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緊張した。
2年ぶりに二人と会うのが。
あ〜ちゃんとはたまにメールを交換してたけど、やっぱり実際会うとなると身構えてしまう。
のっちの情報はあ〜ちゃんから間接的に知ってるだけだったから、さらに身構えてしまう。

半年前くらいから、あ〜ちゃんがのっちの事をあまりメールで教えてくれなくなったのはちょっと気になった。
もしかしたら、二人は別れたんじゃないかって。
もしかしたら、あたしが原因で別れたんじゃないかって。

でも、あ〜ちゃんはメールで別れたって報告してこなかった。
それに今日二人に会ってみたら、あたしの思い過ごしだってことがわかった。

あ〜ちゃんは相変わらず可愛いし、のっちの事が好きって見ててすぐわかる。
のっちは相変わらず優しい瞳であ〜ちゃんを見ている。

あたしはずっと不安だった。
二人に再会して、2年前みたいな自分勝手な感情がまた芽生えてしまうんじゃないかと。
でもそんな不安はすぐに吹っ飛んだ。
あ〜ちゃんに抱きついても、独り占めしようとする感情は湧かなかった。
のっちに抱きついても、特別な感情は湧かなかった。

あー、よかったって単純にホッした。
これでちゃんと友達になれるって確信した。
2年間ブラブラしてただけ、あったな〜なんて、しみじみ思った。

ホッとしたら急にハイテンションになっちゃって、のっちの家で飲み会を提案した。
その提案は採用されて、のっちは準備をしに先に帰った。
あ〜ちゃんは荷物を半分持ってくれて、家まで運んでくれた。
空港から家までのタクシーの車内で、久々にあ〜ちゃんとのおしゃべりを楽しんだ。
久々に聞いたあ〜ちゃんの広島弁と擬音が入り混じったトークはあたしを安心させた。

適当に食料を買って、のっちの家を訪ねる。
2年ぶりに来るけど、何も変わってない部屋。


あたしたちはお酒の力もあってから、終始ハイテンション。
特にあたしはここ半年日本語が恋しくてしょうがなかったから、一人で喋り続けた。
二人はあたしのトークをまたに突っ込みながらも、笑顔で聞いてくれてた。

「ゆかちゃんこれからどうするん?大学に戻るん?」
「ううん。大学には戻らん。退学届け出したし」

「もしかして、ニート?w」
のっちがニヤけて、つまんない事を言ってきた。
「ゆかちゃんが、ニートなわけないじゃろ!」
あ〜ちゃんは、すかさずのっちに突っ込んだ。
突っ込まれたのっちはシュンっとしてるw

「実は旅先で写真館を経営してる老夫婦に出会いまして。したら、写真が好きならうちで働いてみないか?って言ってくれたんよ」
「じゃ、そこで働くんだ?」

「うん。まー、バイトだけどね。でもその老夫婦がまたすごく感じの良い人たちだったの。どうせ働くなら、良い人の下で働きたいと思ったんよ」
「よかったじゃん。この不況の中、バイトでも中々受からないんだから」

「よーし!!かっしーのバイトが上手くいくように、乾杯しよ!!」
さっきまでしょげてたのっちは、もう復活した。

「か、カンパーイ?ww」
あ〜ちゃんとあたしは、のっちのハイテンションに戸惑いながら乾杯した。

あたしたちは夜中までドンチャン騒ぎ。
騒ぎ疲れて気付いたら三人とも雑魚寝。
あたしは二人より早く目が覚めてしまった。

のっちは床で座布団を抱き枕代わりにして寝ている。
あ〜ちゃんは、ソファーで小さく丸まって寝ている。


あ〜ちゃんの寝顔を見たのは高校の修学旅行以来。
相変わらず天使みたいな寝顔。
おもわず触りたくなってしまう魅力がある寝顔。

「ん・・・の、っち」
あ〜ちゃんから微かに聞こえた。
一瞬、起きたのかと思ってビクっとしたけど寝言みたい。

夢にまでのっちが出てくるんだ〜。
どんだけ好きなんよw
ラブラブでなによりだねww

あたしは安心して立ち上がろうとした時、あ〜ちゃんの瞑っている目から一滴の涙が流れた。
あ〜ちゃんが、泣いてる?
どうして?のっちが出てきて楽しい夢なんじゃないの?
あ〜ちゃん、もしかしてのっちと上手くいってないの?
のっちはあ〜ちゃんを幸せにしてくれてないの?

あたしは胸が苦しくなった。
この苦しみは2種類あった。
ひとつは、二人が上手くいってない原因が自分なんじゃないかと言う疑惑。
もうひとつは、2年前に終わったはずの・・・あ〜ちゃんへの想いが甦ってきた事。
苦しみの割合は後者の方が大きい。

あ〜ちゃんにキスしたくなった。
2年前だったら確実にしてただろう。
でも今のあたしは2年前とは違う。変わったんだ。
一方的なキスやエッチは相手を傷つけるだけ。
しかも相手が無防備に寝てるのに襲うなんて、卑怯だ。
あたしはもう二度とあんな過ちは犯さない。

ねぇ、あ〜ちゃん・・・今、幸せじゃないの?






最終更新:2009年04月10日 00:11