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『シルバー・ライト』

希望品:『月に恋をした狂人が、月を射落とすために創った弓』
モチーフ:『月』と『不死』

正に恋は盲目という話だが、君はその話の本質が見えていないな。
いいかい、月というのは天球に空いた大きな穴なんだよ。
その穴には蓋が在ってね。天球の外の人間が蓋を開けているのが月の満ち欠けと呼ばれているんだ。

何故、そんなにゆっくりと蓋を開けるのかだって?
やれやれ、此方と彼方では時間の流れが違うんだよ。
時間は天球の回転によって動かされているから流れるんだ。天球の外なら、当然此方とは流れが変わる。
飲み物を入れた湯飲みを動かしてごらん。
外の動きに比べて、中はゆっくりと動くだろう。これがその答えだ。

……何、逆ではないかって。
違うよ。中が酷くゆっくりと動くから、蓋が開いたときの光がゆっくりと届くんだ。
ほら、中心に向かうほど流れが緩やかになるだろう? それが答えだ。
光がどんなに速くたって、時間の流れを超える事は出来ない。
言わば、このお茶に浮いた茶柱みたいなものだからね。

で、さて、その男はどうしたのかというと、だ。
月そのものではなく、その後にいる女性に恋文を届けようとしたんだ。
月は穴だから、上手くいけば通り抜けてその後の女性に恋文が届くと思ったんだろうね。
だけど彼は忘れていたんだ。今、見えてる月は実際の月の昔の光だって事にね。
それに、矢が飛んで月まで進むまでの時間を考える事を忘れてはならない。
彼は蓋が開いてる満月の時ではなく、蓋の閉じている新月の、それも昼間に射るべきだったんだ。
それが判らないという事は、やはり恋は盲目なんだという話なのさ。


時計の針のような矢と、弓のスタンドだ。
この矢で射った物体を『満ち欠けさせる事』がその能力だ。
満ち欠けは月のように段階を踏んで行われる。いきなり『新月』だ『満月』だと言うのは不可能だと思って欲しい。
大体、1秒で通常の1日分欠けるようだが、これをもっとゆっくりにする事もできるらしいね。
気に入ったある状態で止める事だって出来る。矢を引き抜けばいいのさ。
解除では能力自体が解除されてしまうので、その点は注意して欲しい。

既にある程度欠けている物体を完全な状態に満ちさせる事も、逆に完全なものを欠けさせる事も可能だ。
『新月』の状態にすれば、物体はこの世から消滅し、矢だけが浮いている事になるね。

『シルバー・ライト』 Silver Light
破壊力:B    スピード:B           射程距離:B(∞)
持続力:B(∞) 精密動作性:本体次第(C) 成長性:A

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最終更新:2011年12月17日 06:48
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