見せかけはいつも簡単。
私の手をとる馬鹿王子。
思考回路はいつも単純。
私が世間知らずの姫を演じるだけ。
決して私のものにならないだろうその体。
決して私のものにならないだろうその心。
本当は簡単じゃない関係。
単純明解な答えなんて出ない。
だって私を抱き寄せるあなたには、ふわふわ髪の姫が待ってるんだもんね?
12時の鐘の音に、まるで魔法がとけたかのように、
そそくさと帰っていく馬鹿王子。
『またね』を繰り返しながら、八の字眉でヘラヘラ情けなく笑ってるのに、
しっかりと私の心に手錠をかけていくのね?
あなたが去ったベッドの上、独り残された私の薬指。
いつ見ても空っぽな薬指を見て、私の脳みそが“泣け”と言ってるみたい。
あなたはいつも嘘つきで、自分勝手に私を抱き締め離さない。
だけど、そんなあなたを嫌いになれるはずもない。
それも全部知ってるんでしょ?
だけど、そんなあなたも嫌いになれるはずないじゃない。
なんて情けない私。
投げかける言葉はいつも曖昧。
だけど次の約束と、それまでのキスマーク。
思考回路はやっぱり単純。
私が知らないふりをするだけ。
決して私のものにならないだろうその体。
決して私のものにならないだろうその心。
本当は曖昧なんかじゃない。
知らないふりもできない。
だってあなたは私には愛を囁かないし、知らないふりにも気付いてるんでしょ?
だけど、12時の鐘に魔法がとけたかのように、いつも通りそそくさと帰っていく馬鹿王子。
『バイバイ』を繰り返しながら、八の字眉で泣きそうな顔をしてるのに、
ちゃっかり上着を忘れていくのね?
あなたが去ったベッドの上、独り残された私の薬指。
いつ見てもやっぱり空っぽな薬指を見て、私の脳みそが“泣け”と言っている。
あなたはいつも嘘つきで、自分勝手に私を抱き締め離さない。
だけど、そんなあなたを嫌いになれるはずもない。
それも全部知ってるんでしょ?
だけど、そんなあなたも嫌いになれるはずないじゃない。
なんて情けない私。
嘘つきな馬鹿王子に愛を。
だから私に繋ぎ止める指輪を。
なんてね、、。
本当はあなたと、12時の鐘が鳴っても一緒にいたいだけなの。
なんて情けない女。
—END—
最終更新:2009年05月13日 23:22