極東

財政悪化と食糧危機、度重なる自然災害の弊害によって疲弊し、アメリカに縋るかどうかの主義の違いから分断。
嘗て日本と呼ばれた国は実質中越、東北、北海道のみとなってしまい、西日本、中部、関東圏はアメリカに属することになっており、便宜上[極東]と呼ばれる。
分断後の日本は財政、情報共に世界的に独立した国になってしまった。

不気味な程に沈静を守り、アメリカ領となってしまった極東からも情況が全く掴めていない。
偵察に向かい撃墜された偵察機は数知れず、その誰もが領域に近づくと通信を絶ち、帰ってくることは無かった。
ただ唯一残された記録からは「零戦」というワードが残っているのみである。