こなた×かがみSS保管庫内検索 / 「愛は藍より出でて愛より青し」で検索した結果

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  • 作者別保管庫(6スレ目)
    ...6-200氏 愛は藍より出でて愛より青し 6-377氏 神無月はもう過ぎた 6-445氏 据え膳食わぬはオトメの恥 6-626氏 ポッキー折り損のくちびるもうけ 6-600氏  前編「ファースト・ブライダル」 中編「いつか見た夢」 後編「幸せはいつも傍に」※移動 6-727氏 けっ☆とう 6-774氏 夢の中で 6-907氏(14-586氏) スレの夢の終わりに…(6スレの埋めネタ) 小なたまとめ その1
  • 愛は藍より出でて愛より青し
    「おかえり、かがみ♪」  玄関を開けた瞬間に私を迎えてくれる、笑顔と夕食の匂い。 「もしかして、まだ食べてないの?」 「うん、溜まってたDVD消化するのが忙しかったし……それに二人の方がおいしいじゃん」 「ったく、素直じゃないわね」  思わず顔をほころばせる私に、いやいや御本家様ほどでは、なんて反撃してくるこなた。  けど、口元はからかいモードでも、そんなに真っ赤になってたら、説得力ないぞ。 「ところで、ケーキ買ってきたんだけど、夜食に食べる?」 「おぉ~サンキュー!でもなんで?」 「だってほら、今日って例の『なんとか』ってアニメが始まるんでしょ?」  そう言いながら、いつの間にかすっかりコイツに毒されている自分に気付く。  初めは高濃度汚染区域みたいに感じていた世界なのに、そういう『情報』を自分から調べる  ようになったのは、いつからだろう。 ...
  • こなかがスレSS保管庫・あらすじ一覧(6~10スレ目)
    ...欲求の差を。 愛は藍より出でて愛より青し  6-200氏 6スレ目  二人は就職して、マンションで同棲している生活の一場面。仕事から帰ったかがみは、不安を抱えているこなたに優しい言葉を掛けて、彼女を元気付けさせてあげる。 神無月はもう過ぎた  6-377氏 6スレ目  台詞のみのSS。とあるロボットアニメ(神●月の巫女)を一緒に見るこなたとかがみ。そのアニメのキャラクターや百合設定にツッコミ合う二人。 据え膳食わぬはオトメの恥  6-445氏 6スレ目  つかさが柊家に帰ってきた時、かがみの部屋から、こなたとかがみの普段とは違う甘く切なげな声が聞こえてきた。室内では、二人の優しく甘いやりとりが交わされていた。 前編「ファースト・ブライダル」  6-600氏 6スレ目  突然、こなたにネトゲのスタートキットをもらったかがみ。家でこなたと電話で話をしながら...
  • 3巻47p『広く狭い』より
    (柊家お茶の間) 「そういえばこの前、ご飯食べてる時お父さんがさ。」 シャーペンを止めてこなたが話し出す。 今年の夏の日常的な勉強風景だ。 夏の初め、『今年の夏は宿題を最初から少しずつやる!』 と珍しく電話で意気込んだこなたの決意は、 『というワケで明日、かがみん家(ち)行くんでよろしくー』 と言って手土産持参でやってきた初日から、 何度か場所をわたしの家、こなたの家、みゆきの家と変えつつ奇跡的に継続している。 最初はわたしの解答を写すだけだったこなたも、 こなたの家やみゆきの家でゆたかちゃんやみなみちゃんと一緒に勉強しているうちに、 少しずつ自力で進めるようになった。 今日も朝から蝉の声と扇風機の音をBGMにわたしの家で勉強している。 ちなみにお父さんたちは朝から出掛けていて、...
  • 誰より好きなのに
    こんなに好きなのに (2)
  • お泊り編「彼方より見守って」
    「……」 「……」 気まずさ、いや気恥ずかしさから来る沈黙。 今、私とこなたはみゆきの家の一室にいる。 「どうぞ、ごゆっくり♪」 みゆきはそれだけ言い残して、先程部屋を後にした。 残されたのは、私とこなた。 そして、高級そうな布団1つに枕2つ。 ……無論、このことの意味が分からぬほど、 私もこなたも鈍感ではない。 みゆき、謀ったな……。 「……あ「あのさ!」」 いつぞやのように、声がハモる。 もしかしたら、私とこなたって心の中で通じ合ってる……? ……って、何考えてるんだ私。 落ち着け。 「ね、寝るまで少し話しよっか!」 「そ、そうね!」 こなたの提案に、間髪いれず同意する。 言おうとしていたことが同じなのも、ここだけの秘密。 双子のつかさよりシンクロしてるわね、私達…… それから、私達は色...
  • 9話 stand by
    猫が虎になり、犬が狼になる。そんな例え話があるけれど、現実はそう上手くいかない。 何故って?それはやる気の問題でも能力の問題でもない。 「ここがbベクトルとcベクトルで表せるって所までは分かるわね?」 「んー・・・」 「てゆうか、あんた私の話聞いていた?」 「いやー、この時間帯になると深夜アニメが気になる頃でね・・・」 「ちょっと待て!こなたから勉強教えてって言ってきたんだろ!?」 「そうなんだけど、やっぱり気になるものは気になるんだよね。」 習慣って怖い。せっかくかがみが勉強を教えてくれているのにアニメが気になる私。 高校三年生。進路。大学受験。勉強の毎日。けれど私の日常は変わらない。 「全くあんたってヤツは・・・」 「だいたい好きな人と一緒に勉強するというシチュで集中できる人なんていないと思わない?」 「なっ!何言ってんのよ!?」 「おー、照...
