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生ぬるい四月の雨が私の髪を濡らす。
傘もささずに立ってるんだから当たり前。
生ぬるい四月の雨が私の心を濡らす。
この雨をよけきれるほどの傘を私は持っていない。
いつかは降り止むだろうこの雨が
私の重い前髪をさらに重くする。
いつまでたっても降り止まないこの雨が
私の体を冷たくする。
私の心を冷やす。
私はこの雨から逃れる方法を知らない。
心の冷えをあたためる方法も知らない。
一人では出来ないから。
生ぬるい四月の雨が私の髪を濡らす。
傘を差しにきてよ。
生ぬるい四月の雨が私の心を濡らす。
救い出してよ。
雨のち雨のち雨。
降り止むことを知らない。
雨のち雨のち雨。
生ぬるいくせに時間がたてばひんやりと冷たい。
雨のち雨のち雨。
迎えにきてよ・・・。
心も体もびしょぬれ。
歩き方も忘れたみたいに立ち尽くす私。
こんな雨の日に限って最悪。
雨のち雨のち雨。
このまま降り止まない雨に打たれて
風邪でもひけば、
熱にうなされて、
あなたのこと
忘れられるの?
雨のち雨のち雨の・・ち・・・



『・・・・っ、のっち・・・・』


忘れるわけない。
雨のせいじゃない。
風邪をひいてるわけじゃない。
だけどもうすでに熱にうなされてる。



傘もささずに
降り止まぬ雨の中
傘もささずに




『・・・・・・・見つけた』


びしょぬれなのは
私だけじゃない。
困った顔して傘を差し出すあなたの髪も
私と同じように濡れていた。



『・・・・風邪ひくよ・・』
そうやって
一本の傘の下
私を招き入れるあなたの手のひら。

雨のち雨のち雨。
降り止まない雨が二人を濡らす。
雨のち雨のち雨。
私に降り注いだ
雨と運命(サダメ)。

生ぬるい四月の雨が
連れてきた
私の運命。




雨が降る。
のっちが来る。
雨が降る。
のっちが来る。
雨が降る。




雨のち雨のち雨。
あなたの傘に私が入るのは
あなたが私を迎えにくるのは
雨のせい?
それとも
運命?



—終—











最終更新:2009年04月14日 23:01