最近の話。
のっちとゆかちゃんが付き合いはじめた、らしい。
らしい、ってのはまだ本人たちから直接報告されてはないから。
だけど、二人とも今まで付き合ってた人と別れたのは確実だと思う。
あ〜ちゃんの情報網と観察力を舐めちゃいけんけぇね?
ゆかちゃんの薬指のリングはいつからか外されることが多くなって、今ではそれを見る日はない。
のっちのメールをチェックする回数はただでさえ少なかったのに、今ではほとんどゼロになった。
そもそも、
ゆかちゃんが付き合ってた人は、のっちに似ていたし、
のっちが付き合ってた人は、ゆかちゃんに似ていた。
もちろん誰が見てもそっくり!って訳じゃないけど、どことなく雰囲気とかが。
まぁ、それに何よりの証拠はふたりを纏う空気が変わったってこと。
のっちを見つめるゆかちゃんの視線から戸惑いが消えた。
ゆかちゃんを見つめるのっちの視線は優しさで満ち溢れてる。
たまにふたりの視線が合えば、見るからに頬を緩めるのっちと、頬に手を当てて視線を逸らすゆかちゃん。
そう、つまりはそうゆうこと。
二人してずいぶん遠回りしよったね。
見てるこっちからすれば、ホント、まどろっこしいことこの上なかったけれど。
「かしゆか、熱でダウンしたから今日休むって」
Perfume号に乗り込んで、もっさんに言われた第一声。
すでに乗り込んでたのっちは後部座席でぐるぐる巻きにしたストールに顔をうずめている。
「ゆかちゃん、大丈夫かね?」
ストールに埋もれたおにぎりからは返事がない。
ぼんやりと宙を彷徨う視線。
・・・・いくらのっちでもボケーっとしすぎじゃろ?
「こら、のっち。返事くらいしんさい」
「ぅえっぐし!!」
ほぉ、、くしゃみで返事するとはいい度胸じゃ。。
なんて、いつもならここでのっち弄りモードになるんだけど、今日はちょっと様子がおかしすぎる。
ゆかちゃんの熱、のっちのくしゃみ。。
それに今ののっちは、ここにいないみたいに上の空。
「のっち、ゆかちゃんと何かあったん?」
のっちの目が一瞬だけ大きく見開いて、それからまた全てを閉ざすように伏せられた。
そのまま小さく頭を横に振って、さっきよりも深くストールに顔をうずめてしまった。
ああ、まったく、、まどろっこしい。
今まで黙って見てたけど、今回ばかりは見て見ぬふりなんてできんよ。
ふたりには笑っていてもらわなきゃ、あ〜ちゃんが困るけぇ。
最終更新:2009年05月13日 23:50