  • 何気ない日々:膝を抱え込むように悩むよりも相談する決意を(かがみ編)
     この気持ちを胸に抱えてからどれ程の時間が流れたっけ・・・なんて言うほど時間は動いてはいない。  気持ちの強さはかがみが私のお見舞いに来て、想いに気がついてしまった時からどんどん膨れ上がっていくように強くなってしまっていた。昨日が金曜日で本当に助かったヨ。今日が土曜日で学校は休みだからサ。今、かがみと顔を合わせたら何時も通りでいられるか不安だったから本当に助かったヨ。 「やっぱり、こういうのはお父さんにそれとなく相談するべきなんだろうか」 ネトゲを付けて、今日は黒井先生とのペア狩りも断って、ソロ狩りをしながら、考えるのは、かがみへの想い。  いや、流石にゆーちゃんに相談するわけには行かないよね。ある意味、お父さんと同じくらい理解してくれそうだけどサ  かがみが風邪で休んで、学校に来なかった次の日なのに、とても長い長い間この想いを抱えていたような錯覚に陥りそうになる。  恋は盲目...
  • ○なたぎあ・そりっど ~即売会に潜入してみました~
    『こちらカナーク、ライフゼロプラザ坂橋に潜入です』  2月終わりの某日、私は坂橋駅からほど近い建物の傍に佇んでいました。  この日は星の位置が良かったので、久しぶりにこちらに顔を出してみたのです。  そのお目当ては…… 『ええっと、気配からするとこの辺のはずなんですが……あ、目標補足』  イベント会場を目指して、そう君みたいな人たちが作る長い列――その中に混ざったその子の  所に、私はうっかり発見されないよう(もともと人の目には見えないと思うのですが)、  気配を殺して接近を試みました。       ○なたぎあ・そりっど ~即売会に潜入してみました~  ブラウンのコートに薄桃色のマフラー。さらさらの髪を黒いリボンで左右に束ねたターゲット。  ちょっと不器用だけど、誰よりもこなたのことを想ってくれる、恋人のかがみちゃんです。  こう...
  • ダイエットよりも大切なこと
    最近、ついついお菓子を学校で食べてしまう。最初はたまたま、鞄にお菓子が紛れ込んでいて、昼ごはんを食べた後でもったいないからおやつとして食べただけだったんだけど、困ったことにこれが癖になり、お菓子がないと午後の授業が口さびしくなってしまったのだった。 「お、今日も食べてるねー」 とこなたが笑う。 「どういう意味よ!」 とかがみが怒った顔を見せると、こなたはにやにやと笑って言うのだった。 「いやぁ、最近かがみにしがみ付いた時の感触がそこはかとなくフニフニでね?」 くふふっと言わんばかりにこなたがニマニマとした表情を作って言いやがった。騙されてたまるものか、昨日体重計にのった時はいつもと同じくらいだったし……。それに、家での間食は減らしてるから大丈夫なはず……。 「そういえば、お姉ちゃんって最近かわったよねぇ」 つかさの言葉に体がビクリと反応する。もしかして、家の体重計壊...
  • 柊姉妹の誕生日・こなかが、ところにより、つかゆき
    3年B組、朝の教室にて。 「やふ~、かがみん、つかさ誕生日めでと~」 「おめでとうございます。かがみさん、つかささん」 今日は柊姉妹の誕生日。こなたとみゆきが二人を祝福する。 「あ、ありがと。面と向かって言われるとちょっと照れるわね…」 「ありがと!こなちゃん、ゆきちゃん!」 「では…私からお二人に、どうぞ」 みゆきが姉妹にそれぞれプレゼントを渡す。 「わあ~プレゼント嬉しい~!ありがと、ゆきちゃん!」 「おそろいのネックレスね、ありがと!みゆき」 「うふふ、どういたしまして」 みゆきはにっこり笑う。 「ではでは、私からもプレゼントを授けよう!はーい!じゃあまず、つかさにプレゼント~!」 「わ~い!こなちゃんありがと~!何かな…♪わあ、ブレスレットだ~!綺麗~!」 「うんうん、喜んでもらえて嬉しいヨ」 「へえ、あんたにしては、随分まとも...
  • 自重できない狂想曲・作者自重しろ
    …この前は大変だった。 こなたが毎時間、私が恋しくて会いに来たり、調理実習に毎回乱入してきたり、後輩が一人死んだり、全校集会がものすごいことになった。 しかし、この時の一件で、私はこなたの気持ちを完全に受け入れた。 …べ、別に、私はこなたのことが…     こなたのことが…       …大好きなんだけどね…(モジモジ) 最近、ますますこなたは私にくっついてくるので、恥ずかしい。 …べ、別に…それが、嫌っていうわけじゃないんだからぁ…(注:ノロケ) 朝、私とつかさが駅でこなたを待っている。 すると、こなたがものっすごい勢いで走ってきて、跳んだ。 「かk~~~~~~~~が~~~~~~~~~みぃぃx~~~~~~~っっっっっt!!!!!!11」 ちょっと、ひらがな以外混じってるわよこなた。 私も全速力でこなたの方に向かって、走り、そして、私は、...
  • 何気ない日々:膝を抱え込むように悩むよりも相談する決意を(こなた編)
    何気ない日々:膝を抱え込むように悩むよりも相談する決意を(こなた編)  みゆきは優しげな微笑を浮かべて、私の想いを聞いてくれた。  私の悩みを、私が好きな子が女の子だということを聞いて、それでも親友でいてくれると、そして私の味方でいてくれると言ってくれた。  ただそれだけのことかもしれない。でも、それは私にとってはとても嬉しくて、 ―なんと、心強いのだろう ―なんと、温かいのだろう  けれど、この気持ちを想い人に伝えることで壊れるのが私達四人の関係だということを隠していることは、とても酷い事なのではないだろうか。だけど、まだ言えない。相手が誰なのか、もしかしなくても・・・みゆきは気が付いているのかも知れない。  それでも、まだ私の口から言う勇気が無くて、それが申し訳なくて謝ってしまう。 「みゆき、もしも私のこの気持ちを相手に伝えた所為で嫌な目にあったりしたら、本当に・...
