「今なにしてるん?」
「下校途中ですけど」
学祭も無事一日目が終わり、私は長い坂道を上る途中。
あ〜ちゃんからの電話。
「ゆかちゃんに会った?」
「いや…人多かったけぇ、見つけられんかった」
本当は、返事を聞くのが怖かっただけ…
「…のっち、格好良かったよ」
「へへぇwありがと」
「じゃあ、、、明日は一緒にまわろうね」
きっと、あ〜ちゃんは気付いてる。
ごめんね…あ〜ちゃん
ありがとね…あ〜ちゃん
「うん…じゃあね」
電話を切ると、家はもうすぐ。
鞄から鍵を取り出して初めて気付く
「あっ…自転車忘れた」
自分がどれだけボーっとしてたのか解る。
「取りに行くの、しんどいなぁ…」
—♪〜
不意に鳴り出した携帯に少し驚いて、
ディスプレイに映し出された名前に足が止まった
「のっち?」
久々に聞いた声だけで泣きそうになった。
「なに?」
精一杯普通を装う。
「今日…ありがと、、」
「…」
「せっかく、のっちがちゃんと想い伝えてくれたから…ちゃんと返事、、しようと思って」
カンカンカンカン…
踏切の音が聞こえる
遠くで…
いや、携帯からも…
「のっち…」
カンカンカンカン…
「…‥好き、、、だよ?」
カンカンカンカン…
踏切の音がする
長い長い坂道を
勢いよく下る
いつもの踏切に君の姿が見えた。
もう、踏切は開いていて
「ゆかちゃん!」
勢いよく抱き付いたら、ゆかちゃんは支えきれず尻餅をついた。
「のっち痛いよw」
「ごめん…」
「…のっち?」
「…大好き」
「ふふw知っとる」
カンカンカンカン…
踏切の音がする
完
最終更新:2009年04月10日 01:12