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「あ〜ちゃんの顔が見えん」
「え〜?なんで?」
「胸がでっかすぎて、いて!」

ニヤけ顔でそんなことを言うのっちの頭をペシっとはたいてやったら
うう〜って鈍い声をあげながら頭をさすってる

「もーなんでそんなおっさんみたいな事言うんよっ!アホ!」
「だってほんとのことだも…」
「アホ!そんな事ばっか言ってるともうひざ枕せんよ?」
「やだー!ごめんなさい」

仰向けになっていた体をぐるっとひねって、
お腹の辺りにぎゅっと抱き着いてくるのっち

可愛い耳が見えた
無性に触りたくなって手をそえるとピクりと肩が跳ねる
それがまた可愛いくて、
髪をとくようにして形のいい頭をなでた

「のっちは甘えたさんじゃね」
「うん」
「甘えるの好き?」
「うん」
「ひざ枕好き?」
「うん」
「…あ〜ちゃんのこと好き?」
「うん」

一定のリズムで交わされる言葉
うんだって。可愛い奴め、キュンとしちゃったじゃんか

その可愛い奴は、
お腹に埋めてる顔をぐりぐりとこすりつけてくる

「ちょっそれこそばいけぇやめんさい」
「やです」

しつこくしてくるのっちの頭をまたペシっとはたいてやると、
渋々動きを止めてまたひざの上で仰向けに寝返った

手を差し出しきてグーパーグーパーと、握っての合図
指を絡めて握ると、嬉しそうに笑った
繋いだまま口もとに持っていったかと思えば、
親指の付け根辺りをカプっカプっと唇だけで挟まれる

その柔らかい感触に、心もほぐされて、
思考までもが柔らかく侵食されていく

「…唇柔らかいね」
「ふふっ。そお?ちゅうしたくなった?」
「…アホ」

心を見透かされて恥ずかしくなる
プイっとそっぽを向くけど、見えてないはずののっちのニヤけた顔が頭に浮かんだ

次第にカプカプからちゅっちゅに変わっていくその行為
ちゅう?したくなるよそりゃ。アホ

「あ〜ちゃん」

甘ったるい声につられてそっちを見ると
勝手に頭に浮かんでたニヤけ顔とは違って、
優しい、愛しい表情をしたのっちがいた

「あ〜ちゃんのこと、大好きだよ」

そう言うと、にへっとハニカム可愛い可愛い大好きな人

「あ〜ちゃんはのっちのこと好き?」

それには答えず、キラキラと輝かせながら答えを待つのっちの目を
そっと手で覆って、唇を近づけた


好きだよ、大好きだよ



—おわり—








最終更新:2009年04月10日 00:46