さっきから聞こえてくる黄色い声に
私に不安と焦りが
追い打ちをかける。
『のっちさん超優しい!!』
だとか
『まぁ〜じ綺麗!!』
だとか
『むっちゃかわえぇ〜』
だとか。。
知ってるもん。
そんなこと。
のっちはあ〜ちゃんのなんよ!!
そう言えたら楽なんだろうけど・・・。
通いなれた道を手を繋いで歩く。
のっちの家までのデートコース。
私の右手を繋ぐのっちは
いつもみたいに無邪気な笑顔で
夕飯はなに?とか、
一緒にお風呂入ろ?とか、
手をブンブンふりながら
話し掛けてくる。
だけど私は
さっきの黄色い声が
やたら耳についたままで、
不安で不安で
意地悪な態度しか
できなくなるの。
『のっちって可愛いよね・・・』
『ふぇっ!!??』
ぼそっと言った私に
驚いてるのっち。
『な、な、??あ〜ちゃん?どしたの??』
ヘラッと笑いながら聞いてくる。
『いっつもデレデレしてて可愛いねって言ったの!!』
あ、語尾がキツくなっちゃった・・・。
『・・・・・あ〜ちゃんしか見てないよ』
やっぱり。
たった一言で気付いてくれる。
私のわがままも
私の不安も焦りも、
すぐに気付いてくれる。
のっちの気持ち
気付いてるのに、
わざと試すようにしか
素直になれない私は
あざとい・・・。
いつだって真っすぐで、
いつだって側にいてくれる
純粋で自由なのっち。
私の不安を取りのぞく
その純粋で大きな瞳。
真っすぐで
吸い込まれそうな・・。
真剣な目線で
私をとらえて離さないの。
『のっちのこと、ずっと好きでいてね??』
ずっと好きでいて
なんて、
あ〜ちゃんの台詞なのに。
私を見つめる優しい瞳。
ニカッて笑うくしゃくしゃな顔。
肩をすくめて
ちょっと照れて
指先をもじもじ絡めて
だけど透明なアナタ。
純粋で自由なアナタ。
真っすぐで大きな瞳。
海よりアナタの心は透明な水の色。
最終更新:2009年04月14日 23:09