今日、あたしは自分の居場所をなくした。
もう、あ〜ちゃんの隣にいれない。
もう、のっちとは一緒にいれない。
もう、二人とふざけ合えない。
二人に裏切られた気がして、のっちに酷いことを言って追い出した。
頬を叩いた右手がまだ痛い。
のっちに言われたコトが頭の中でずっとループしている。
もう何も考えたくない、思い出したくない。
全てがどうでもよく思えた。
何もかも忘れたかった。
忘れたかったから、お酒に逃げた。
二人のことを忘れるまで、お酒を飲み続けた。
朝になっても、飲み続けた。
携帯が鳴ってるけど無視した。
飲んでも飲んでも忘れられないよ・・・。
気持ち悪くなるだけ。
トイレで吐いても、まだ飲み続ける。
忘れたいのに・・・。
あ〜ちゃんを取ったのっちが憎い。
のっちを取ったあ〜ちゃんが憎い。
ずっと一緒にいたのに、あ〜ちゃんはあたしを好きになってくれなかった・・・。
あたしはこんなに好きなのに。
気付いてくれなかった、あ〜ちゃんが憎い。
あたしと抱き合ったくせに、のっちはあ〜ちゃんとも抱き合った・・・。
あたしと付き合うって言ったくせに。
約束を守ってくれなかった、のっちが憎い。
本当は二人をこんな風に思いたくないのに・・・。
だから忘れたいのに・・・。
どうすればいいか、わからないからお酒を飲み続ける。
飲んでも飲んでも気持ち悪くなるだけ。
意識も朦朧としてきた。
またトイレで吐く。
洗面所で口をゆすぐ。
ふと、鏡の中の自分と目が合った。
人には見せられない、すごい酷い顔をしている。
目線を下に向けると、キラリと光るものが置いてある。
あぁ、そっか。
忘れられないなら、消えればいいんだ・・・。
「ねぇ、のっち。ゆかちゃん携帯出ないんだけど?」
「あぁ、昨日行ったら具合悪そうだったから、寝てて気付かないんじゃない?」
言い争いになったコトはあ〜ちゃんには言わなかった。
「そっか。学校終わったら寄ってみようかな。のっちも一緒に来る?」
「あぁ・・・今日もバイトだから遠慮しとくわ」
「・・・なんか、元気ないね?ゆかちゃんと何かあったん?」
「いいや!!な、何もないよ!!」
「バ、今授業中・・・」
「あっ・・・すいません」
ハノ字眉で謝る。
あ〜ちゃんのコトは大好きだけど一緒いると、どうしてもゆかちゃんのコトを考えてしまうから正直辛い。
あたしは、どうしたらいい?
気分が重いままバイトを終えた。
携帯を見ると留守電が入っていた。着信は2分前だった。
留守電なんて滅多にないから、ちょっとドキっとした。
再生してみる。
内容を聞いたら、ドキっとどころじゃなかった。
血の気が引いた。
留守電を残したのは、あ〜ちゃんだった。
泣き叫んでて何言ってるんだかわからず、何度も聞き戻した。
『のっちーーーー!!!
ゆか、ゆかちゃんが・・・
家行ったら、真っ暗でぇ・・・入ってみたら・・・
ゆかちゃん、倒れてて・・・トイレで・・・い、意識、なくて、、、
ち、血がい、いっぱい・・・で、出てて、、、
あ〜ちゃん、こ、怖くなっちゃって、、、
のっちぃぃぃ。た、助けて・・・早く、来て・・・怖いよ・・・・
びょういん、、病院にいる、から・・・な、中田総合病院にいるから、、早く・・・来て』
あたしは直ぐにタクシーを拾って、ゆかちゃんがいる病院まですっ飛んだ。
最終更新:2009年03月30日 19:51