  • 1巻86p『秘密の小箱』より
    (柊家お茶の間) 「へぇ、けっこうたくさん登録してあるんだネ。」 「あ!コラ勝手に見るなーっ。」 わたしはこなたの手から携帯を奪いとった。 その様子があまりにも必死だったせいか、 こなたはにんまりと笑うと、謝るどころかこんな事を言い出した。 「何?見られたらまずいメールでもあるの? 番号登録とか。」 「べ、べつになんとなくよ。」 まったく……もう。 机においておいたものをつい手にとった、 と言ったところだろうけど、 わたしの頭にまず浮かんだのは怒りではなく焦りだった。 画面は電話帳。 ほっと息をつく。 「男だ。 絶 対 男だー。」 ひひひ…と口を隠して笑うこなたに、ようやく怒りが沸いてくる。 「違うっつ-のにっ!! 変な想像するなっ!!」 ...
  • 4巻20p『好きな数字』より
    「柊ぃ~好きな数字を6つあげてみて~」 「唐突だな、どうしたの?」  珍しく日下部が休み時間にシャーペンを握っている。こなたもだけどこいつが授業中以外に ペンを持っているなんて珍しい。……授業中もか。  つくづく似てるなぁ…あいつと。ま、まあ勉強に対してはだけど。 「いや~ロト買ってみたいからさ」 「なるほどね」  納得した。  さっきからニヤニヤと何を思案しているのかと思ったら、ロトくじのことを考えていたようだ。 「みさちゃん、ちゃんと説明しないと柊ちゃん分からないよ」 「あーい。と言うわけで1から43の中で6つ頼むよ」 「適当な説明だな…まあ1から43で好きな数字を6つ選べばいいのね?」  好きな数字か…05と07かな?で05、28…って、いやいやいやいや! 「どんだけー?」と脳内につかさの声が流れる。 「どしたの?柊ぃ?」  ぶん...
  • 父の肖像
    こなたとかがみが、まだ高校に通っていたころの、ある休日のこと。 その日、かがみが、こなたの家に遊びに来ています。 しかし、かけがえのない時間は駆け足で過ぎて、つるべ落としの夕暮れは、 いつもより早く、帰りの時刻を告げます。 気がつくと、あたりはすっかり暗闇に包まれていました。 「こなた、キミは何故、実の父親を、そんな目で見るんだい?」 「お父さん、アナタは実の娘の口から、その訳を聞きたいワケ?」 「言いたいことはよ~く分かる。だがな、」 「ごめんねかがみ、今日は夕食当番だから、かがみを守ってあげられないのだヨ」 「お~い」 「なにかあっても、絶対泣き寝入りは駄目だかんネ」 「ひどい云われ様だな」 「(ホント仲いいな、この二人・・・)」 そうじろうが、お姫様を家に送るために選んだカボチャの馬車は、 後ろに描かれた「PANDA」の名に似合...
  • 喪失したもの
     パンッ!  乾いた音が教室内に鳴り響いた。  後に残ったのは、左手のじんじんとした痛みと、驚きの感情。  そして、やり場の無い怒り――。 「…あんたとはもう絶交よ…」  理性を見失い、その思いの丈を捲くし立てた後、そんな一方的な言葉を告げて、私はその場から逃げ出した。  親友だった少女の前から――。     「ふとしたことで~喪失したもの~」  教室から一度も足を止める事無く、停車中のバスに駆け込んだ私は、怪訝そうな視線を向けるまばらな乗客を無視しながら、周囲に誰も居ない最後列の座席に座り込んだ。  キリキリと沁みるような肺の痛みを堪えながら、私は必死に息を整える。  ……何やってんだろう…私…。  深呼吸をして、徐々に冷静さを取り戻して来た私の思考に、そんな言葉が浮かんでくる。  いくら、相手が悪かったとは言え、私は...
  • でぃあふれんず
     環境破壊、地球温暖化を招いたが故、と言うような天気が続いている。  なかなか冬の寒さが抜けきらないなと思ったら、四月になったら急激に気温が上がったり。  そうかと思えば、どんより曇り空にまたコートやらセーターやら引っ張り出してきて。  もう夏が見え始めたころだというのに、どうも気温は右肩上がりに上昇する気はないらしい。  目を覚ますとまずカーテンを開ける。空模様のチェック。  このところ早くも梅雨入りか、なんて思ったくらいに天候が思わしくなかった。  やや天気は持ち直し。少々恨めしい薄く張った雲も、朝日の眩しさには敵わない。  体感温度からして良好と呼ぶには気が早いか。  数日ぶりの晴れの日だし、寝ぼけ気分にも少しだけ高揚をもたらしていた。  誰しもが、昨日と似たような今日を繰り返し、生きているんだろうか。  毎朝の変わらない光景、うんざりするような人混みを見て...
  • ラストサマー・ホリデー(夏の終わり)
    (柊家・かがみの部屋) 「夏ももう終わりか…」 窓から吹き込む夕暮れの風に頬をなでられ、わたしは小さく呟いた。 (へっ?!) 自分の口から無意識のうちに出た言葉に驚いて、思わず周りを見回すが、 誰にも聞かれてはいなかったようだ。 こなたは相変わらずベッドで仰向けになりながらわたしの薦めたラノベを読んでいるし、 つかさはその横―ベッドの隅で子犬のように丸くなって寝ている。 ほっと胸を撫で下ろして再びベッドに寄りかかり、勉強机の方の窓を見ると既に日は落ちていた。 開け放たれた窓から見える空には藍色の帳が下りており、徐々にその色を深めている。 青から藍、そして黒へ。 耳をすますと、それを喜ぶかのような虫の音が聞こえきた。 (そっか、やっぱり夏も終わりなんだ) そばにあったぼん太くん人形をなんとはなしに引き寄...
