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文化祭1日目が終わる。
劇の優勝はあ〜ちゃんのクラスでのっちのクラスは3位。
優勝したクラスも優勝できなかったクラスも皆涙でグシャグシャになっていた。


ある程度皆が落ち着いてから明日の屋台の準備。
教室にひたすら水のボトルを運び込む。
2Lペットボトルを3本持って生徒会室の横を通ろうとした時だった。


『あのさ、付き合ってくれるんだよね?』


聞いたことある声と思ってのぞき見すると、そこにはあの王子様役の子が。


「え?」
『え?って…約束したよね?』
「あー…」


とぼけた答えをしているのは。


『あー…って!?西脇が言い出したんだろ!優勝出来たら付き合うって!!』


あ〜ちゃん、だ。


「それはー…そう言ったらやる気出してくれると思ったから言ったんよ」
『でも言ったんなら』
「うちには好きな人がおるけぇ、諦めて!!」





嘘…じゃろ……
ショックで持っていたペットボトルを落としてしまった。
二人はのっちの存在に気付く。
王子様役の子は気まずそうにその場を立ち去った。


「よいしょっと…のっち、居たんなら助けてよね」


あ〜ちゃんはペットボトルを拾って、のっちに渡した。



「あ、あの、さ、さっきの…」
「なーに言っとるかわからんわ!ほら深呼吸して」


あ〜ちゃんの言われるがままに深呼吸。
すーはー。
すーはー。


「で、何?」
「…さっきの話、ほんまなん?」
「あー…だってあいつ塾があるとか言って練習来ないし…
皆も受験生だし、同じ心境でも頑張っとるのに…」
「いや、そっちじゃなくて!」
「そっちじゃなかったら、どっちなんよ」
「だからあ〜ちゃん、好きな人おるって」
「そんなんおらん」
「え!?」
「しつこいけぇ、嘘付いたんよ」
「えぇー!?」
「何そんな驚いとるん」
「いやだって…」


正直安心した。
だってもしホントに好きな人いたんだったら寝耳に水だったし。
いないってことはまだのっちにチャンスがなくはないってことだし。



「しかもさ、別におったとしてもそんな驚かなくても良くない?」
「あはは、確かにね」
「のっちはあ〜ちゃんのこと馬鹿にしとるん?」
「しとらんよ!」
「ほんまにぃ?じゃあのっちは好きな人でもおるん?」
「な、なんでそんな話になるんよ」
「いやー別にぃ…でも、おるん?」


今すっごい手に汗かいてる。
これは答えた方がいい?


「まぁいるっちゃ、いるけど…」
「えー!?ほんまに?大事件じゃ、ゆかちゃんにメールせんと」
「ちょっ、大事件って…馬鹿にしてんのか!!」
「あはは、笑ってメール打てんっ」


この後、自然とあ〜ちゃんと鬼ごっこをするような形になってしまって
それぞれのクラスの文化祭委員に怒られたのは言うまでもない。




つづく







最終更新:2009年03月30日 20:52