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【A】
のっちからゆかちゃんとの関係を告白された事は、正直言って驚きを隠せなかった。
そしてちょっと、と言うかかなりのショックを受けた。

ショックは受けたけど二人の事は恨んではいない。
のっちにも言ったけど、それはのっちが告白してくれる前の事だから。

のっちはその事をすごく引きずっているみたいだった。
「全然気にしないよ」って言ったんだけど、それからあたしたちの間に見えないシコリが出来てしまった。
そのシコリを取り除けなかったから、あたしたちは終わった。

就活が忙しくて全然通えなかった大学に久々に行った。
そこには珍しくのっちの姿があった。

「のっち!!おはよう」
あたしは他の友達と同じように接した。
「あ・・・お、おはよう」
でも、のっちはあからさまにあたしを避けそうとしている。
それがすごく悲しかった。
泣きそうになったけど、泣くわけにはいかなかった。

「・・・のっち、友達に戻ろうって言ったじゃろ」
「う、うん」

「だったら、あ〜ちゃんの事避けるのだけは・・・止めてほしい」



【N】
「さ、避けてないよ・・・」
こう言うのが、精一杯だった。
本当は避けてる。
言い訳に聞こえるかもしれないけど、あんなに苦い思いをさせてしまった、あ〜ちゃんに合わせる顔がないから。

ゆかちゃんと一緒に三人でなら会える。
でもあ〜ちゃんと二人で会うってなると、ちょっとシンドイ。
見えない重圧があたしを支配するんだ。

どうしよう。
あたしはこのまま一生あ〜ちゃんと会うと、こんな重い気持ちになってしまうんだろうか。
そんなの嫌だ。
あたしだってあ〜ちゃんと友達に戻りたい。
でも今は戻れない。
戻れるものなら一刻も早く戻りたい。

神様・・・早くあ〜ちゃんと友達に戻れるようにして下さい。


【A】
避けてないってのっちは言う。
でもその言葉は矛盾しているよ。

あたしは一生、のっちに避けられたままなの?
そんなの嫌だ。
あたしがまだのっちの事が好きだからいけないの?
のっちへの想いを切り捨てればいいの?
そんなの出来てるなら、とっくにしてるよ。
あたしだって100%望みが無い想いなんて、忘れたいよ。
でもどうやっても、忘れられないの。
朝起きた時、電車乗る時、大学にいる時、カレー食べてる時、テレビ見てる時、お風呂に入ってる時、眠る時、ふとした時にどうしてものっちの事を思い出しちゃうの。

神様・・・早くのっちの事を忘れさせて下さい。



【K】
さぁ、どうしようか・・・。
あたしは二人の為に何が出来る?

あ〜ちゃんは口ではのっちに対する気持ちは曖昧な返事だった。
でもきっと未練はあると思う。なんとなくわかる。

のっちはまだあ〜ちゃんの事が好きなのかどうか、正直よくわからない。
元々のっちの思考は読み取りづらいから余計にわからない。

二人ともまだ好き同士なら、あたしは元サヤに戻るように協力する。

でもそうじゃなかったら・・・?

あ〜ちゃんとのっちを天秤にかける訳じゃないけど、あたしはのっちを選ぶ。
この前のっちの涙を見た時、決めた。
あれを見てから、あたしが抱いているあ〜ちゃんへの想いに蓋をして閉じ込めた。
どうせ叶わない想いなんだから、このまま永遠に閉じ込めてしまおう。
無理に忘れようとするから、忘れられないんだよ。
蓋をして想いが風化するまで待てばいいんだよ。

そんな事よりも今は自分の気持ちよりも、のっちが心配。
でも別にのっちの事は好きとかそういう感情はない。
例えて言うなら愛情よりも同情に近い感情。

あたしがのっちを傷つけたなら、あたしが責任を持ってその傷を癒すべきだと思ったから。
もしのっちに拒否されたなら、それまで。

この行動を取ったら、あ〜ちゃんに嫌われるかもしれない。
あ〜ちゃんに嫌われるなんて、考えただけでも悲しくなる。
けど、今のあたしは傷ついたのっちを見ている方が悲しい。
だから、あ〜ちゃんに嫌われてでも、のっちの力になろうと決心した。

神様・・・早くあたしたちを助けて下さい。







最終更新:2009年04月10日 01:24