  • かがみとわたし
    「かがみとわたし」 ちゃんと告白したっていうわけじゃないんだけど、私とかがみは『恋人』だった。 それは先週、かがみと二人だけで教室で話していた時。ついかがみのことをからかい過ぎて怒らせてしまった。 その後、私はいくらかがみに話し掛けても、振り向いてくれなくて、しまいにはかがみが教室から出て行ってしまって。 私はあまりに悲しくて、胸が潰れそうになって泣いちゃったんだ。 いくら今「ごめんね」って言っても、かがみの耳には届かないのに。 だけど、かがみは教室に戻ってきてくれた。 泣いてる私を見て、「ごめんね」って言ってくれた。 悪いのは私なのに。泣かせてしまったことをここまで心配してくれるなんて。 私は、いても立ってもいられなくて、かがみに抱きついた。 わんわん泣きながら謝った。 なのに、かがみの方まで「...
  • God knows...(中編)こなたパート
    学校祭まであと三日か・・・ 緊張するなぁ・・・ 私は眠い目をこすりながらボーっとこんなことを考えている。 ギターの練習は順調に進みもうちょっとで完璧に弾けるようになる やはり、ほとんどの時間を費やしただけのことはあるようだ・・・ でも、チアダンスの練習も忘れた訳ではない、 普段全体の練習には出ていないがちゃんとギターの練習と両立させて家で練習をしている。 まぁこれもかがみへのサプライズってやつで♪ でも、最近全然かがみと話してないな・・・私もすぐに帰っちゃってるし・・・ 多分かがみも寂しがってるんだろうな・・・ ギターさえ完璧になれば私も全体練習のほうに参加できるのだが・・・ もうちょっとで弾けるといっても、まだ正直不安で結局今日も帰ることになりそうだ・・・ ふと、机の横に掛けてある開けっ放しのカバンに目を向ける。 中にはチョココロネが二...
  • God knows...(前編)
    修学旅行も終わり残す行事といえば学園祭だけであろう・・・ その学園祭が終わったら私たちは受験に向けて勉強漬けの日々を過ごさなければならない。 そして、今は学園祭開催まで一週間をきろうとしていた。 パティーが急に提案したチアダンスも未完成ではあるが形になってきておりまだ確信はないが間に合うはずだ。 「相変わらず柊の練習はハードだってヴァよ~休憩ほとんどなしでここまでやるんだもんなぁ~」 「お姉ちゃん~もうくたくただよ~;;」 「わたしももうくたくたデ~ス、チアダンスはやっぱ疲れるネ~」 「せ、先輩・・・筋肉痛で動けないっす・・・」 「柊ちゃん、みんな動けないみたいよ」 時計を見てみる、もう七時半か。 みんなとても疲れている様子だし時間的にもさすがにこれ以上続けるのは無理であろう。 「そっか、練習はじめたのはたしか四時からだったもんね。 ...
  • 乙女の決意は…
    「ふ~ん…こんなこと考えていたんだ…。」 私、柊かがみはあいつの日記を読んでいた。 「あ~~~~!かがみん、酷いよ!私の日記を勝手に見るなんて!」 おっと、思ったより早く戻ってきたか。 あいつが買い物に行ってる間に掃除をしていた時、偶然見つけたあいつの日記。悪いと思いながらも誘惑に耐えられず読んでしまった。 …あいつも同じ気持ちだったんだ…。 まだ怒り続けてる彼女をどうやって宥めようかってことを考えながら、あの頃のことを思い出していた。 ―乙女の決意は…― 何時からだろう。あいつと一緒にいるだけで、こんなに心臓がドキドキするのは。 私、柊かがみは恋をした。憧れなどの軽い気持ちじゃない。この恋が成就出来ないなら、これからの人生なんていらない。そう思える程の恋だ。 ああ…出来ることなら、今すぐ告白したい。どんなことをしても、私だけの人...
  • こなたが告白された。
    こなたに彼氏が出来た。それはかがみにとって衝撃的な出来事であった。 昼休みの昼食時、こなたは彼氏が出来たと告げた。 その報告をするこなたの嬉しそうな顔を見てかがみは、複雑な気持ちになる。 「でさー、いつも放課後にゲマズとか行こうってなってね」 こなたと同類の彼氏らしい。気もあうのだろう。かがみは、つかさの作ったウインナーをフォークで刺すと、口の中に放り込んだ。 あまり味がしない。というより味を感じない。 「そうか、こなたにも彼氏か」 平静を装うためにもなんとなくつぶやいてみた。だけど、その言葉はより一層かがみを悲しくさせただけであった。 (なんで私、こんなに悲しいんだろう) かがみは疑問に思った。こなたに先を行かれたから? 恋愛が羨ましいから?  友人としては普通、喜ぶべきところなのだろうが、やはり悲しみと憂鬱さが増していく。 「かがみも、頑張れば出来るって!」 そ...
  • ちょっとした姉妹離れ
    お姉ちゃんがいないと、勉強もスケジュール作りも、ちゃんとした寝起きもできない私だけど、 料理だけは教えてあげられるよ。 覚えなきゃいけない公式の意味や、英語の文法、お姉ちゃんが目指す弁護士が 具体的に何をする仕事なのか、みんなよくわからない私だけど、 ひとつだけ絶対にわかることがあるよ。 「……でね? 新作が出たからって連れまわされちゃってさ」 「新作? こなちゃんが好きなアニメとか?」 「そうそう、OVAで、初回限定のフィギュア付きだって喜んじゃってね」 「おー、ぶい、えー……」 最近のお姉ちゃんはなんだかとっても目が輝いてる。 輝いてるっていうか、何ていうのかな、キラキラしてるっていうか。 あ、同じ意味だったかな、そうだよね。 「そういえば、お姉ちゃん。  こなちゃんと二人になってる時間、増えたよね」 「えっ...
