希望品:山を甘く見てやって来た観光客の首を逆に『紅葉狩り』続け、鮮やかな血の色に染まった『紅葉』
モチーフ:紅葉
なるほど。戸隠山の鬼の事か。
女性の恐ろしさを例えた話だといわれるが、僕はそれだけではないと思うね。
あれは、正しく山の怖さと人の領分についての話なんだ。
鬼女はそれまで慎ましやかに暮らしていたのに大よそ十六歳ほどから鬼としての本性を現し始める。
それに前後して名を、それまでの呉葉から紅葉に改めるんだ。
呉は「相手に与える」という意味だ。葉は「何かから生じるもの、生まれるもの」を表す。
つまり、呉葉は「生じるものを与える」という意味だね。
今度は「紅葉」だが、これの意味するところは何か。
もちろん紅葉そのものだが、この場合は「くれ」――つまり時間の経過を表すと考えられる。
時間が経つから青い葉が紅葉に変わる。だから「くれは」と言って、それに後から体を現すために字を当てたんだ。
ではこれらがどういう事かといえば、最初に言ったように山の恐ろしさを表すだ。
丁度「紅葉」の時期、山では様々なものが生じて、はいればそれを手に入れることが出来る。山から「与えられる」んだね。
でも調子に乗って取る事に熱中していると大変な事になる。
そう、「紅葉」の時期は日暮れも早いんだ。十六時ぐらいにはもう夕日によって更に山が「紅」に染まるんじゃないかな。
当然だがもうそんな時間から下山を始めても遅い。下りる頃には完全な闇だ。
そして忘れてはならないのは山の恵みを受けるのは人間だけじゃない。
「紅葉」の時期は秋、つまり冬の前だね。
となると、冬眠に備えて盛んに食べ物を集めようと活動する動物が沢山居る。
その中でも特に危ないのは熊だ。人間なんて容易く食べてしまう。前にも誰かに言ったが「鬼」は「人を食べる」ものの事だ。
だから鬼女と言うのは熊のメスの事を表すんじゃないかな。
それに加えて、熊はしばしば山の神とされ、また山の神が女性に例えられもする。
神も鬼も、どちらも人間より優れた存在である事は確実だ。
神は祟りと恵みを齎す、鬼も同じだ。桃太郎の話を聞いた事があれば分かるだろう?
こと、人間の手の届かない範囲は彼らの領分なんだ。
つまりそんな神の居るべき場所には長居せず、謙虚にお互いの領分を守っていこうという話なんだよ。解ったかい?
赤系統のグラデーションがされた掌の模様を体中に持つ人型
スタンド
衝撃を『葉』に変える能力。
平手で殴打した箇所に手の平と同じ形の『葉』が発現する。
この『葉』は衝撃を与えられる事でより緑色に変化して行くのだが、本来の植物の『葉』と同様、緑色であるほどパワーがある。
その溜め込んだ力を解放する事で『葉』は完全な『枯葉』に変化し、剥がれ落ちる。
緩やかに解放していけば『葉』の持つエネルギーは物体に緩やかに広がり、
物体そのものを力の向きへ運動させる力となって解放されるが、この際鮮やかな『紅葉』を目にする事が出来る。
スタンドは任意でこの『葉』を引き剥がし、物体に貼り付ける事が可能である。
『クリムゾンヴィジョン・インダ・グレイド』 A Crimson Vision In The Glade
破壊力:A スピード:A 射程距離:E(B)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:E
最終更新:2011年12月17日 07:01