は、古くはスキマ女、近くはベッドの下の男など。

謎を調べよう――つまり好奇心を『満たそう』とする心。
そそられる美しい女との遭遇――その女とセックスを『求める』心。
日常が退屈でやる気が出ない――つまり非日常を『望む』心など、心のスキマに入り込むタイプ。


そして、彼女との遭遇。
しかし後姿だけ、追いつこうと思っても追いつけない為、心のスキマ――欲求や渇望は大きくなってゆく。
それが肥大しきったときに、彼女は対象を『喰う』。

心のスキマに根ざし、常に背後に立つ。
目の前に見える後姿は、背後に立つ彼女の後姿の投影。
距離が近づいてくることは自分自身の核心的領域まで心のスキマが侵食してくることを意味している。

対処法は心のスキマを埋めること。
例えば自分自身で何か命題を作りそれを解決する、『スキマババア』からの興味を失う、
余計なことを考えられないほど抜き差しならない状況に追い詰められるなど、兎に角、一時的にしろ埋めてしまえばどんなことでも良い。
スキマに潜む彼女はスキマのない場所には居られないのである。

また、その性質ゆえにスタンドを知覚でき、取り付かれた人間と彼女の間にはダメージの共有が現れる。


+ オウガーストリート都市伝説 No.21「怪人M(真)」
「ありがとう! わ……私、『今貴方の後にいるわ』ッ!」

夜道に落ちている携帯電話。そこにメリーと名乗る少女からの着信が来る。
助ける事を選択しなければじわじわと怨嗟の声の電話に追い詰められ、助ける事を選択すればメリーと共に赤マントと戦うことになる。
メリーは背丈ほどもある鋏を持った男性の腰ほどの人形である。
アリスのような白黒のニーソックスを身につけた金髪蒼目の少女。
メリーは言う。
「青色」――即ち『拷問死』を選択してしまったと。

メリーと共に赤マントに立ち向かう事を選択した人間の、まず大半は赤マントに殺された。
よしんば赤マントを打破したとしても、メリーの事を助ける事は出来ない。
なぜなら、拷問死は他の死因とは異なり、外的な要因では決して打破できない為だ。
重要なのは――――絶望にまみれた死ではなく、死の際にも『希望』が消えない事である。
時には、メリーを自身の手で殺害してしまう事もあった。

メリーは、赤マントのような不審者に鋏で殺された少女の幽霊。
誰も助けてくれず、一人で死んだ孤独な霊。彼女は、死に強い忌諱感を持っている。
大切なのは、彼女の心の支えとなる事、立ち向かう事を教える事、そして――彼女を決して見捨てない事なのだ。

赤マントはメリーが生み出した枷。それゆえの無敵であり、執拗にメリーを付けねらう敵。
メリーの思いが開放される事で、赤マントも完全に消える。


そうして、幾千と繰り返した鬼ごっこの果てに――――少女は安らかな眠りにつく。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年05月04日 05:24
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。