  • コーヒーブレイク/モカ
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『コーヒーブレイク/モカ』 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  真夜中だというのに、ひどくコーヒーが飲みたくなった。  私の部屋からキッチンに向かうためには階段を降りなければならない。築二十年にもなろうかという家の階段はかなりガタが来ていて、一歩踏み出すごとにぎしぎしと嫌な音を立てる。幸い向かいの部屋で眠っているはずのつかさが起きる可能性は限りなくゼロに近いけど、物音に敏感な母をはじめとする他の家族を起こしてしまう恐れがないわけじゃない。だから私は、不必要に騒がしくならないようにと、慎重に歩みを進めた。  キッチンは暗く、空気はうそ冷たくて、そのうえわずかに濁っていた。もちろん人の気配などあるはずもない。冷蔵庫のかすかな動...
  • 演劇:らき☆すたアラジン
     「演劇:らき☆すたアラジン」 ここは、神秘の都アグラバー。ここで私は、果物屋で盗っ人として捕まっていた実はアグラバー王国の姫で宮殿から 抜け出してきた私を助けてくれた大いなる夢と希望を抱いたアラジンことこなたと出会って一目で気に入られ心を通わせた。 のっけから、ばっさりんこな説明で申し訳ない。 「あっつ~~~い…」 こなたがダルそうな顔をしている。 さて、今回の演劇は、アラジンなのだが… ここはサウジアラビア。真の意味でのメッカ。 なんと、全面ロケ観光。アホか。 …あーいやいやすごいすごいもはや劇じゃねえ。 この劇のどこに資産源があるのだろ。誰か現地で石油でも堀り当てたかのかしら。 さて、アラジンことこなたは今、役人に捕まってしまい城の牢屋に閉じ込められてしまっていた。 「ふぅ~~む、...
  • 貴女と私の世界
    世界には、白と青しかなかったのだという。  世界には、白と青しかなかったのだという。  白い雲に砂浜、青い海に青い空だけが存在していた。そこには何も無くて、そこには何でもあった。  次第に世界は白と青以外の色で染まっていった。  世界と人の心は少し似ていると思う。人の数だけ色があって、人の数だけ交じり合っていく。  そして、人の数だけ守るべき暗黙のルールが生まれたという。  ルールを破った人は人の数だけ世界から外された。  この外された世界には、たった二つの影しか無かった。  その世界を外した世界には、沢山の影があった。  そして、二つしか影の無い世界で、二つの影は互いに背を向けなければならなかった。向かい合えば、外されてなお干渉してくる世界の沢山の影達に後ろ指を、罵倒を、軽蔑を無理矢理に与えられなければならなかったからだ。  二つの影は、...
  • 『Everything is so dear ~すべてが愛おしい~』
    『Everything is so dear ~すべてが愛おしい~』 冷たく乾燥した風の吹く、冬の晴天の午後。 今年最後の講義を終えた、私・・・柊かがみは、大学に入ってから向こうから告白され 親友から恋人になった泉こなたと、クリスマスデートに出かける待ち合わせの為、 こなたが指定した待ち合わせ場所である代々木公園に来ていた。 約束の時間より早く来た私は、近くのベンチに腰をかけ、一心地つく。 日が傾きかけた夕方の時分、日差しが弱まり木枯らしが吹き 冷え込みが厳しくなった為、ブルッと体が勝手に震え体が縮こまる。 年末を迎え寒さが一段と厳しくなったからと、厚手のコートを着てマフラーや 手袋を付けてきたにも関わらず、体が縮こまるほどの冷えた空気と吹きすさぶ寒風 ・・・やっぱり使い捨てのカイロを持ってくればよかったわ。 そんな後悔をしつつ、私はカバンの中...
  • a lie or truth ?
    夢の中にあった意識がゆっくりゆっくり現実へと引き戻されていく。ぼんやりと、未だけぶる頭の中に 最初に聞こえてきた音は、カタカタと軽やかにパソコンのキーを打つ音と、数度聞いたことのある とあるネットゲームのBGMだった。 薄目を開けて確認すると、そこにはやはりパソコンの前に座り、キーボードも見ずに パーティーの誰かと話しているこなたの姿があった。 ――今日は確か。春休みも終盤に入ったからと、こなたと一緒に午前中宿題をして。 午後になって漸く一段落がついたし、なによりこなたの集中力が切れてしまったから 私でも何とかこなたと張り合えるゲームを少しだけして。 それから。――それから。…そうだ。もうちょっとで終わる恋愛系のゲームがあるからと、 そして私はそういったジャンルのゲームに興味がないからと、こなたのベッドで 前に来た時に気になっていた本を読んで...
  • 風の魔法
    広い、広い、どこまでも続く青い空。 8月上旬という暑さを優しく和らげてくれる風が私たちを撫でていく。 見渡す限りの草原と、草原のはるか向こうにわずかに見える山々。 私とこなたは、そんな場所を二人で歩いている。 『風の魔法』 ”せめてコレくらいは済ませておきなさいな” そんな台詞と一緒に渡されたのは、結婚式の段取りの書かれた用紙と旅行のパンフレット。 今まで頑張った私たちへのご褒美だと、お母さんは笑って渡してくれた。 こなたと私の、結婚式と新婚旅行。 身内の、それもほんのごく一部だけの慎ましやかな式を上げたあと、私とこなたはこの場所に来た。 こなたと繋がる右手はそのままに、あまった左手で青空を彩る白い雲をつかんでみた。 「かがみー」 「んー?なあに、こなた」 当然つかめるわけも無く、でも何かの手ごたえを左手に感じる。 「来て...
