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「あぁ、もう。。また・・・・」


部屋に入るなり脱ぎっぱなしの服や、読みっぱなしの雑誌や漫画の山を見てため息をつくゆかちゃん。


「どうしたら、3日間でこんな散らかるんよ?!」
「ぇへへっ、、ゴミンナサイ。。」
「もぅ・・・ゆかが片付けてあげるから、のっちはごはん担当ね」


なんて、背中を押されさっさとキッチンに追い出されてしまった。


付き合う、って関係になってから気づいたこと。

ゆかちゃんは、案外、世話焼き。
呆れながらも、しょうがないなぁって顔してくれるのが嬉しくて、つい掃除をサボってしまう。
、、なんて、ゆかちゃんに言ったら、本気で呆れられそうだから言わないけど。


「うわ、、仕事の書類も学校のプリントも、ごっちゃごちゃ・・・」


そして、独り言が多い。
楽屋でもそうだけど、テレビをつければ歌ったり、ストーリーの展開を予想したり、ツッコミ入れてたりで忙しい。
テレビをつけなくても、これだし。


「あ、この本おもしろそー。今度借りよっと」


キッチンにいても、彼女の声が聞こえる幸せ。


今まで、誰かがこの部屋にいることが幸せだなんて思ったことはなかった。
こうやって自分の生活に彼女が溶け込んできてくれればいいのに。
そして、いつか、二人の生活がひとつになってしまえばいいのに。


文句を言いながらも片付けをしてくてる彼女の表情が嬉しそうに見えたのは、気のせい、じゃないよね?


ごはん担当、なんて言われてキッチンに来たものの、見事に空っぽな冷蔵庫。
まとも(?)な食糧といえば、カップラーメンくらい。


「買い物してくればよかったなぁ」


ふと零れた独り言。
ほら、こうやって、わたしにもしっかり彼女の生活が溶け込んできてる。


「・・・ゆかちゃん、ごはん、なんじゃけどぉ、、」


カップラーメンしかない、なんて言ったらまた怒られるかな?
独り言の止まった彼女に話かけてみるけど、反応がない。


「あ、それ・・・!」


彼女の手には、一枚の写真。


それを見つめる彼女の表情が、みるみる無機質なものに変わっていくが分かった。









最終更新:2009年05月13日 22:52