n-side
いつもみたいに彼の家へ向かう
いつの間にか通い慣れたこの道。
いつの間にか当たり前のように持っていた合鍵。
ゆかちゃんのことが好きだ…
けど彼女はもう居ない
代わりになんか、なるはずがないけど
彼で必死に埋めようとしていた
今日だって。ほら足はそこへ向かってる
虚しくなるだけだって知ってる
分かってても彼女を想うと苦しくて
1人じゃどーしようもなくなる
「入るよーいるのー?」
寝てるのかな?
まあ、最近忙しいしな…
とりあえず家の主に会うために
寝室へ足を向かわせる。
「あはははは!」
「だよなぁ。うん分かる」
あ…なんだ電話中だったのか
「てか、彩乃と有香ちゃん……じゃん。」
え?何?私とゆかちゃん?何て言った?
「まぢさぁ有香ちゃんもよく頑張ったよねー俺は出来ねーわ。1人で全部抱えこんでさー」
「あはは♪まぁ俺が全部頼んだんだけどさ」
「うん。そうゲームでしょ全部w」
「好きだけどねぇ…最近マンネリ?」
「次はパーマの子にしてみる?」
「あぁ。そうしよ♪」
次、次に発せられる言葉達…
その度に頭に血が上る。グツグツと沸騰する。
気付いた時には彼の胸ぐらを掴んでた
「ゆかちゃんに何したんだよっ…」
「…。」
「ねぇ!!黙ってんなよっ」
「あー面倒くさ。だからさ…」
それから彼は悪びれもせず全てを話した
「で、彩乃と付き合えたの。ぜーんぶ仕組まれてたの。わかった?でももうゲームオーバー」
「てか、なんか悪かったね。もうバレちゃったし有香ちゃんとより戻せば?俺とは…あ!セフレとかどーよ?w」
とにかく走った
走って走って走って…
悔しくて涙が止まらなかった
泣いて泣いて泣いて泣いて…
何で気づかなかった?
彼女に全て背負わせて…
守られて…バカじゃないか…
今更。彼のことを殴った手がヒリヒリする
何であんな奴に…あぁバカだ私
彼女はどんな気持ちだっただろう?
どんなに辛かっただろう?
後悔なんてもんじゃない…
何も見えてなかった自分を呪った。
でも…写真がない今も彼女の態度は変わらないのは何で?
走り出した足は突如として勢いを失う…
次の瞬間。頭が一つの考えで埋めつくされた
彼女はもう私のことは好きじゃない?
あぁ。そうだ…そっか
ゆかちゃん、ゆかちゃん
言ってたくせにさ
あんな簡単に彼と付き合って
そんな私をまだ好きでいるはずないじゃん
始めから。戻れるはずなかったんだ
最終更新:2009年04月14日 23:43