  • キンモクセイ
    ――バイト帰り。すでに午後九時を回って、辺りは真っ暗。  私は、暗い夜道を歩いている。  少し肌寒くなってきたこの頃、キンモクセイのほのかな甘いにおいが心地良い。  ……今日はバイト遅くなっちゃったな~。かがみん、きっと お腹を空かせて待ってるんだろうな。早く帰らなきゃ。  ――そんな事を考えると、ついつい歩く速度を上げるのは 世の常、人の常ってやつだと思う。  妙に冷たい風が、私の体温を奪っていく。  ……寒っ。  襟元を閉めて、また歩き出す。  ――そんなこんなで自宅に到着。  正直言ってボロイけど、今となっては特に気にしてない。  玄関を「カチリ」と開けると、かがみんがソコに立っていた。  ……なんで玄関先に立ってんの?  外から見られてたんだろうか? 「トリック オア トリート!!」  ――「どっ...
  • こなかが観察日記!~一日目~
    ◆         ◆         ◆ 田村さんからノートを受け取った私は、胸にしっかりとそれを抱えながら教室に戻った。 「みんな、ごめんねー」 椅子を引いて席に座って、ノートをカバンの中に入れると、いったんお姉ちゃんとゆきちゃんとの話の 区切りを付けたこなちゃんが話しかけてきた。 「いやいや、それでどしたの?」 え、えーとなんて言おう。まさかこなちゃんにこなちゃん達のことを日記に書いて欲しいと 言われたなんて言えないし、もし気づかれてしまったらそのことを意識してしまって普段のこなちゃん達に ならないかもしれない。秘密にしておこう。そう心に決めて小さく頷いた。 「え、えーとね、田村さんに頼まれたことがあるの!」 「へ?ひよりんがつかさに?珍しいね?」 こなちゃんが目を丸くしてびっくりしている。それはお姉ちゃんもゆきちゃんも同じで ど...
  • 今日の小なた(21スレ目)
    モテモテこなた かがみ「…こなたはバイト先で人気者なんだっけ?」 こなた「んー、常連客の人からは結構名前も覚えてもらってるかな」 かがみ「や、やっぱ、親しい人とか多いの…?」 こなた「うんうん。CD出した時も色んな人と話せて楽しかったよー。大きな声じゃ言えませんが、     ちっちゃい子需要の話は伝聞じゃなくて実体験だからね(ニヤリ…)」 かがみ「あー…あの客層だと確かに…」 こなた「む、お客様は神様ですよ!かがみ!これだから神様で商売してる人は!」 かがみ「微妙な発言は控えなさいよ…」 こなた「それにー、常連客の人だけじゃなくて同僚サン達とだって仲良いんだから。可愛いし。目の保養だよ」 かがみ「オヤジっぽいことを…」 こなた「私もお店では、古参の先輩と言うものになってきたからね。後輩達に慕われてるんですよ。     『先輩、お姉様とお呼...
  • セカンドキスまでの道乗り
    朝。 私は、いつもかがみ達と待ち合わせている駅に着く。 そして、愛しのウサちゃんにいつもの挨拶をした。 私とかがみは今、付き合っている。昨日、ファーストキスもした。 今日は二人だけで学校に向かう。 つかさは、今日は休みだってかがみから聞いた。 なんでも、『朝、起きたら体中ぼろぼろになってたんだよ~。きっとベッドから落ちてこうなっちゃったんだねwえへへ』 だってさ。 だから今、体中に包帯を巻いてるんだって。大変だなあ。私も寝相には気をつけなきゃ。 それにしても… 付き合い始めてからでも、普段つかさやみゆきさんと一緒にいる時はそれほどドキドキしないのに… なんでかがみと二人きりだとこんなに恥ずかしいんだろうね… でも… 「ねえ、かがみ…手、つないでいい?」 「う…うん、いいわよ…」 ...
  • あいうぃっしゅ
    「んー……あ、あれ」 目覚ましの音に夢の世界から連れ戻され、布団から出ようと思ったのに起き上がれない。 以前の私ならいざ知らず、きちんと起きる習慣の身に着いた今はこの暖かさが魔力とかそんなんじゃなくて。 物理的にどうも体が拘束されてるみたいだった。 「かがみ、起きてよ。朝だし、私動けないし」 抱き締められている、というよりはのしかかってきているかがみを起こそうと試みる。 初めの頃はこうして一つのベッドに二人で寝るのすら恥ずかしかったものだけど。 今ではめちゃくちゃ気持ちよさげに寝ているかがみの寝顔を寝起きにドアップで見ても溜め息が出てしまうほどだから不思議だ。 しかしこの人は眠ったまま私を離してくれないね。 つかさをよく起こしてあげていたという話からして目覚めはいいほうだと思うのに、どうしてだろう。 一応、安眠妨害を承知で強引に起こすことも、無理やりに...
  • 待ちぼうけ
    「待ちぼうけ」 直接渡すのが一番なんだろうけど、私にはそんなことできそうもない。 きっと直前になって、恥ずかしくて渡せなくなると思う。 だから、机の中に入れておくことにした。 昨日、つかさに手伝ってもらってなんとか完成させたチョコレート。 市販のものとかつかさが作ったのみたいに綺麗には出来なかったけど、それでも自分で作ったやつを渡したかった。 やっぱりこういうのは、自作のものじゃないといけないと思う。 自分で作らないと、チョコに気持ちを込められないから。 今まで。 私は本気で練習してきたし、本気で作った。 これが、私の全力。 後はこの思いの形を届けるだけ。 委員会の仕事があるからとつかさに言って、いつもより早起きして、誰よりも早く学校に来て、 今いるのはB組の教室。 誰もいない教室はいつもの活気を失い、不...
  • 無題(そうじろうの視点)
    「とうとう、抜け毛が気になるような歳になっちまったか…」 今まで枕代わりにしていた本に落ちた毛を見て、そうじろうは一人苦笑した。 よいしょ、と寝ていた体を起こす。室内とはいえ、コタツに慣れた体に冬の空気はしみた。 「どうやら仕事の途中でコタツの誘惑に負けて寝てしまっていたらしいな…」 リビングからは楽しげな声が聞こえてくる。ゆいとゆたかがクリスマスの準備をしているのだ。 愛娘のこなたはというと外出中なのだが、コスプレ喫茶のバイトではない。 バイト先にこなたが休職届けを出してから、既に5ヶ月が経とうとしていた。 夏休みに入ってまもなく、こなたはバイト先に休職を願い出たばかりでなく それまでアニメやゲームに費やしていた時間をすべて勉強に当てるようになっていた。 「かがみたちと同じ大学に行きたいから」 娘の生活態度の変化をいぶかしむそうじろうに...
  • 甘過ぎる放課後・どうしようもねえバカップル
    今日もいつもと変わらない日。 こなたと、かがみと、つかさと、みゆきの4人はお昼ご飯を食べながら、いつもの談笑をする。 取り留めもなく続く、些細な出来事の会話。 しかし、彼女たちはそれに終始することが日常であり、また彼女たちにとってはその会話をすることこそ有意義な時間なのであった。 「あはは、愚妻よね~」 「そうですね、愚妻ですね」 「ほんとに愚妻だもんね~」 「愚妻ね~」 一体、どこの嫁の悪口を言ってるのか、ということはさておき。 柊つかさは、その中である異変に気が付き始めていた。 (お姉ちゃんとこなちゃんはすごく仲がいい。…最近は、ますます仲良しになってるように見えるなあ) でもでも。 「お姉ちゃんとこなちゃんてすごく仲がいいよね!」って言うと、 「な、何言ってんのよ…別にそんなことないわよ…!」 て言う。 ...
  • 我輩はねこなたである
                            僕の名前は柊こなた。 この家に貰われてもうすぐ一週間になります。 「こなた、ご飯だよー!」「にゃあ」 この人はかがみさん、僕の飼い主で御主人です。 見た限り少し怖い印象があるんだけど、本当はとても優しい人なんです。 あても無くさ迷っていた僕にご飯をくれて、可愛がってくれる素敵な人。 僕はこんな御主人が大好きです。 「ちょっとかがみん!さっきから猫に構いっきりで、私は放置!?」 「うるさいわねー。今はこの子と遊ぶ時間なの、あんたはネトゲでもしときなさい!」 「かがみが私を家に呼んだくせにー!」 御主人に突っ掛かっているこの人は泉こなたさん。僕の名前はこの人から由来しているみたいです。 二人は仲良しみたいだけど、御主人はいつもこなたさんに冷たくしている気がします。 ...
  • 帰り道
    例えば青々と繁っていた木々の葉も、秋になれば赤や黄色の美しい衣に着替えるように。 大事に大事に使っていたものでもいつかはぼろぼろになってしまうように。 望もうと望まざろうと、物事は速さの違いこそあれ変化するものだと思う。 たまたま、私たちの場合友達から親友、そして恋人への変化だっただけであって。 「そろそろ行こっか」 「ん」 つかさやみゆきも居るから三日に一度程度だけど、私たちは二人で帰ることにしている。 二人ともそんなに気を遣わなくてもいいと言ってくれたけど、 こなたと付き合うようになったからといって、友人関係をおろそかには出来ない。 一緒に帰りながら私たちは他愛のない話をしたり、アニメショップに行ったり カフェに入ったり、そのままどちらかの家に行ったりする。 まあ、いわゆる放課後デートってやつかしらね。 校門を出て...
  • お弁当
    最近、こなたと日下部の仲が良い。 いや、元々、仲が悪いわけじゃなかったけど、偶然廊下であった時に話をする、そんな程度の仲だった。 だけど、ここ数日の二人の関係は少し違う。 こなたと話していて、日下部の名前が出てくる回数が多くなったし、日下部の方もこなたのことをよく話題に上げる。 どうやら、私がこなたの50Mのタイムを日下部に話して、それに対抗意識を燃やした日下部がこなたと勝負。 それ以来、二人の間は、急接近したようだった。 別に、それがどうしたって言うわけじゃないのよ。 ただ、日下部の事を話すこなたの顔は私が今まで見たことのない顔で、それが少し……悔しい。 こなたにこんな顔をさせる日下部が、羨ましい……。 そんなもやもやを抱えた、ある日の出来事だった。 放課後の学校。もう、人影もまばらになり、施錠も近いという時間帯。 委員会の雑用が...
  • 負けるな! マイノリティ
    「かがみん、あーそーぼ?」 「ちょっと待ちなさいよ……あと考えてる文章打ち終わるまで待って……」 「ちぇっ。つまーんないの」 最近かがみが冷たい。私の気のせいでは無いはずだ。 「ぶつぶつ」 文句も言ってみる。しかし かがみには こうかがない みたいだ……。 「大体遊ぶったって、今何時だと思ってるのよ。もう11時過ぎてるのよ?」 「だーかーらー、夜の二人の営みだってば」 「明日早いのよ。起きられなくなると困るからまた今度ね」 顔は相変わらずディスプレイに向けたまま。のぞき込むと、私には理解できない「民法○条」などの法律用語が垣間見える。 私より仕事の方が大切か?!何だか泣けてきましたよ? 「だからさ、明日早く起きてご飯作ってよ。私じゃそういうの出来ないし……」 「うーん、わかったヨ。かがみは料理できないから仕方ないね」 しか...
  • …もしも、こなたが原作版と入れ替わったら? 後編
    ―翌日。 給食と雑談も終わり、午後一発目の授業は体育だ。 腹ごなしにはちょうど良いかもしれないが、 なんせ7月だ。容赦ない日差しが私を照りつける。 「あぢぃ゙~~。」 いや、暑いだけなら良い。今日に限って近所を周回するマラソンだという。 …何の罰ゲームだ、これは? こんなものは早く終わらせるに限る。 脳内で”気合い”という名のニトロ(ナイトラス・オキサイド(N2O))を 一気に注入する。素敵なスイッチひとつで50~100psアップだ。 …脳内でのみ。 「とりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 風鳴りが増す。 ―瞬間。 いきなり地面がグラついた。 …地震か!?と思ったら違った。 全身すべての力が抜けて行くのが分かる。 ...
  • いふ☆すた Episode 1.5 - A ~収穫期~
    こなたが好き。 昨日よりも。 今日のお昼のときよりも 夕方、別れたときよりも。 お風呂に入る前よりも。 電話をかけたときよりも。 一秒前より、一瞬前より… 確実に今、こなたがスキ。 封印すると誓った想いは風船のように絶えず膨らみ、まるで消されてしまうのを呪うかのように私の心をさいなむようになっていた っ…こなたぁ… 深い痛みに耐えられなくなった私は、自分の身体を投げ出すように、自室のベッドに倒れこむ。 そのまま仰向けになり無気力にだらりと四肢を投げ出した私は、閉じられたまぶたを開き、周囲に視線を這わせてみた。 机の上にはやりかけの宿題。 手のそばには折りたたみ式の携帯電話が、まだ、私の体温を残したまま、半開きの状態で残されていた。 私は再びそれをそっと手に取ると、手馴れた操作で発信履歴を確かめる。 ほんの数分前に残る履歴。 ...
  • 明るくなるよ
    『明るくなるよ』 晩御飯を食べたら眠くなってしまい、どうやら少しほど居眠りをしてしまったらしい。 あの日の夢をみた。 「私、かがみのことが好き。」 卒業式の日、別れ際に、私は親友-----客観的にみた場合はだが-----である女の子、泉こなたに告白された。 もちろん雰囲気から、それが本気の愛の告白であることは分かっていた。  私だって、こなたのことは好きだった。友達としてもだし、それに少し、少しだけ、彼女のことを恋愛の対象として意識もしていた。 自分のこの気持ちに気づいて以来、私は恋する乙女の気分に浸っていた。  しかし・・・ 私の思いは情けなくなるくらいに中途半端だった。この愛のかたちは社会的に認められないと知っている。 そして私はどちらかというと社会的な規範に忠実な人間、つまり常識人たろうとしてきた。 こなたの思い...
  • パーフェクトスター 第3章Bパート
    ――――――――――― 『パーフェクトスター』 ●第3章「貴方の存在」Bパート ―――――――――――  * * * 翌朝、本日も晴天なり。 午前中特有の明るく熱い日差しを浴びながら、家から駅までの道のりをかがみと一緒に歩いていた。 あの後、事情を説明して一緒にお見舞いに行かないかと誘たものの、かがみはこの日にバイトを入れていた。 私的にはそのバイトを休んででも一緒に来てほしい気持ちはあったけど、相手は共通した友人じゃないし、 あくまで私の親友のお見舞いのためにバイトを休んでくれとかがみに強要するのは躊躇われた。 でも、きっとかがみのことだ。 私が「バイトなんか休んで一緒にきてよ」と言えば、私の気持ち通りにツンデレながらも行動を起こしてくれたとは思う。 けれど、目の前で返答に悩んでいるかがみの取り巻く雰囲気が、...
  • 5話 甘過ぎココアの作り方
    「最近さー、やたらとダルいくない?」 「ゲームのし過ぎじゃないの?」 コチコチ・・・リビングにある時計は19時を刻む。どんな時でも、同じペースで時を刻む。 それなのに、最近、時間が早く過ぎる気になるのは何故だろう? 「違うよー。ダルいからゲームに走っちゃうんだよね。」 「あー、分かるかもそれ。私もやる気出ない時はつい勉強よりラノベに夢中になっちゃうわね。」 「でしょー?桜藤祭の準備で疲れてるからかな・・・あ、チキンカレーできたよ!」 お腹減ったなー。今日はあんたの当番だよね?あんたのチキンカレー、食べたいな。 そんな会話をしたのが30分前。あっという間に夕飯の出来上がり。 「美味しそうね!いただきまーす!」 「オカワリあるからね。食欲旺盛なかがみんの為に愛を込めて沢山作ってみました。」 「ば、ばか!気持ち悪いこというなっ!...
  • ラストサマーホリデー
    カリカリカリ……シンと静まり返った部屋で、ペンをノートに走らせる音だけが響く。  今日は8月31日――夏休み最終日だ。  例によって例の如く、こなた、日下部、つかさの3人は宿題を終えていないと言うので、急遽、勉強会を開くことになった。  私が勉強を見るのは、こなた、日下部の二人。私の部屋で、机を挟んで二人が並び、私の宿題を‘写して’いる。少しは自分で考えたらどうだ。  普段からこなたのことを「チビッ子は、ちっこくてかわい~な~」と言って憚らない日下部を、こなたの隣に置くのは正直あんまり気乗りしないが、仕方が無い。宿題を終えてもらわないといつまで経っても泣きつかれるハメになるのだから。 「……」  黙々と宿題を写す二人。その表情はいつになく真剣だ。普段からこれだけ真面目にやってくれればね……。  一方、私は写させる側なので、やることなど何も無い。いや、...
  • 鷹宮神社の特攻花
    こなたとかがみが、まだ高校に通っていたころの、ある日曜日のこと。 今日も今日とて、こなたは柊家を訪れています。 桜の季節を過ぎ、風も暖かくなってきました。 「こんちわー」 「あら、こなたちゃん、いらっしゃい」 「こ、こんにちは。あれれ、えーと・・・・・・・・」 「かがみ? ごめんなさい、今、神社の方に行っているの」 「そうでしたか」 「あの子、こういうことに、妙に意気に感じるところがあるの」 「へ? 」 鷹宮神社の神域の、参道を少し外れたところに、小さな慰霊碑が立っています。 すっかりおなじみの場所ではありましたが、こなたにとっては初めて目にするものです。 碑文は、難解な漢語調に書かれていますが、 『第○○○振武隊・・・・・昭和二十年五月二十八日払暁出撃・・・・・・沖縄東海域・・・・・・散華・・・・・・・』 と、所どころ、こなたにも読むこと...
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